湘南|大船と辻堂(藤沢・茅ヶ崎)と平塚|3つ法律事務所がある弁護士法人代表某の「弁」

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「弁護士法人プロフェッション」代表某が時々弁ずるブログ|大船駅(鎌倉市)・辻堂駅(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚駅各3分|夜間休日相談あり

カテゴリ:法曹 裁判官・検事・弁護士 ( 19 )

法曹界で,「事件を落とす」というのは,事件を終わらせる・解決させる,という意味です。

一般用語的には否定的な意味に感じるかもしれません。
ですが,「落とし所」という言葉が語源だと思います。
落とし所に落とし込んでいく・落としていく。転じて,「落とす」。
語源を考えると,特に否定的な意味は含まない業界用語です。

これを他動詞「落とす」ではなく,自動詞「落ちる」として使う場合もあります。
例えば,「事件が落ちた」。
ニュアンスとして,どちらかというと,自然に,事件が終わった・解決した,という意味。

12月と3月は,事件が落ちる数・割合が他の月よりも多いと感じます。
節目の月であるため,依頼者や相手方の各当事者,その弁護士,ひいては裁判所としても,終わらせたい・解決させたい気持ちが高まるからでしょう。
「落ちる」し,「落とす」のです。

同様に,検察官も,4月は検事異動月であるのも手伝って,年末12月と異動前3月の起訴・不起訴は増えます。
検察官の場合は,自然に他動詞「落ちる」というよりは,もっぱら自動詞「落とす」です。能動的・積極的に「落とし」にかかります。

さて少し余談。

警察や検察が,「落ちる」と使う場合,犯行を否認していた人が自白した場合,を指すことがあります。例えば,「完落ち」は,完全に自白したという意味。
これを他動詞で,自白させる,という意味にすると,「割る」と言います。「口を割る」が語源です。例えば,取調官は上司から(否認する者にあれこれ言わせず)「早く割れ」と指示されることがあります。

刑務所に入ることを,「刑務所に落ちる」「塀の中に落ちる」と使う場合があります。
これは,一般用語に近い否定的な意味の使い方。「落ちるところまで落ちた」のような「落ちる」が語源だと思います。

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by ofuna-law | 2017-12-25 10:58 | 法曹 裁判官・検事・弁護士 
ある大先輩の弁護士が,「法律家は1年で3歳としをとる」と仰っていました。

どういう意味かというと,仕事柄,人同士の深刻な悩みや問題(裁判や弁護士に頼むまでの紛争は一生に一度あるかないか)を扱うので,社会経験が3倍相当になって,1年で3歳としをとるくらいになるということです。

この言葉を司法修習生の時に聞いたのですが,なるほどそうかなと実感しています。

ただ,大卒後ほかの仕事をすることなく法曹界に入ったものですから,比較ができません。
1年で何歳もとしをとる仕事はほかにもあると思います。

仮に1年で3歳としをとると,法曹になって早20年。都合84歳(24+20×3)になります(苦笑)。

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by ofuna-law | 2017-11-14 09:12 | 法曹 裁判官・検事・弁護士 
内容証明、通知書、手紙などでの文語表現上、弁護士の自称は「当職」、逆に相手弁護士の他称は「貴職」です。

一般人に対する文書では、「当職は、~氏の代理人として、貴殿に対し、次のとおり通知します。」というように、使います。弁護士に対しては、「当職は、貴職に対し、次のとおり通知します。」というように使います。

あくまでも文語表現なので、口語では使わず、例えば、飲み会で、「すみません。当職は、お酒が飲めないのです。」とか、「貴職は、ビールがお好きでしたよね。」いうようには、全く使いません。

さて、敬称で言うと、弁護士は、「先生」になります。相手の先生への文書の宛名は、殿や様ではなく、通常「弁護士●●先生」という形で書きます。
口語でも「先生」なのですが、ただ、知遇のある弁護士なら大先輩でないかぎり、口語では「●●さん」と言いますし、後輩男性弁護士ですと、「●●君」と言うことも最近は多いです。

弁護士から検事への文書の宛名は、「検察官●●殿」か「●●検察官殿」を使うのが慣例です。「様」を使うことも増えてきています。

検察官から裁判所への起訴状は、「●●裁判所殿」が多い気がします。「御中」ではないのが、一般用語と異なる、法曹業界用語(用例)だと感じます。

弁護士から裁判所への訴状等は、「●●裁判所御中」と、一般用語と同じです。

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by ofuna-law | 2017-10-26 14:46 | 法曹 裁判官・検事・弁護士 

