湘南|大船と辻堂(藤沢・茅ヶ崎)と平塚|3つ法律事務所がある弁護士法人代表某の「弁」

ofunalaw.exblog.jp

「弁護士法人プロフェッション」代表某が時々弁ずるブログ|大船駅(鎌倉市)・辻堂駅(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚駅各3分|夜間休日相談あり

法律相談料は,うちの事務所は案件依頼の場合,無料です。

弊所弁護士にはいつものことなので当然になりがちですが,初めての相談者さんには逆に全く当然ではありません。
かつ,ほとんどの方が初めてなので,私たちに「要注意」という戒めのために,しっかり記事にアップすることにしました。

法律相談は,流れ上,①問題の前提となる事実を聞き,②法的見解を述べるという段階を踏んでいきます。
この間に,第一印象から始まって,法的見解の明確性や,お互いのやりとりを通じて感じる人柄や相性などを合わせて,③依頼するか(依頼しない又は持ち帰るか)を決める,という段階を迎えます。

①→②を経て,③の段階で「依頼する」となる場合,既に一時間近く経っているのが通常です。
その後,④委任契約書の取り交わしや委任状の署名押印等の事務手続きに入ります。

案件依頼の場合の法律相談料は無料という告知や説明が不十分だと,お客様に①②③のみならず,④の間も法律相談料がかかり続けているという余計な心配をかけてしまいます。
そして,契約等がすべて終わってお帰りになる時点で,「今日の相談料はおいくらですか」と質問され,初めて「今日は案件依頼なので無料ですよ」と回答する状況になります。

告知と説明の不十分という弁護士側の失態で,この余計な心配をかけたということになり,この問答が出た瞬間から,いたく反省させられます。

これは,無料相談が大都市部を中心に広がりつつある現状,有料相談という前提でうちの事務所を選び来所いただいた感謝も踏まえると,より反省が深くなります。
しかも,こういう悔悟を結構引きずるのが弊所弁護士たちです(だったら,しっかり告知と説明するように,という話に戻りますね)。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください


# by ofuna-law | 2018-11-19 18:18 | 法律相談
数年前から,「読書が趣味」と言うことに,躊躇を持つようになっていました。

「テレビが趣味」と言うのと同じ感覚がして(テレビは皆観てると思うのですが,趣味だと言う人はあまりいないと思うので)。

でも,先日,読書をすると健康寿命が延びる,とAIが弾き出しているとNHKが放送していて,躊躇がだいぶ減りました。
前後して古希を過ぎた元裁判官の先生から聞いた「法曹は(本を読んで)頭を使うからか長生きが多い」という話や,昔ネットで知った「読書はストレスを軽減する」という雑学知識とも合致したからです。

最近は,温故知新を地で行っていて,歴史物や古典名著を読むようにしています。

健康寿命的には,新聞も読書と同じと解釈しました。

現在,神奈川新聞と日経新聞を購読しています。一般紙も購読の必要性も感じますが時間がなくて。

神奈川新聞は,神奈川県で弁護士をやるなら必読。必要な情報が詰まっています。

日経新聞ですが,資本主義の競争原理(紙面の性質上取り上げるのが当然なのですが)を,最近は煽られ押しつけられている気がすることがあるのと,日経の,朝日新聞でいう「天声人語」欄の内容が自分に合わないと常々感じます。

日経はやめて一般紙に切り替えようかとも思うのですが,そうすると次は一般紙の中で何を読むかという悩ましい問題に直面するので保留中です。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください


# by ofuna-law | 2018-10-16 12:40 | 趣味 オフ 癒し

72期予定修習生募集中

72期予定修習生の新人弁護士採用募集中です。

望む人材は、地元ゆかりで向上心が高い方。湘南地域密着型の弁護士法人ゆえです。

法人の特徴は、土地勘がある地元内に3つ拠点(事務所)がある三位一体組織ということ。

なお、今後事務所を増やすのかと問われますが、それは考えていません。
既に、湘南地域内の東端(大船)・中央(辻堂)・西端(平塚)にバランスよく拠点があります。

次は、各事務所の弁護士数を少しずつ増やし、各事務所を厚く、三位一体の組織力を強化することです。

指導体制は、特に1年目は代表直下で執務という、徒弟的なもの。起案は全て添削。法律相談、打合せ、出廷等、基本は同行。
これまで勤務弁護士8人を指導した経験からの体制です。

注意点は、代表の常駐事務所が、主事務所大船ではなく、従事務所平塚であること。そのため、指導中の執務場所が平塚となります。

事務所の営業日につき、クライアントの利便性を考え、その平塚は日曜営業(金土休)。なお、大船は平日営業(土日休)。辻堂は土曜営業(日月休)です。

法人全体でみると、3事務所どこかが毎日営業しています。
ベッドタウン性の高い平塚や辻堂は、土日相談のニーズが高く、また、いつ電話をかけても、営業する事務所に転送され、応対可能にしています。

「土日対応可」を標榜する場合、本来定休日だけれども、要望に合わせ休日出勤し、土日対応しているという業界実態があります。

弊法人は、発想を変えて、週休連続二日を確保し、個々の弁護士は所属事務所の定休日に従い、休日出勤は禁止です。

所属弁護士皆、向上心が高く個性豊か。
自由闊達な雰囲気で、個々の力を磨き、組織力を強化しています。
例えば、3事務所をネットでつなぐ週1回の全体ミーティング、月1回の全弁護士懇談会(食事会)、先輩弁護士と事務所を跨ぎ1~2件程度ペアを組み遂行などです。

まずは、緊張するかもしれませんが臆することなく、履歴書と自己PR文をメール又は平塚事務所まで郵送ください。

最初は事務所訪問から。
気軽に受け付け、夕方で調整して面接、その後食事をして和む機会を設けています。
その後、何度か来訪してもらい、気心が分かってから採用しています。気心も分からないまま入所し、思ったのと違うというのは、お互いよくないので。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください

# by ofuna-law | 2018-07-30 23:34 | 事務所案内 
区役所の生活課(生活保護担当)に配属された新卒女性が、悪戦苦闘しながら、成長するドラマ。原作はヒット漫画。

先週火曜日第1話。

生活保護課については、どんな実態なのかが我々含め皆が分からないと思う。
が、これが実態に近いと信じ、かつ、弁護士の仕事に役立つと思って見ると、非常に勉強になると思う。

第1話の視聴率が7.9%と低迷。ネット上は酷評コメントばかり。
かつ、それが吉岡里帆のせいにされている感がある。
が、そんなの気にせず、頑張ってほしい。我々おっさんたちは、応援している。

このブログを見てくれている勉強熱心な方には、このドラマは合う。非常にお勧め。

第1話をばらしてしまう。
生活保護を受給者の遠藤憲一演ずる男が、受給費を借金返済に回していることを吉岡里穂が発見。
生活保護費は返済に充てるべきお金ではない。だから、難儀の末、法テラスに連れて行く。
そうして債務整理にこぎつけて利息引直計算をしたら、むしろ過払い金が生じていて、無事解決。

弁護士目線のコメント。
実態は、生活保護を受けようとする相談の段階で、役所の人は借金の有無をとても厳しくチェックしていると思う。
その時点で借金を発見し、すぐに法テラスを通じて弁護士に繋ぐ。
弁護士が債務整理し、最近は過払い金は生じないので、自己破産申立てを担うので。
そうして予め借金をなくし保護費を返済に充てないようした上で、生活保護費受給となるのが実態のはず。

なお、「健康で文化的な最低限度の生活」とは、それを送ることができる旨憲法25条に規定がある。国民の人権のうち「生存権」のこと。
中高社会科で習う「ワイマール憲法」(ドイツ)にて初めて規定された権利といわれます。

(蛇足)
吉岡理帆は、「カルテット」の役がはまりすぎて、皆の期待値が上がってしまっただけだから、批判なんて全く気にしなくてよい。
去年TBS系日曜劇場「ごめん愛してる」も見たが、やっぱり期待の新人という目で見守っております。
あんまりバラエティーには向いていないように思う。向いてないものを無理する必要はない。
なんとなく、時代劇ドラマの町人の娘役あたり(姫役ではない)を演じているのを見たい。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください



