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「弁護士法人プロフェッション」代表某が時々弁ずるブログ|大船駅(鎌倉市)・辻堂駅(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚駅各3分|夜間休日相談あり

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交通事故 過失割合

交通事故が生じた場合,事故の責任の度合いを両者で割り当てて決める責任割合のことを過失割合と言います。

得てしてもらい事故などの場合,自分は悪くないと思うかもしれませんが,基本的に車vs車の事故であれば,お互いに過失が認められ,過失が自分にはない場合,すなわち,0:100の場合というのは原則ないと言って間違いではありません。

典型的に0:100のケースと言えば,停止中に後ろから追突された,いわゆる被追突事案か,相手方がセンタラインを大きくはみ出てきたために衝突したという,いわゆるセンターライン越え事案くらいしかないのではないでしょうか。

それ以外は,いくら主観的には自分には過失はないと思っても,別冊判例タイムズという裁判官が作成したたくさんの類型図の中から該当例あるいは類似例を拾ってきて,そこから,過失割合というのを出し,修正要素を加味した上で,当該事案の過失割合が決まります。

たとえば,十字路交差点で,一方に一時停止の標識があり,他方にない場合の事故ですと,一停止をした後発進して事故にあった場合,一時停止側7~8:反対側2~3という過失割合が適用され,たとえば,それに片方のスピード違反などの修正要素があればそれを加味し,最終的に,8:2とか75:25とか,過失割合を決めます。

ちなみに,基本的には,ひと桁(10で割る)で3:7とか6:4とかで出しますが,一方が4:6を主張し譲らず,他方が5:5を主張して譲らないような場面では,妥協案としてふた桁(100で割る),この場合では,45:55というように過失割合を決めて,示談(和解)するケースも稀にあります。

過失割合の類型図は,交通事故の態様に応じて,ほとんどすべての事故の類型をカバーしており,そこから基本過失が決められていて,それを尊重して示談(和解)を進めるという考え方自体は,保険会社・弁護士の間では,もはや常識というか暗黙のルールが成立しており,それに反する過失割合の決め方は,なかなか主張しても通らないのが現状です。

ですので,交通事故を起こした場合は,事故の類型図のどれにあたるのかを把握した上で,基本過失を認識し,それを修正する要素があるかを考えて,ある程度の過失割合を前提に話を進めるのがオーソドックスな考え方です。

なぜ,類型図の基本過失が尊重されるのかというと,①交通事故を専門とする裁判官達が裁判上のルールとして決めたものであること,②交通事故というのは数が多いので,少しでも暗黙のルールを決めておいて,迅速・円滑に紛争を解決すべきであること,③決めておかないと,お互い過失を主張し合い示談(和解)までなかなか進めないこと,などが理由として挙げられます。

交通事故の過失割合の類型図は,法律書の専門店で購入・参照できます。
前述のいわゆる別冊判例タイムズという本と,日弁連が出している通称赤い本(色が赤いのでそのように呼ばれている)と,大阪のほうの弁護士会が出している通称青い本(色が青いのでそのように呼ばれている)の3つが有名です。
買うまでの必要はないにせよ,交通事故を起こした場合には,保険会社や弁護士に問い合わせて,コピーを入手して自己の過失割合を調べることをお勧めします。

by ofuna-law | 2008-12-02 02:18 | ・交通事故
法的3段論法というのは,法律家の頭のフレームワークです。

大前提  eg 人は死ぬ
 ↓
小前提     ソクラテスは人である     
 ↓
結 論     ゆえにソクラテスは死ぬ

という流れで3段に思考するので,法的3段論法と言います。

大前提は条文であり,小前提は条文に該当する事実関係であり,それをあてはめて結論を出します。たとえば,刑法199条の殺人罪の場合,

大前提  人を殺した者は死刑または無期もしくは5年以上の懲役
 ↓
小前提  AさんはBさんをピストルで射殺した
 ↓
結 論  ゆえにAさんは懲役10年

リーガルマインド(法的思考能力)とは,概念が多岐にわたるのですが,今説明した法的3段論法もリーガルマインドの一つです。
定義としては,法を解釈し適用して紛争を解決する能力。という感じでしょうか。

法の解釈には,文理解釈と目的論的解釈があります。
文理解釈というのは,条文の文をそのまま素直に解釈する方法です。
目的論的解釈とは,条文の文ではなく,条文の目的に遡ってその目的に沿うように解釈する方法を言います。

たとえば,「この橋は牛は渡ってはいけません」という条文があったとしましょう。

この場合,牛は渡れないんだな。というのは文理解釈です。
では,人は?豚は?車は?どうでしょうか。
牛しか禁止されてないから,人も豚も車もいいはずだ。というのも文理解釈(反対解釈)です。

ただ,なぜこんな決まりがあるのだろうと目的に遡って考える解釈が目的論的解釈であり,たとえば,橋の強度の問題で,牛のような重い動物が通ると橋が壊れてしまうために,牛は通ってはならないというのが,この条文の趣旨だとしましょう。
そうすると,人や豚は牛より軽いから,1人・匹であれば,通ってもよいということになるでしょうし,車は牛より重いので,通ってはならないことになります。

豚10匹だったらどうでしょう?
豚10匹なら,重さは牛と変わらないので,通ってはいけないことになるのだと思います(類推解釈)。

このように条文を解釈・適用できる能力をリーガルマインドと呼びます。
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by ofuna-law | 2008-12-01 02:04 | 法律 論点 解釈

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