湘南|大船と辻堂(藤沢・茅ヶ崎)と平塚|3つ法律事務所がある弁護士法人代表某の「弁」

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「弁護士法人プロフェッション」代表某が時々弁ずるブログ|大船駅(鎌倉市)・辻堂駅(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚駅各3分|夜間休日相談あり

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なかなか興味深い法律相談がありました。
抽象化し守秘義務違反にならないよう抽象化して紹介します。

1 計画停電のための宿泊日程変更のキャンセル料

相談者は,宿泊5日前にホテルの宿泊予約を入れた。
5日前なのでキャンセル料は20%で,それは納得済み。
その後,計画停電に当たるため一部施設が使えないと分かった。
そのため予定を1日ずらして日程変更をした。
とはいえ,計画停電は実施されなかった。
相談者は,変更後の日程で宿泊した。
その後,家にホテルから20%のキャンセル料の請求書が届いた。
キャンセル料は支払わなければいけないか?

2 水道管の移設請求

相談者は,道路から奥まった土地に住んでいる。
50年前から,手前の他人の家の土地の地下を通って水道管が引っぱってあった。
手前の家と共同でその地下の水道管を使用してきた。
数年前に相談者の家の裏側に通路ができ裏側の道路と繋がった。
今般,手前の家は建替えし,別ルートで水道管を引いた。
なお,特に古い水道管に問題があったわけではない。
手前の家は,自分の土地の地下を通る古い水道管を使ってほしくないと考えたらしく,裏の通路の地下を通して別の水道管を引いてほしいと言ってきた。
だが,それには費用が50万円くらいかかる。
今のまま古い水道管を使うことができるか?

相談時間中に結論を出すよう色々考えました。

結論的には,

1は,支払わなくてよい。
2は,そのまま使い続けてよい。

としました。

理由ですが,

1は,動機の錯誤で,判例理論によると,本件はちゃんとしたサービスを受けられると思ったからという動機が黙示に表示されているので,キャンセル料支払の意思表示は錯誤無効(民95条)。

2は,宇奈月温泉事件という有名な判例があって,これは引湯管の事例なのですが,それと同様の事例と考え,手前の家の水道管撤去請求は,所有権の権利濫用(民法1条)。

としました。

反対の考え方もありえますよ,と釘を刺しましたが,相談者は,両方とも結論に納得してお帰りになられました。
お役に立てたかなと思えた相談でした。

by ofuna-law | 2011-09-01 14:00 | 事例 経験 実績

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