# by ofuna-law | 2018-07-20 17:01 | 趣味 オフ 癒し
弁護人は、略式命令の一件記録を、簡易裁判所において、閲覧謄写できる。

根拠は、刑事訴訟法40条。

もっとも、略式命令は14日間で確定する。
確定すると、もう弁護人ではなくなる。
だから、略式命令発令から14日以内に閲覧謄写請求をする必要がある。

国選弁護人も、いわゆる「勾留中在庁」であれば、釈放された被疑者の国選弁護人ではなく、解任されていないから、弁護人として閲覧謄写できる。

閲覧謄写が認められる趣旨は、正式裁判請求をするかの検討、罰金額が適正かどうかの検討、略式手続きが適正になされているかの検討のためである。

一件記録は、略式命令後、検察庁に戻される。

ゆえに、弁護人が簡易裁判所に閲覧謄写請求をかけると、一件記録は、再び検察庁から簡裁に戻され、簡裁での閲覧謄写となる。
すなわち、その分の時間のロスを念頭におかねばならない。

東京簡裁や大阪簡裁などの大都市の簡易裁判所と違い、その他の小規模庁の簡裁では実務的に略式命令一件記録の閲覧謄写がなされるのは、稀だと感じた。

そのため、今回、簡裁や書記官や検察官や検察庁記録係を巻き込んで連絡や説明が必要で、その分の時間のロスも生じた。

また、謄写に関しては、裁判官の許可が必要で、謄写する場合は、謄写許可待ちの時間ロスがある。

以上のような時間制限や時間ロスがあるが、結局、期間内に弁護人として略式命令一件記録の閲覧謄写ができた。

参考までに記事として執筆した。

(その他備忘録)
① 略式命令の一件記録は、手続的に公判は開かれていないから、公判記録ではない。また、略式命令の確定前の閲覧謄写請求だから、刑事確定記録でもない。どちらかというと、その性質は、捜査記録のようである。

② 略式命令が確定すると、刑事確定記録として、刑事確定訴訟記録法に基づいた閲覧謄写ができる。略式命令一件記録の閲覧謄写との違いは、刑事確定記録の閲覧謄写は、検察庁が内規に基づいて個人情報等のマスキングをかけることである。逆に、略式命令一件記録は、マスキングがない閲覧謄写となる。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください



# by ofuna-law | 2018-07-17 13:56 | ・刑事事件 裁判員裁判

海が薫る街

夕方、平塚事務所の前だけでなく、平塚警察署に寄って車から降りたときも、海の香りがした。

空気にうっすらと海水の塩分が混ざり、海水の水分も多分に含まれて、肌にじとっと、若干べたべたするような感じ。
ただ、日差しが強く暑すぎた昼から夜へ向かい温度が徐々に下がってきたせいか、はたまたクーラーを浴びた直後の体だったからか、不快ではなかった。

異常に短い梅雨があっという間に明け、初夏すら通り越して、すっかり猛暑の夕べだ。

平塚事務所から海(相模湾)までは、直線距離で約1キロ。この付近で海の香りがするのは珍しくはない。
でも、平塚警察署から海までは、直線距離で約2.6キロ。初めて、この付近も海が香るのか、と驚いた。

今週末、7/6(金)~8(日)に、平塚最大の祭り「平塚七夕祭り」が開催される。
日本三大七夕祭りのひとつ。

新暦で行われる七夕祭りは全国的に珍しく、例年梅雨時ゆえに、雨が多く、期間中ずっと雨ということさえある。
珍しく既に梅雨明けした今年こそ、期間中晴れが続くかと思いきや、どうやら週末は天気がぐずつき、例年通り雨は降るらしい。

平塚の七夕祭りは、平塚大空襲(1945/7/16~17。死者約300人)からの復興祭が起源である。
平塚大空襲の時期に合わせ、復興を願う祭りをしようという意思と、その時期が新暦ではあるが七夕に重なるために、七夕祭りへと昇華したようだ。

平塚事務所を開設して4年経ち、今更ながら、ようやく、平塚七夕祭りの雨は、涙雨に違いないと思うようになった。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください



# by ofuna-law | 2018-07-03 22:51 | 地域の出来事 歴史 研究等
知りうる限り、湘南内、JR東海道線の大船駅、藤沢駅、辻堂駅の周辺には、酒が呑める「屋台」はないと思うし、藤沢には、私鉄の小田急と江の電が通るけれども、それらの駅にも、ないと思う(あったら、こっそりと教えてほしいです)。
西に寄って、茅ヶ崎駅は、使う頻度が少ないので、もっと知らないが、おそらくないはず。

でも、更に西に寄って相模川を渡ったら、JR平塚駅には、ある。
場所は、西口改札を北側に下り、線路沿いを西に徒歩1-2分、中央地下道の脇に、3台、ある。

ずっとちょっと怖いのもあって立ち寄れなかったのを、勇気を出し(二軒目の酩酊の勢いもあって)はじめての立ち寄り。
レモンサワー1杯とおでんを4品えらんで、千円でした。

そもそも、屋台で呑んだのは、高知だけかもしれない。そこは観光名所。福岡の屋台も観光名所で有名だけど、行けていない。
記憶の片隅にずいぶん昔にどこか遠くの屋台で呑んだ記憶がある。名古屋だったか。

平塚のその屋台の大将(70代かな。呼び名がそれでよいのか、マスターとか、おっちゃんとか、もありうると思ったけども)に聞いたら、この場所で屋台をやる権利は、大将一代限りとのこと。

仕事柄、法律的な権利関係を一瞬考えたが、一瞬でそういうのをやめ、すぐレモンサワーとおでんと、屋台ならではの雰囲気を味わうことにした。

次来るときのために、定休日や営業時間を聞いたら、「雨の日はやらねー」「都合が悪い日はやらねー」「今日はもう閉めようと思ってた」「昨日は遅くまでやったぞ」ですと。

要するに、晴れていて、大将が今日はやろうって思ってそうな日に行けばいいってことですね(かなりむずかしいです)。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください



# by ofuna-law | 2018-05-24 20:38 | 地域の出来事 歴史 研究等
車のメカニカルドクターショップ「メカドック」を舞台に、主人公潤(エンジン一般担当)、いっつあん(経理担当)、野呂さん(板金担当)が、一般車をチューニングしてレースに臨み、ライバルと戦う漫画。

80年代のジャンプに掲載され、まさに世代。久しぶりに見かけて大人買いして一気読み。当時の友達らとリアルタイムで学校で語ってた記憶が蘇る。

この漫画のいいところは、エンジンの機構(レシプロエンジンやロータリーエンジン)やFF・FR・ミッドシップ等のレイアウトについてなど、車の知識が学べる点。
また、80年代の日本車の名車(トヨタセリカXX、ホンダシティ、日産フェアレディZ、マツダRX-7等)がずらずらと登場する点。
それと、アウトインアウト、スローインファストアウトなどの基本的なドライビングテクニックの紹介もある点。

アニメ化を知らず、見なかった。でも、漫画で全然よいのだ。

当時スバルが今ほど売れていなかったので、スバル(かつ、スバルといえば水平対向エンジン)が取り上げられていないのが、とても残念。
また、マツダがRX-7でロータリーエンジンをメインで開発していた時代。現在マツダはロータリーエンジン搭載車を販売していない(RX-8を発売したが生産中止となり、スカイアクティブエンジンへとシフト)。
30年以上経ち、エンジンも、ディーゼルエンジン流行の後、今やハイブリッドや電気自動車(EV)が隆盛の時代。

そういうのもひっくるめて、現代の日本車を取り上げつつ、最新の「メカドック」を是非読みたい。
なお、2016年にホンダステップワゴン宣伝用の執筆があります。ホンダ公式サイト(←リンクあり)で閲覧できます。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください




# by ofuna-law | 2018-05-14 07:48 | 趣味 オフ 癒し
本日5月3日は憲法記念日。

誤解を恐れず言いますが、法曹(司法試験合格者)は、憲法9条の解釈は苦手。かつ、改正につきサイレントな対応がマジョリティです。

なぜなら、憲法9条は司法試験に出題されない(だから勉強しない)から。
それと、議論が極めて政治的だからです(司法は、政治的ではあってならない、政治的問題には介入できない、抑制的であるべき、ということの方を強烈に勉強する)。

政治問題に抑制的であるべきという視点は、立憲主義や法の支配という根本原理と、違憲立法審査権(憲法81条)から導かれます(いずれも司法試験で頻出)。

立憲主義とは、憲法は、政治権力を縛り、その濫用を防ぐための国の最高法規であるという考え方。
法の支配とは、民に対し法を行使する側の政治権力も、高次の法により支配され縛られるという考え方。
立憲主義と法の支配が結びつき、高次の法である憲法が、政治権力を支配し、権力の濫用や暴走を防ぐと考えます。

その憲法の最後の砦と呼ばれる違憲立法審査権は、政治権力を縛る憲法の違反に対し、司法(の担い手である法曹)が、濫用や暴走を防ぐ役割を担うと。
ただし、違憲立法審査権が先走ると、三権分立のバランスが崩れますし、民意で選出されたわけでもない司法が政治化する可能性があります。だから、政治問題に抑制的であるべきという視点が導かれるのです。

ちなみに、法曹は、法を解釈するのが仕事のため、例えば、「自衛隊は合憲である」と憲法に明記されれば、違憲という解釈はできず、合憲と解釈しかできない以上、違憲立法審査権の行使の余地や最後の砦どころの話ではなくなってしまいます。

うまく表現できませんが微妙な立ち位置。法曹が憲法改正を言い出すと自作自演的に感じる負い目ともいえましょうか(法を解釈する立場・本分からはそれてくるというような。杞憂ならよいのですが)。

実務家になって、年齢や経験を重ねるうちに、憲法9条や改憲に対する意見も持つようになりますが、誰かと話すことはありません。

ただ言えるのは、法というのは、社会の要請のうねりの中で最適化され、され続ける存在であることです。
そのうねりのスピードが速い会社法などは頻繁に改正されます。
刑法などはもう少しうねりが長く、抜け穴のような事件が起きるのをきっかけに改正されます。

紆余曲折、つまり、昔は正しい法律が、その後正しくなくなり、また時を経て実は正しかった、となることさえあります。
上善如水、つまり、水は物の形に沿って必ず下へと流れるように、法律も落ち着くところに落ち着いていく印象が非常にあります。

憲法は、そのうねりのスパンが一番大きいと感じます。単位にして100年くらいかもしれません。
そのくらい社会(国際社会も含む)の要請のうねりの大きさを踏まえ、慎重な論議を重ねたうえで行う必要があると思います。
単位にして長い分、いったん改正すると、次の改正も同じくらい時間がかかると思いますので。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください




# by ofuna-law | 2018-05-03 20:43 | 法律 論点 解釈
ふと興味がわいて、大船藤沢辻堂平塚の地名の由来について調べた。ただ、ネットからで原典にあたっていないので要注意。

結論として、一貫した共通点が見えた。
すなわち、全て湘南地域にあるが、地形的に海(相模湾)に面した土地ということが、地名由来に大きく関わっている点。

それは、遥か昔の湘南の海岸線が、いまよりもずっと山よりで、湘南の東西を走る東海道線の南手前くらいまで海岸線だったことも関係する。
海岸線が山よりだった分、砂浜、砂丘、海へと流れる川、沢、その周囲の湿地など、この地域は、水地帯的な土地であったようだ。

まず、大船の由来。

ここは、まさに昔は、湿地帯の中に、丘が点在する土地であった。

それは、大きな船が入れるほどのものだったとのこと。この大きな船から「大船」となった。
これに似た説が、粟を積んだ船が出入りし、そこから「粟船」となり、それが「大船」に転じたという説。ちなみに、大船の鎌倉よりに常楽寺というお寺があるが、その山号を粟船山という。

これらの説自体、この地域が海岸から近い水地帯であったことを示す。

なお、丘も多いことに着目し、その丘の形状が船に見えたとして、大船という説もある。ただ、水なくして船はないから、やはり水地帯と切り離せない。

余談だが、大船には、屋号などに「田園」の表記が非常に多い。大船事務所の1階は田園印刷所だ。では、大船には田園という住居表示はないのに、なぜ「田園」なのか。

それは、昔、まちづくり策として、世田谷の田園調布を目指した「大船田園調布計画」というものがあった(駅を中心に放射状・同心円状に道を配置し、街と駅との動線を合理的に配置する)ことから来ている。実現はしなかった。ただ、田園という表記は多く残ったと。
この計画が実現していたらを想像するだけで楽しい。そして、残念である。

次に藤沢。

藤の木が多かったという説がまことしやかにいわれるが、これは最近になっていわれるようになった俗説。
また、藤沢姓の有力武士の館があったことから、藤沢となったともいわれる。だが、その有力武士が館を建てたときには、もう既に藤沢という地名があり、その武士は土地名を名乗ったもの。由来とは言い難い。

最も妥当とされるのが、「淵沢」が転じて「藤沢」となったという説。

すなわち、やはり藤沢も水地帯であり、淵や沢が多い土地で、そのために、淵沢と呼ばれるようになった。これが、藤沢となったと。
訛り言葉として変化したか、あるいは、淵よりは藤のほうが地名として相応しいとされたのではないか。

ちなみに、藤沢駅北口のマックやファミマがある付近は、字を「横須賀」という。

この須賀とは、後に詳述するが、神奈川県内では、横須賀と同じだ。

もともと「スカ」とは、海に沿った高地、砂丘、砂地という意味。横須賀は、横に砂丘や海岸がある土地という意味といわれる。

藤沢駅北口直近に「横須賀」という字があるのは、昔はここが海岸線に近く、砂丘や海岸があり、その横に集落があったと考えて自然だ。

次に辻堂。

辻堂もやはり水地帯であった。たとえば、「浜見山」は、昔は砂丘。浜が砂丘の上から広く見通せたという。
「柳島」は本当に島だった。後に陸地化した。
その他、「南湖」なども水に関連する。おそらくではあるが、湖の南の土地、逆に、湖が南にある土地というのが由来であろう。

そもそも、辻堂は、もともと「八松ヶ原」と呼ばれていた。砂浜に八本の松があったことからきている。
砂浜の八本の松という意味では、八松ヶ原という地名も、海が関係している。

それが辻堂に転じたのだが、この名は水関連からはずれる。ちょっと残念。

辻堂の由来は、漢字を見ると推理できる。「辻」と「堂」。
現在はもう僅かしか遺稿が残っていないが、辻堂には、鎌倉街道の十字路があった。十字路とは辻。そして、その十字路にお寺があった。お寺とは堂。

問題は、その場所。
辻堂には現在3つの寺がある(昔はもう1つあったとのこと)が、この中でも、「南の寺」と呼ばれる宝泉寺が、その堂であろう。

それは、鎌倉街道が直近を走っていた点だ。これは動かしがたい事実。
また、地元ではこの宝泉寺を中心とした東西南北が、それぞれ東町、西町、南町、北町といわれている点。

あと、これも私見であるが、前述のように、辻堂と呼ばれる前は、この地域は八松ヶ原と呼ばれていた点。この八松という地名は、現在の住居表示を探す限り見当たず、八松という表記のみ、八松小学校という小学校名として残る。この八松小学校が、宝泉寺のすぐそばだ。

結論として、辻堂は、この宝泉寺(堂)と鎌倉街道の十字路(辻)が由来と考えるのが妥当だろう。
そして、鎌倉街道といえば頼朝であり、その影響(湘南地域における頼朝の伝説や威光は調べれば調べるほど深い)や、地名として「八松ヶ原」は長いから、シンプルに「辻堂」に転じたと考えてよいと思う。

最後に平塚。

これも諸説が割れているが、平塚の「塚」は、「スカ」が「ツカ」に変化したのではないかという考えが有力だ。昔の人がスカをツカと訛っても、不思議ではない(今も湘南には「だべ」「じゃん」など特有の訛りが残る)。

「スカ」とは、前述のとおり、海に沿った高地、砂丘、砂地などの意味がある。

平塚には、馬入川(相模川)の河口に、「須賀港」という港がある。いまでこそ、海釣りの港としての知名度くらいであるが、近世から大正まで(鉄道や自動車が主流になる前)は、ここが水運の地として栄華を極め、平塚の中心が須賀港であったといってよかった。

全国の回船が須賀港に集まり、高瀬舟が相模川を遡上し、厚木、相模原、八王子、果ては山梨県の上野原方面へと物資を運んでいた。
なお、この点に関しては、相模川を挟んで真向いある茅ヶ崎市の「柳島」にも同様の港があり、須賀港と熾烈な利権争いをしていた。当時の訴状等古文書が現存する。

この須賀港自体、須賀=「スカ」としていまも港名として残り、周辺も須賀地区と呼ばれ続けている。
まさに海沿いであり、砂浜がある土地、港及びその周辺地区にほかならない。

では、平塚の「平」とは?