検察の最大の強みは何か

検事経験から思う検察の最大の強みは,組織力にあると思う。

例えば,刑事公判。相対する検察官と弁護士は,通常,1人ずつである。

ただ,検察官の1人は,地検を代表する1人であり,背後に多数の検事ひいては地検のトップである検事正が控え,後ろ盾になっている。換言すると,強い上命下服制度のもと,決裁指導と報連相とが徹底された組織の中から,法廷に1人が来ているのである。
これに対し,弁護士の1人は,一法律事務所の1人である。背後の後ろ盾という局面だけで見ると,対検察との関係では,少ないのが否めないのではないか。

現場では1対1でも,背後を実質的にみると,もし多勢に無勢の状態になっているとしたらどうか。恐ろしいことである。

弁護士になってからというもの,この差を埋めないといけないというのが,一貫した課題である。経験に裏打ちされた危機感が伴う。
微力ながら,少しでも組織力を強くしたい。

もしそれが実現できたら,公判で検事と1対1で相対しても,恐れるに足らないことになる。

翻って,これを民事事件にあてはめたらどうか。

民事裁判でも,相対する被告の弁護士と原告の弁護士は,通常,1人ずつである。
とはいえ,かたや検察のような組織力を持つ法律事務所の弁護士と,かたやそうではない事務所の弁護士との相対という構図だったらどうか。

背後を実質的にみたときに,もし多勢に無勢の状態になれていたとしたら,恐れるに足らないばかりか,常に強い優位性を保てる。

一弁護士の,ゼロからの組織づくりゆえ,前述のとおり微力。そのうえ,目指す組織力が圧倒的であるが,千里の道も一歩から。
弁護士登録から14年。現在,当法人は,3事務所・弁護士6名の体制。いまだ道半ばであるが,目指すのは,検察のごとき強い組織力である。

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by ofuna-law | 2017-06-24 20:02 | 法曹 裁判官・検事・弁護士 

弁護士の「弁」という漢字は,そのもの「弁」を含め,元は4つの漢字(弁・辨・瓣・辯)を当用漢字の字数制限のため集約し,「弁」ひとつを用いるようになっているとのこと。
音読み「ベン」,訓読み「わきまえる」。

元々の4つの漢字の独自の意味は,次のとおり。

1 弁
(ずきん状の)冠。「武弁/弁髦」

2 辨 ※挟まれているのは「リ」
是非・善悪を区別する。正しいか正しくないかを分ける。わきまえる(物事がそうなった理由を知っている)。「弁別/思弁/弁証/弁明」
けじめをつけて処理する。「弁済・弁償/勘弁/支弁/自弁」
弁当。「駅弁/早弁/腰弁 (こしべん) 」
事を処理する。事務をさばく。「合弁/弁理」

3 瓣 ※挟まれているのは「瓜」
瓜の種。瓜の種を含んだ柔らかい部分。
花びら。「花弁」
果物のふさ。みかんなどの肉の一片。
管を流れる気体・液体の流れを制御する(花びら状の)装置・バルブ。「弁膜/安全弁/僧帽弁」


4 辯 ※挟まれている漢字は「言」
理屈を立てて話す。訴える。「弁解/弁護/弁明/弁論/抗弁/答弁」
理屈を立てた議論。述べる。ものの言いぶり。「弁舌/詭弁 (きべん) /訥弁 (とつべん) /熱弁/雄弁」
独特のしゃべり方。方言。「大阪弁/東北弁」

以上からすると,士業で同じ漢字を使う「弁護士」と「弁理士」。元の弁の字は違い,それぞれ「辯護士」「辨理士」となります。

辯護士。つらいの「辛」が2つも挟まる言葉(「言」)の仕事であると読め,確かにそういう一面があると感じるのが正直なところ。

なお,以下備考。

辨には,「辧」(異体字。辨の[リ]が[刀])と「辦」(環境依存文字。「辨」の[リ]が[力])があるとの指摘があります。
ただ,「辦」は「弁」の旧字体ではなく表外漢字で,新字体は存在せず,当て字として「弁」とするとの指摘もあります。ゆえに,「辨」と明確に区別すべきかもしれません。そもそも「辦」は,処理するとの意味。そのため,だとすると,辨理士は,「辦理士」となります。
「辮」という辮髪を意味する漢字もあります。「弁」に集約した字ではないのですが,当て字は「弁」。辮髪を,弁髪と書きますので。