地名としての「ヒラ」は、斜面を表す。すなわち、平は、丘ということ。
この丘というのも、私見では、普通の土の丘ではなく、砂丘を意味すると思う。

いま、平塚の南側は、基本的に坂も丘もない真っ平らな地域。
もし、ヒラが土の丘であったなら、時代とともに、簡単に平らになるだろうか。
一方で、もし、砂丘であったなら、時代とともに、平らになりやすい。

前述の辻堂の「浜見山」も、海が見渡せた砂丘であったとされるが、いまは砂丘は影も形もない平地だ。平塚市の南側相模川近くに「夕陽ヶ丘」、それよりも西方に「龍城ヶ丘」「黒部丘」など「丘」のつく地名があるが、いずれも既に平地であり丘ではない。

よって、「ヒラツカ」という呼び方そのものも平塚の地形、すなわち、砂浜、砂丘、ひいては、海を由来しているといえよう。

最後に近時思う私見を付言する。

歌川広重の東海道五十三次浮世絵「平塚」は、湿地帯の中の道を渡る旅人の背後に高麗山(湘南平)がそびえる構図となっている。これぞ広重も認めた平塚を代表する地形といえる。
この湘南平を「ヒラ」(丘)、その麓の東方に広大な「スカ」(砂浜や海沿いの湿地)が広がると見立て、「平塚」と呼ばれたというのもあり得なくもないのではないか。

なお、東海道線に乗ると、平塚駅や下り大磯方面発車後に、この構図と同じ風景が今も広がる(ただし、湿地帯は陸地化・市街化している)ので、是非通過の際は着目していただきたいと思う。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください


c0060448_09342493.jpg

# by ofuna-law | 2018-05-03 09:47 | 地域の出来事 歴史 研究等
先日「シンカリオン(の大人の事情)」を書きましたが、話が進むにつれ、そのレベルが驚異です。

基本的に1~2話進むと新しいシンカリオンが登場するペース。
山形新幹線つばさや、東海道新幹線のN700A系のシンカリオンも登場しました。

元々、トミカが、プラレールとして、変形するシンカリオンの玩具を発売(プラレールとしても走り、変形もできてロボットとして遊べます)。
1~2話ごとの新型登場(一気に沢山登場しない)が肝。
皆、一度買うと買い続けたくなる心理に陥ると思うのです。

番組は、タカラトミーとJR東日本がメインで企画。そこに新幹線を走らせるJR各社が協力しています(前回なぜJR東海の新幹線が出ないのか疑問と記しましたが、当初は協力していなかった模様。トップ交代等で後に協力に転じたとのこと)。

シンカリオンの基地が大宮鉄道博物館の地下にある設定のため、皆、鉄道博物館自体に行きたくなります。

500系新幹線に、タイプエヴァといって、外内装を「エヴァンゲリオン」にした実物があるのですが、アニメにも登場。
さらに、北海道新幹線のシンカリオンを運転するのが「初音ミク」で、これが前回登場。これはさすがに驚きました。

つまり、このアニメを起点に、話がエヴァンゲリオンや初音ミクへとのびていくのです。知らない子どもが知るきっかけになりますし、例えば、劇中挿入歌に初音ミクの曲が使われて何の不思議もない前提が生まれました。

外国で放送されれば、実際に日本に行き、新幹線に乗ったり鉄道博物館に寄ったりしたいと思うでしょうし、プラレールも買ったり、ひいては、エヴァンゲリオンや初音ミクへの興味をも誘うと思うのです。

そうなると、日本のコンテンツ産業的にも、インフラとしての新幹線の海外輸出的にも、宣伝になるという、深遠な大人の事情があると疑わずにはいられません。

そんな事情含みで大人も色々と興味深いので、是非一度ご視聴を。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください



# by ofuna-law | 2018-04-25 07:15 | 今の関心事
1 自転車のたとえ
自転車は、こぎはじめが一番重い。が、スピードが出ると軽くなる。そういうものと割り切り最初は頑張って兎に角こぎはじめる。ただ、スピードにのってくると、いつのまにか一心不乱にペダルをこぎ続けてしまう(まるで馬鹿のようにペダルを必死に回すことだけになる)のが人間の「さが」のように思う。そうなると、事故や病気等アクシデントがないと誰も止められない状態になり危険。ある程度進んだなら倒れない程度にこげばよいという気持ちも必要。

2 台風のたとえ
台風の天気予報は、予報えんが一週間位は出る。いま沖縄に台風があるとする。一週間後は北海道に行くかもと予報されるかもしれない。でも、途中で中国のほうや南海上にそれたり、温帯低気圧になったり、実際一週間後に北海道に行くのはほとんどないのではないか。確実なのは翌日にどこに行くか位。先まで考えすぎると、考える範囲が広くなるし、考えても不確かで心配ばかりになる。翌日の範囲内だけ考え、そこだけを確実に準備すればよい。翌日になったら又翌日の範囲内というように。

3 やかんのたとえ
体育会系の部活で、特大のやかんにて水を部員のコップを注ぐとする。最初は重たいからコップからあふれないよう手に力をかけて注意して注ぐ必要がある。その後、だんだん軽くなれば手をかける必要はなく、逆に最初と同じ力を入れるのは過保護のようなもので無用。それと、多数部員のコップすべての空き具合に注意を払い、空き具合に応じて順序よく水を注ぐ必要がある(空の人はいないか。溢れている人がいないか。飲めていない人がいないか)。やかんに水がなくなったら、重さはゼロ。注ぐ必要もコップを注意する必要もなく、仮にそれが事件なら解決ということ。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください



# by ofuna-law | 2018-04-19 07:34 | 仕事術 仕事感
大船法律事務所を法人化し、2013年1月に辻堂、2015年6月に平塚に事務所を開設しました。

悩んだのが「事務所にある書籍を、3事務所で効率よく配置する方法」。

平塚開設当時、大船に多くの蔵書があり、次に辻堂にあり、平塚には蔵書がほぼない状態でした。

書籍をすぐ調べるのは、弁護士の基本。法律相談では、未知の論点が聞かれます。
実務では、書籍すなわち専門書にしか書いていない、痒い所に手が届くような事項が沢山です。

最初に考えたのが所謂「自炊」。スキャン・PDF化して3事務所誰もが閲覧できるようにする方法。

ただし、自炊代行が既にグレーで、費用もかかる。
弊所事務員にその仕事を振るのは、既に大船辻堂の蔵書の量が多く、本業事務以外までは難しい状態。
また、自分や家族レベルを超え、法人内で共有し3事務所で閲覧可能にするのまでは、著作権法違反の可能性もあって、「自炊」は諦めました。

紆余曲折後、結局、各事務所ごとに購入し配置することにしました。

限られた予算やもったいなさを考えると、各事務所で同じ書籍が重複するよりも、全体で一冊購入し共有するのが効率的・経済的と考えたのですが、現実は困難ゆえ、シンプルに各事務所で購入し備えるという結論に至ったのでした。

そして、例えば、平塚に蔵書がない場合、大船か辻堂にはありそうと思ったら(大船は2004年開設のためその頃からの蔵書が多い。辻堂は開設した2013年頃から購入の蔵書が多い)、当該事務所へ連絡し、「(交通事故の本で)どんなものがあるか」や「(遺言の文例の)本はないか」や「(旧借地法の~という論点を書いた)本がないか」などと直接聞くようにしました。

それで当たりをつけられたら、速やかに当該書籍の目次を送らせ、その目次を見て「~頁を送ってほしい」と指示し、入手する方法をとっています。

一方で、新規書籍を購入したら、都度、その本の表紙と目次のみを、グループメールに参考送付するような方法をとっています。
これにより、各弁護士は、法人が新規にどんな本を買ったかと、目次により大体何が書いてありそうかを知ることができます。
この程度なら、著作権法違反はないでしょうし、事務員の負担も大きくありません。
また、参考送付された本を配置してほしければ、「大船にもほしい」とオーダーされるので、購入します(全体としては重複になりますが)。

現時点では、以上が効率のよい方法だと思っています。

近隣地域に複数の事務所がある類似形態の法人のやり方に(弊法人のような近隣地域内限定の場合、調べるための他所への移動が短く、全国レベルで事務所を置く法人とは違った、効率のよい方法を模索できると思うので)、興味があります。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください



# by ofuna-law | 2018-04-17 07:52 | これまでの事務所運営
弁護士事務所は,裁判所の近くが圧倒的に多いです。

神奈川県内の裁判所は,本庁(関内),川崎支部,小田原支部,横須賀支部,相模原支部。規模は,本庁(関内),次に川崎支部,その次に相模原支部,小田原支部,横須賀支部の順。
比例して弁護士事務所も,これらの周辺に集まっています。

とはいえ,2007年10月の記事で「最近は,大きな駅の駅近に事務所を構える弁護士が増えた。うちの大船法律事務所もそう。上大岡,湘南台,大和,二俣川,武蔵小杉,戸塚,相模大野などにもできた」と記載しました。

その変化の理由は,地域のニーズ(アクセス等の利便性),弁護士事務所の差別化・競争回避などです。

弁護士増加策により,2008年から弁護士が年間約2000人誕生し続け,これまでに全国の弁護士数は約1万~1万5千人増加。具体的には,2008年25,041(うち女性3,599)人が,2018年40,098(うち女性7,474)人になっています。

神奈川県も,JRの駅や私鉄の大きめな駅には,15年前はなかったのに今は少なくとも1つは事務所があります。

神奈川県内の弁護士が必ず所属しなければならない弁護士会の会名も,2016年4月から「横浜弁護士会」が「神奈川県弁護士会」に変更されました。
本庁(関内つまり横浜)以外に事務所を持つ弁護士がそれだけ多くなったという現れです。

蛇足として,地域密着型事務所(所謂マチ弁)の場合,あくまで持論ですが「弁護士1人につき人口1万人の法則」があります。

2018年現在,弊法人大船法律事務所のある鎌倉市の人口は約17万人,辻堂法律事務所のある藤沢市の人口は約42万人,平塚八重咲町法律事務所のある平塚市の人口は約25万人。
上記各市の弁護士数は,上記法則がほぼ当たり,鎌倉市約17人,藤沢市約42人,平塚市約25人と思っていただいて問題ありません。

更なる蛇足ですが,上記法則は,各市内に大きな駅が幾つかあれば人口配分が異なることや,人口流動性なども関係するので,ひとつの目安にすぎません。

例えば,大船は,駅のターミナル性が高く,通勤や乗り換え等で駅を利用する幅広い方々をもカバーしている印象。
辻堂は,藤沢市とはいえ藤沢駅に弁護士が集中する影響や,辻堂駅西口は実は茅ヶ崎市にあり,同市民の利用も多い印象。
平塚は,駅利用というよりは,市内や大磯二宮,秦野中井,伊勢原,厚木など周辺地域の車利用の方々をカバーしている印象です。


ブログランキングに参加しています

記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください


# by ofuna-law | 2018-04-10 07:00 | これまでの事務所運営

努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る」は、芥川賞作家の井上靖(明治40.5.6~平成3.1.29)の名言。
なお、井上靖作品は沢山ですが、チンギスハーンを描いた「蒼き狼」がお勧め。高校時代に読みました。ゲームにもなりました。

この言葉を知ったのは最近です。身につまされたのは、最近そういえば不満を語ることが増えているということ。

これに対し、こう見えて、高校大学時代や司法試験を目指し合格するまで、その後司法修習生、検事、勤務弁護士のころ、さらに独立してから数年は、内容こそ時々異なれ、希望(目標)を語っていたと思います。

この名言によれば、希望を語っていれば努力していて、一方、不満を語っていれば怠けているということになります。
翻って、不満を語るのが増えた最近は、努力を怠っているのでは、と反省の機を与えられました。

この名言の解説には「怠ける人より努力する人が結果を出すのは明らか」という言及もありました。

しかし、個人的には、「結果」ではなく「過程」こそが問題だと思います。希望を語るような生き方のほうが不満を語る生き方のほうがよいと思うのです。
また、意識すべきは、努力しているのか怠けているのかという点でもなく、要は、「語っているのが希望(目標)なのか不満なのか」だと感じました。


折に触れ、「不満を語っていないか、希望を語っているか」を自問自答したいと思った次第です。


ブログランキングに参加しています

記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください




# by ofuna-law | 2018-04-08 08:44 | スタンス

神奈川県弁護士会の会館地下には、至誠堂という法律専門書店があります。
昨日ふらりと寄ったら、古き懐かしき所謂緑本の新刊が3冊(三連発)平積みしてあり、感動しました。

以下がその弘文堂法律学講座選書の三連発。

1 民法総則第9版 四宮和夫著・能見善久著(2018/04刊)
2 刑法各論第7版 西田典之著・橋詰隆補訂(2018/03刊)

3 会社法第20版 神田秀樹著(2018/03刊)

1の四宮民法は、平成10年以前ころの民法総則の基本書の不朽の名著。四宮先生がお亡くなりになり、能見先生が補訂等を続け、はや9版。
ただ、この本の付近に「我妻・有泉コンメンタール民法第5版 総則・物件・債権」(新刊)を発見。こちらを購入してしまいました。

2の西田刑法各論は、平成10~20年代は検察内部で推薦されるほどの名著。
西田先生も急逝され、廃版になったと思いきや、満を持して橋詰先生が補訂。はしがきを読むと、西田先生の本文は変えない旨明言。信用して購入しました。

3の神田会社法といえば、薄く平易で有名。商法の権威亡鈴木竹雄先生の緑本を引き継ぎ、もう20版になるとは。
江頭先生の基本書も事務所にあるけど、分厚く、もはや辞書。
薄く平易な神田会社法は、利便性が高いと考え、購入しました。
神田先生は、岩波新書で会社法を出版しており、これはベストセラーでした。初学者、企業担当者など、専門家ではないけど会社法の知識が求められる方には、神田先生はお勧めです(緑本も岩波新書も)。

ブログランキングに参加しています

記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください



# by ofuna-law | 2018-03-30 11:21 | 法律 論点 解釈
1 ぽろりと「車が趣味」と言うと、高級車やクラシックカーに乗っていると誤解されることが多い。

でも違って、色々な車のデザイン、エンジンの特徴や車メーカーの特徴、新車情報が好きという意味。いわゆる車版の「鉄道オタク」ようなもの。

例えば、TVK(テレビ神奈川)の「車で行こう」は毎週見ているし、運転中に周囲の車で目立つものがあると目が行き、雑誌ベストカーを時々買う(毎号買いたいくらいだが残念なことになかなか困難)。