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by ofuna-law | 2017-01-20 12:32 | 法曹 裁判官・検事・弁護士 
あくまで私見。
元検事として,受験生・合格者・修習生から,検事になりたいと聞かれたときに話すポイントを以下列挙。

1 司法試験と司研の成績がよいこと

司法試験と研修所成績が総合して同期修習生全体の上から3分の1(2008年当時。現在はおそらく上位20~30%以上)に入らないと,厳しいのではないか。
客観的指標として,成績はもっとも重視されると感じる。採用側にとっても,足切りの理由として,説明しやすい。

ただ,原則には常に例外あり。成績が多少悪くても他の固有の要素が抜きん出ていれば検事になれる。
成績は最低条件であるとは考えておくべき。

2 検察官に向いてそうなこと

人には向き不向きがある。検察官にも広い意味で,性格や素養等が検察官向きであることが必要。

ぴんとこないかも知れないが,多数の修習生を1人1人みると,弁護士向き,裁判官向き,検察官向きとか,学者向き,個性が見える。
検察官向きは,集合修習や,実務修習の検察庁における修習ぶり等で,教官・指導官・事務官から,素養等が検察官向きかどうかを見られている。

具体的に何をもって検察官向きかというのは難しいが,例えば,協調性,正義感が強い,熱意がある,真面目(勉強熱心)でひたむきである,前向き,積極性,明るい,負けず嫌い(弱気・消極的ではない),頭でっかちや頭が固くない等々。

組織の中の組織。また,その組織が体育会系ゆえ,体育会系が嫌な人はあまり向いていないと思うし,酒を飲むこと(いわゆるノミニケーション)が多い組織ゆえ,お酒をたしなめるほうが望ましい。

ただ,原則には常に例外あり。文化系の検事や下戸の検事もたくさんいる。

3 その他の要素

修習中,自己紹介のときなどは,検事志望であることをアピールする(アピール下手が多い)。
検察教官,指導検事,指導検事の上司(地方なら次席,大都市は部長)に名前・顔を覚えてもらう。
世辞等小手先だましはしない(すぐ見抜かれる)。
自分の素養が本当に検察向きなのかを,オープンに評価してもらう(本当は向いてないなら他の道がよい)。
実務修習地の検察庁の人(特に事務官)と仲良くする(事務官はよく見ている)。
謙虚な姿勢。
のびしろの大きさ(任検してから育てる組織体質である)。
礼儀。例えば,検察主催の懇親会があったときは,翌日,検事正・次席にお礼に行くか,お礼状を書く。
積極的に検察修習はもちろん他の修習にも取り組む。
自分の大学・法科大学院の検察出身教官にアピールして知己の現役検事を紹介してもらう(必要な素養を知る機会)。
一生涯検事をやり抜く覚悟(途中で辞める前提は絶対無理)。
多数に埋もれない自分ならではの長所がある(人材の多様性を好む組織体質である)。
など。
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by ofuna-law | 2015-04-17 07:40 | 法曹 裁判官・検事・弁護士 

嘘・嘘・嘘・嘘

検事2~3年生だったころ,地域の法曹全体(弁護士・検事・裁判官と司法修習生)の懇親会で,出席者が順番で簡単に挨拶するという流れになり,私が1番目,2番目に先輩検事,3番目に弁護士会幹部(弁護士),4番目に裁判長がすることになりました。

以下,要約ですが,まず1番目の私が
「被疑者の嘘に悩まされています。」
と言うと,2番目の先輩検事が
「被疑者も嘘をつきますが,被害者も嘘をつくことがあり,悩まされます。」
と言うと,3番目の弁護士会幹部(弁護士)が
「依頼者も嘘をつくことがあり、悩まされます。」
と言うと,最後に,裁判長が
「当事者,証人色々な供述,どれが嘘でどれが本当かは我々も判断に悩みます。」
と言い,オチがつき盛り上がりました。

事件処理にあたり,事件当事者や関係者の話には嘘(自分に有利に事実を歪曲して話したり,隠したりすることなど)があるかもしれないことを大前提に(それが普通の人には信じられないかもしれませんが),どの話を信用し,どの話を信用しないか,証拠や客観的状況等を総合的に判断するところが,法曹の腕なのだと思います。

by ofuna-law | 2008-07-10 11:40 | 法曹 裁判官・検事・弁護士 

検察官時代の官舎事情

リクエストがあったので,検察官時代の官舎のことを書きます。

最初に名古屋で入った官舎は,昭和40年代築の3Kで,団地タイプの官舎。
はっきり言ってボロボロで,トイレは和式,風呂はガス釜でした。
家賃は2万円くらいだった記憶です。