また、車の運転が気分転換や外出手段として好きという意味も含む「趣味は車」です。

ただ、車の運転とはいえ、マニュアル車を運転できる自信はもうない。この点でも「車が趣味」の意味の誤解に拍車がかかってしまいます。

2 通勤は、(一応こだわりの)軽自動車。そして、黄ナンバーを白ナンバーに交換。

従来、黄を白にするには、オーバーフェンダーや排気量を上げるなどの工夫や、車種によっては本来軽自動車なのに普通車版を購入するというやり方がありました。

でも、最近は、ラグビーワールドカップジャパンまたは東京オリンピック・パラリンピックの記念ナンバーがあり、それが白ナンバーなので、黄ナンバーと交換できます。手数料は7000円。

ナンバー右上に各大会のロゴが付くのと、通常ナンバーはペイント塗装なのに対して記念白ナンバーはフィルムのラッピング加工。そこが普通の白ナンバーとの違い。
心配でしたが、今のところ気になりません。

3 蛇足(スバリストについて)

スバル車が好きで乗り継いできたなど、一応自称「スバリスト」。
ただ以前は、「スバリスト=走りにこだわる=マニュアル車」という公式があり、肩身が狭かったです。

でも、アイサイト(運転支援技術)との相性上、スバルは全車AT化の方向です。マニュアルの人間的な動作だとまだ制御できず、ATなら制御できるとのこと。
全車AT化の方向性ゆえ、上記公式が崩れ、AT運転者も「スバリスト」を自称しやすくなり、少し嬉しいです。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください


# by ofuna-law | 2018-03-24 09:11 | 趣味 オフ 癒し
入学を控え,司法試験をはじめたい意欲が高い人が多いのではないでしょうか。

その意欲はとても大切。
が,老婆心ながら,1~2年くらい大学生活を思い切り満喫するのがちょうどよいと思います。

なぜなら,合格に必要な勉強時間数は合計1万時間。達成には毎日8~12時間×3~4年が必要です。
予備試験にせよ法科大学院に進むにせよ,長期戦必至だからです。

また,司法試験は本気になってからが勝負。これもよく出る先輩話です。
本気で勉強しないと合格しない。ただやってるみたいな,お勉強ごっこの時間は,上記合計1万時間には,一切算入しません。

司法試験の勉強は,例えると,「長距離」の「下り」のエスカレーターを,一気に下から上まで駆け登り切る如し。
ずっと本気で勉強し続けないと上まで登れれず,途中一旦止まる度に自動的に下がってしまう。
単に登るだけでは,位置的に変わらない(エスカレーターが下る分,自分は上がりも下りもしない)。

要は,途中休めない本気の長期戦になるから,開始前に今やりたいことを思い切りするというのが肝要。

それと,失念しがちなのが,「今しかできないこと」の価値。
サークル活動や,アルバイト,趣味,交友関係,恋愛など,大学生の今しかできないこと,やりたいこと。その価値は,非常に大きい。
数年後には絶対にできなくなります。

そんな今しかできない経験が,勉強を開始したときに相互作用を生みますし,ひいては,法曹になったときに生きます。
特に弁護士はクライアントや人脈の幅が広く,そういう経験がないと,頭でっかちのイメージばかりが先行し,不利な場面も出かねません。

1~2年くらいは楽しむ。その後は,まさに別人になり,すべてをかけて本気で勉強に取り組むのが,お勧めです。
そういう経験がなく,先にはじめた人は,簡単に追い越せるものです。

追伸
そもそも,新しく学ぶ「法律」をどう勉強するかも心配かもしれません。
これにつき3つ挙げるなら以下のとおり。

・(単位を取る範囲で)大学の講義に出てみる。
・「伊藤塾」が出版する「入門」シリーズを読む。
・「条文」を素読し,親しんでみる(全ては条文から始まる)。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください

# by ofuna-law | 2018-03-17 07:07 | 司法試験 勉強
話題の標記書籍を読みました。示唆を得たのが以下3点。

1 訴状のファーストインプレッション

裁判官は(忙しいので)訴状を読んでとりあえず心証をとる。
訴状は,代理人の印象を決める。また,本格的に争われる訴訟は(心証を)最初に印象刷り込むのがよい。
弁護士は,複雑な訴訟物のときも要件事実を整理して書き分け,「よって書き」も正確に書くこと。

2 効果的な尋問

尋問は,事実認定の仕方にもつながるところ,裁判官は,この人はこういう動機があるからこうしたんだろうと,どちらかというと動機を中心に考える。
基本的な周辺情報は陳述書に書く。なお,「当事者の陳述書は全く証拠価値がない」とのこと。
尋問で,陳述書に書いていない動機や人間性がポロッと出ると,作為が介入しない生の情報として裁判官の心証に影響を与える。

3 必要とされる要件事実教育

実務家に必要な要件事実教育は,どんなに訴訟物や攻撃防御方法が複雑でも,正確に旧様式判決の「当事者の主張」欄が書けるレベル。それは大変な知的労力を伴い,ベテラン裁判官でも易々とはできない。
いまは,ロースクールも「さわり」だけ。司法試験も要件事実を勉強せずに合格できてしまう。司法研修所も上記教育をしていない。予備試験組は,要件事実教育を1回も受けずに実務家になっている。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください



# by ofuna-law | 2018-03-12 12:30 | 法律 論点 解釈
ご存知ですか?
香川照之演ずる佐田弁護士は、シーズン1で、ヤメ検(検事をしたあと弁護士になった)の設定であったことを。

シーズン2では、どうもそれが消えています。

むしろ、刑事弁護は素人で、フィーの高い民事や顧問先を多数抱えるブル弁(ブルジョア弁護士)という設定で推している。

そのほうが弁護士陣の内側、つまり、深山(松潤)、ヤメ判(裁判官つまり判事をやめたあと弁護士になった)の尾崎(木村文乃)、事務所のボスの斑目(岸部一徳)との対比として面白いし、一方で、シーズン2のテーマが対裁判官・裁判所のようなので、ドラマとしての抑揚をつけているのかな。

さて対裁判官・裁判所というテーマについてひと言。

修習生のとき見た限りですが、本ドラマの裁判所における裁判官の縦構造、すなわち、
岡田(榎木孝明)→川上(鶴瓶)→遠藤(甲本雅裕)ら裁判官という序列・出世の道については、実は違和感があります。

裁判官は、個々の独立・尊重がお互いにとても強い。そして、優秀な人が順当に出世していく。そういう印象です。

鶴瓶裁判官の極めゼリフ「いい判決せえよ」。
相性の悪い裁判官がいたら、いつか最終準備書面や最終弁論で、(弁護士から裁判官へ)皮肉で使えたらなあと。

蛇足ですが、友人らから、よく質問されるのが、法律ドラマ(今回の99.9や、キムタクのHERO等)につき「あんな感じなの?」というもの。

いつも答えるのは、実務と一番違う点。
「彼らは1週間に1件しか事件をやっていない」
「現実は同時平行で30-50件」
「だから、彼らのようにいつも現場に行き、沢山の関係者と逐一面談するようなことは、現実は無理」
ということ。

件数の多さは、事務所経営や生活があるため仕方がなく、理想は「ドラマのように採算度外視で自由と正義のために本分を全うしたい」との気概を持っているのが三万人余の全国弁護士の総意と言って過言ではないこと、強調しておきます。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください


# by ofuna-law | 2018-03-08 09:10 | 今の関心事
以前YouTubeで、アニソンのみ流れていた「新幹線変形ロボ シンカリオン」。

とうとう今年からテレビ放映開始。既に9話。

要は、新幹線が変形しロボになり、敵と戦う。
大宮の鉄道博物館の地下にシンカリオンの秘密基地が存在。その設定も中々面白い。

主人公は、東北新幹線はやぶさのシンカリオンを運転する男の子。
話が進むにつれ、こまち(秋田新幹線)のシンカリオンを運転する男の子が登場し、次に、かがやき(北陸新幹線)のシンカリオンを運転する男の子が登場。

先日、平塚駅通路にポスターを発見。しばし凝視。加えて、テレビ次回予告を見る限り、次は、 つばさ(山形新幹線)のシンカリオンが登場し、女の子が運転する予感。

ところで、神奈川県内の新幹線は東海道新幹線。

平塚市の北部は新横浜と小田原間に該当。広大な田んぼの中を突っ切り、車窓にカラフルな同じ形の家並み(日向岡地区)が見える。

ところが、東海道新幹線のシンカリオンがなかなか登場しない。
それは、車体の色がいずれも白一色(700系・N700系・N700系a)ゆえ、上記各シンカリオンに比べ派手さなしのためと想像している。

はやぶさは緑。こまちは赤。かがやきは青とクリーム色に黄のライン。つばさは紺と白にオレンジのライン。
どれも変形ロボとして、華がある。

ちなみに、これら全てJR東日本の新幹線。同社が他のJR各社よりも力を入れて本アニメを応援しているという大人の事情があるかもしれない。

前述のポスターには、500系のシンカリオン(啄木鳥のような流線形で青色が特徴)や、九州新幹線つばめのシンカリオン(900系。ライトの形やボディ形状に特徴あり)も描かれていた。やはり、ロボとして華がある。

というか、確か500系はJR西日本、つばめはJR九州だ。
東海道新幹線は、JR東海。車体白一色の派手さなし以上に、同社の大人の事情の疑いも晴れない。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください


# by ofuna-law | 2018-03-05 23:34 | 今の関心事
別名雨降山と呼ばれ古来信仰を集める大山(神奈川県伊勢原市)。

今年の数回の降雪で雪化粧し、冬の青空と相まって美しく鎮座しています。

このようにはっきりと頂上から裾野まで見える日の翌日は、ほぼ晴れます。
逆に、雲がかかっている翌日は、ほぼ雨です。

この事実が別名雨降山の由来であると推察しています。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください


c0060448_12460069.jpg

# by ofuna-law | 2018-02-04 12:37 | 事務所案内 
先日、神奈川県弁護士会による交通事故の高次脳機能障害に関する研修会に出席しました。

医学知識面で通常と異なれど、「障害(後遺障害)の診断」と「事故との因果関係」が主論点である面は、通常と異ならないと感じました。

医学知識面では、医療過誤(特に脳外科、精神科、検査関係)と重なり、積極的に取り組んでいる弊法人各弁護士的には、優位性を図ることができるかもしれないとも感じました。

講義中に「確かに」と腑に落ちたのが、被害者が子どものケースと高齢者のケースでの「事故との因果関係」。

一般成人の場合、高次脳機能障害により、事故前後の人格の変貌がわかりやすい。
これに対し、子どもは、そもそも人格が未熟ゆえ、事故前後の変貌が捉えにくい。高齢者は、認知症等との区別に難がある等から、やはり事故前後の変貌が捉えにくい。

だから、障害が事故によるものか(事故との因果関係)がネックになってくるという問題。

さて一般的に、交通事故の被害者が、弁護士に法律相談や依頼に至る場合、事故直後というのは意外に少なく、ある程度時間が経過して交渉が膠着等し、ようやくという流れが多いのが現状です。

後者のケースでは、事故直後からCT・MRT等の検査を経時的(継続的)にしっかりと行っていないことがあります(前者なら、アドバイスで事故直後からの検査を励行させる)。

高次脳機能障害で後者のケースの場合、弁護士の所に来たときには、証拠がなく証明できないという事態が考えられ、通常の流れとのギャップが心配になりました。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください


# by ofuna-law | 2018-02-02 21:27 | ・交通事故
弁護士ドラマの質は、小道具である弁護士バッチの質に比例するというのが持論。
バッチが、より本物っぽいドラマは、内容も本物に近いと思っている。

今月松潤主演の弁護士ドラマのseasonⅡが始まった。seasonⅠよりも人物相関や過去が掘り下げられ、より面白くなっている。

では弁護士バッチはどうか。seasonⅠの時は同時に竹野内豊主演の弁護士ドラマも始まり、両者を比較できた。松潤のほうは、ややバッチの質がよかった。内容は今回もよい。

が、今回は共演木村文乃の弁護士バッチの出来に違和感が残る。

同女は元裁判官(なお、判事を辞めた弁護士を「ヤメ判」という)で、弁護士としては新人の設定。
ゆえに、弁護士バッチも交付されたばかりの新品のはず。
が、特に新品の場合、バッチの中央部分の色は、実際は白色だ。
なのに、バッチ周囲部分の色である金色と同じで、全体が同じ金色だったから。

元々、弁護士バッチは、ひまわりをかたどっている。
ひまわりの花は、黄色い花びらの部分と、後々種子になる中央部分からなる。
弁護士バッチの色は、花びら部分が金、中央部分が白。ちなみに、この中央部分には、天秤マークが刻されている。

経年により、金メッキが剥がれ、地金素材の銀色に変化することはある。

でも、中央部分が新品時から金色の弁護士バッチはない。経年しても地金の銀色になるから、やっぱり金色はない。木村が仮に新人弁護士ではなくキャリアある弁護士でもバッチ中央が金色はあり得ないということ。

小道具の質としての違和感はそこ。実に細かい話だけど。

脇役のラーメンズ片桐が司法試験に無事合格し弁護士になった暁には、当初から、中央部分が白色のバッチをつけてほしいと願う。
ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください


# by ofuna-law | 2018-01-27 06:55 | コラム
AIと対比して人間らしさが語られることがある。
そんな中、最近「3つのカン(感・勘・観)」という話を読んだ。

「感」とは、感情、共感、感動、の感。
「勘」とは、勘に頼る、勘がよい・悪い、の勘。第六感は、漢字こそ違えど、勘を指す。
「観」とは、大局観、観察力、の観。

これら3つのカンは、(少なくとも今は)AIにはないと思う。
そして、これらは弁護士として、必要かつ大事にすべき感覚・能力・スキルだと思う。

相談者・依頼者は、どうしても感情優位の状態である。喜怒哀楽でいえば、怒か哀かが強い。
それを、絶妙なバランスで汲み取れたら望ましいと思う。
共感にも程度がある。浅くても、深くても、まずい。
浅いと親身とは言えなくなるし、深いとほかにも多数の案件を抱えるため全てが深いことで多重ストレスに陥り自分がつぶれかねないから。
検察は、「被害者と共に泣く検察」をキャッチコピーにするが、弁護士は、「相談の際、泣く(涙を流す)依頼者と一緒に泣いて(涙を流して)はならない」(そこまで感情移入するのはメンタルヘルス上よくない)と言われている。
以上が「感」について。

「勘」については、法的知識や経験に裏打ちされた勘。
相談者・依頼者から、例えば「~をしてもよいか・まずいか」と聞かれると、弁護士は「大丈夫・駄目・しないほうがいい・それはまずい」などと回答する。
このとき、頭ではどうやらまず勘が働いている。その後付けで、法的知識等で理論付けし、自分の勘が正しいかをチェックしているように思う。
法廷では、釈明を受けたり、尋問の際に想定外の話が出たり、異議を出したりする。こういった即座のやり取りのときは勘が先行している。持ち帰れるものは持ち帰って検討するのだが。

「観」も法的知識や経験に関連する。
が、「勘」と少し違うのは性格・個性・人生観といった個々の特性の要素が入る点と、「勘」は一瞬、「観」は将来に向けた長期的視座という点だろう。
相談内容を聞いたとき、その案件の結論を見通す・筋を読むこと。これはまさに大局観である。
その他、背景にある人間模様や思惑、こちらにどんな証拠があるか・相手の反論や証拠はどうかの当たりをつけること。
人生の荒波に揉まれていたり、辛酸をなめてきていると、裏の裏を考えられたり、人の気持ちを想像できたり、相手の立場で物を考えられると思うが、そういったことも「観」。

1年くらいだと大差ないが、2年以上前、5年以上前、10年以上前の自分を思い返すと、3つのカンの全てにおいて、それぞれの時点ごとに違ったし、今とも違うと感じる。
感は強すぎたりムラがあったし、勘は冴えている部分があったけど働かない部分も多かったし、観は長い目で見る長さが今より短かったと思う。