次に山形で入った官舎は,昭和50年代築の3DKで,団地タイプの官舎。
ほどよく手入れされていて,トイレは洋式,風呂はガス釜でした。
家賃は3万円くらいだった記憶です。

最後に横浜で入った官舎は,平成14年ころ築の3LDKで,マンションタイプの官舎でした。
入居時に新築直後であり,きれいでハイセンスな官舎でした。ただし,駅から遠く,山を登り切った上という場所。
家賃は5万円くらいだった記憶。

検察官の官舎は,法務省が管理するもの(いわば直営のもの)と,財務省が管理するもの(他の省庁の公務員も入ります)があります。
法務省系の官舎は,たいていは古くて安い。
財務省系の官舎は,新しいものが多い。
ただ,私の場合,名古屋・山形・横浜いずれも財務省系だった記憶です。

家賃は市価の5割程度でしょうか。
官舎の家賃は基本的に全国単位で決まっているのに対し,市価は地方が安くて都心部は高いことから,地方だとあまり割安感を感じませんが,都心部だと割安感をとても感じます。
ちなみに,官舎に入れば住宅手当はもちろん出ません。

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by ofuna-law | 2008-02-27 09:07 | 法曹 裁判官・検事・弁護士 
西田章著「弁護士の就職と転職 弁護士ヘッドハンターが語る25の経験則」を読みました。

合格者増加により,弁護士の就職事情も色々とあるようです。

うちの事務所は,概ね毎年いい人がいたら取りたいというスタンス。
ただし、指導の都合上、採用は1人が限界と感じています(やれば分かります、新人指導って本当に大変です)。

ここで修習生や新人弁護士に一言。
今のうちにまずビジネスマナーの本を読むようにしてください。できれば2~3冊。

ただでさえ,勉強ばかりして社会を知らないと思われがちで,実際ほとんど働いたことがなくて,社会を知らない場合が多いのです。
だから,ビジネスマナーくらいは常識としてあらかじめ身につけておいてほしいと思います。

by ofuna-law | 2008-01-29 16:56 | 法曹 裁判官・検事・弁護士 
「理想の弁護士(いい弁護士)」といっても,いろいろな角度からいろいろな分析や考え方ができるし,しかも,現役弁護士として発展途上中なので,書くのは難解です。
現時点で最低限これは,というところを書いてみます。

1 口が堅い弁護士
弁護士は依頼者のプライベートな問題を扱いますから,守秘義務があります。
ブログでも気をつけていますが,普段から,事件の話は人には一切しないか,話をものすごく抽象化・単純化し,絶対特定できないように注意しています。
依頼者や法廷では雄弁に,しかし,それ以外は口は堅くが大原則です。

2 日々向上する弁護士
進化が止まっていてはいけないと思います。弁護士の知見は日進月歩です。
どんどん勉強し吸収する。また,日々の仕事が常に新たな経験であり,仕事をすれば進化します。失敗からも多くを学びます。大きな失敗は駄目ですが,小さな失敗は進化の糧にします。
これらの元は,向上心を持ち続けることです。

3 信頼される弁護士
依頼者から依頼を受ける立場になる弁護士は,第三者的立場を維持しつつ,依頼者の利益保護を優先して行動しなければなりません。
最善を尽くす。勝つべきは勝ち,負けそうなものを何とか引き分ける,戦わず済むなら戦わない,といった結果を出す。
こういったことで,少しずつ信頼を得ていきます。
1~2で書いたように,口が堅かったり,日々向上していたり,そういうところからも,信頼が生まれるはずです。
依頼者から,信頼されなくなることは残念なことです。

4 他の弁護士から評価される弁護士
市や県といった地域で活動すると,他の弁護士と仕事で相手方になったり,共同で受任したり,法廷活動に接したり,その他公益活動で一緒になります。
その中で,弁護士の実績や腕は,よかれ悪かれ何らかの評価を受けます。
「餅は餅屋」と言います。他の弁護士から評価される弁護士になることは,ひとつの目標です。

by ofuna-law | 2007-09-04 17:30 | 法曹 裁判官・検事・弁護士 

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