AIに取って代わられる仕事という切り口で見ると、弁護士は比較的残りやすいと言われているが、その理由のひとつには、人間らしい3つのカンが仕事に強く結びついていることが挙げられるのではないか。

とあるデータで、AIに代わられる率につき、裁判官と弁護士を対比すると、若干だけれども裁判官のほうが代わられる率が高く、弁護士のほうが低かった。(全般的に何事も両者の比較で逆転することがないから嬉しかった)

その理由を分析すると、依頼者のもつ膨大な情報を聞き取り、探し、掘り下げ、感情も汲み取るなどしてから、統合し、エッセンスのみを文章化・証拠化し、しかし、依頼者の意に沿い・反するものであってはならない。その過程が、AIには苦手なのだろう。
それと、対依頼者との話や対相手方との交渉は、いずれも人と人同士の話であり、特に「感」が入るので、依頼者として、AIには任せきれない・AIではフラストレーションが残る・納得し難いというか、そういう問題なのだと思う。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください


# by ofuna-law | 2018-01-23 08:09 | 仕事術 仕事感
「泰然自若」と「冷静沈着」。

いずれの言葉も、意味は、感情に駆られたり物事に動じたりせず、非常の事に出会ったりしても、落ち着いて、物事に動じない様子・態度。

相克する一面を自覚するので、抱負として心に刻み、併せて最適と思っています。

「頭は冷たく、心はあたたかく」という言葉も(似ている言葉ですが)、時々言い聞かせています。

ブログランキングに参加しています
バナーをクリック頂けると幸いです
  にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

# by ofuna-law | 2018-01-16 06:36 | スタンス
2011.9に3件目の裁判員裁判を経験しました。
その半年後に4件目を経験。
2018.1時点で計8件となり,平均年1件となります。

裁判員裁判は,事前の準備が大変です。

弁護側の証人が3人いた際はきつかったです。

ただ,一人ではやらず原則弁護人は国選の場合も裁判員裁判のときは二人(複数選任)。
冒頭陳述(読み上げ用及び裁判員配布用)と,弁論要旨(前同)は,二人で分担して担当します。

裁判員裁判では,検察官が,完成度の高いプレゼンをします。
聞くところによると,話し方教室的な一般講義の受講はもとより,事件ごとに他の検事達立会にてリハーサルを行い,ダメ出し等されるそうです。

なので,弁護側も負けないように気をつけています。
プレゼンの印象の差は,裁判員への訴求力として重要です。

裁判員裁判期間中,少なくて3日,通常は1週間程度,まとめてほぼ終日集中審理となります。
それ自体が大変ですし,同時平行で担当する民事家事刑事など別事件もあるため,期間中が普段より大変になります。

ですが,やりがいを感じながら積極的に取り組んでいます。

# by ofuna-law | 2018-01-12 08:57 | ・刑事事件 裁判員裁判
法曹界で,「事件を落とす」というのは,事件を終わらせる・解決させる,という意味です。

一般用語的には否定的な意味に感じるかもしれません。
ですが,「落とし所」という言葉が語源だと思います。
落とし所に落とし込んでいく・落としていく。転じて,「落とす」。
語源を考えると,特に否定的な意味は含まない業界用語です。

これを他動詞「落とす」ではなく,自動詞「落ちる」として使う場合もあります。
例えば,「事件が落ちた」。
ニュアンスとして,どちらかというと,自然に,事件が終わった・解決した,という意味。

12月と3月は,事件が落ちる数・割合が他の月よりも多いと感じます。
節目の月であるため,依頼者や相手方の各当事者,その弁護士,ひいては裁判所としても,終わらせたい・解決させたい気持ちが高まるからでしょう。
「落ちる」し,「落とす」のです。

同様に,検察官も,4月は検事異動月であるのも手伝って,年末12月と異動前3月の起訴・不起訴は増えます。
検察官の場合は,自然に他動詞「落ちる」というよりは,もっぱら自動詞「落とす」です。能動的・積極的に「落とし」にかかります。

さて少し余談。

警察や検察が,「落ちる」と使う場合,犯行を否認していた人が自白した場合,を指すことがあります。例えば,「完落ち」は,完全に自白したという意味。
これを他動詞で,自白させる,という意味にすると,「割る」と言います。「口を割る」が語源です。例えば,取調官は上司から(否認する者にあれこれ言わせず)「早く割れ」と指示されることがあります。

刑務所に入ることを,「刑務所に落ちる」「塀の中に落ちる」と使う場合があります。
これは,一般用語に近い否定的な意味の使い方。「落ちるところまで落ちた」のような「落ちる」が語源だと思います。

ブログランキングに参加しています
バナーをクリック頂けると幸いです
  にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

# by ofuna-law | 2017-12-25 10:58 | 法曹 裁判官・検事・弁護士 
◎2005.6の記事では、弁護士の鞄はでかく、物が満載とし

1 その日の裁判記録(ファイル)が1~3冊
2 「訟廷日誌」という弁護士用手帳。それと,システム手帳(地図、ポストイット、メモやDOリストなどを書く)
3 「弁護士●●之印」と刻された弁護士の職印と携帯朱肉
4 県内警察署マップと弁護人選任届数通(当番弁護士要請対応のため)
5 印紙及び切手
6 計算機
7 筆記具とA4ルーズリーフ
8 本(移動や待ち時間に読むもの)
9 ノートパソコン(軽いのを買ったがやはり重い。メールチェック,ブログ更新、出先での起案のため)

という感じで、重さは5キロ程度。と記載してます。

◎「あれから10年以上たった2015.7・・・」

いかに鞄を軽くするかが課題。重さは半分以下に。
鞄自体、1泊の出張にも耐えられる大きさだったものが、今は小ぶりで薄いブリーフケースへ。素材も軽く強いものに。

1 裁判の場合、ブリーフケースとは別に、トートバックに記録を入れ携帯。ゆえに、裁判がないときは、ブリーフケースのみ。
2 訟廷日誌は、サイズが小さすぎ、2年前から中止。システム手帳も重い。だから、コクヨ「自分手帳」に統一。地図もあるし、表紙カバーにポストイット等や、上記5の印紙と切手も挟んでます。
3 職印と朱肉は外せないので持参。
4 警察署の地図はスマホで対応。選任届は都度。
5 前述のとおり、自分手帳の表紙カバーへ。
6 スマホで対応。
7 筆記具は手帳用と合体(以前は、手帳用とルーズリーフ用とが別だった)。
8 スマホで対応。
9 スマホで対応。起案は、紙に手書きし、写メで送信、事務局にパソコン清書してもらうようになっています。

スマホの進化で、対応できるものは全てスマホになり、半分以下に軽量化できたと。

その他、いつからか、レターセットと絵はがき(たまに書いて出すことが多くなったので)。
あと、財布とスイカと名刺と弁護士バッチ(10年前も持っていたのだろうけど、当然だから省略したのでしょう)です。

裁判記録をどう運ぶかには、弁護士界にトレンドがあります。

大きな鞄→キャリングケース→トートバック

◎「それから更に2年たって2017.12・・・」

時代がトートバックをメインとしてビジネスに使えるように。
そこで、昨年頃から、ブリーフケースではなく、ビジネストートを愛用しています。

普段は物を少なくし、多いときにも対応できるのが利点。

1 裁判記録は、ビジネストートを大きく使い対応。鞄ふたつ持ちはほぼなくなっています。
2 手帳は、日曜始まりのナカバヤシのもの。これにアシュフォードの手帳カバーをつけて高級に。
3 職印と朱肉は外せないので持参。
4 警察署の地図はスマホで対応。選任届は都度。
5 手帳カバーへ。
6 スマホで対応。
7 筆記具は手帳バンド付きペン入れに入れて手帳と合体。
8 スマホで対応。
9 スマホで対応。

手帳につき、事務所のほかの弁護士は、スマホでスケジュール管理をしています。確かに、カレンダーを共有してありスマホで管理できるのですが、未だに手帳が手放せません。

裁判記録が重いときのトレンドは

大きな鞄→キャリングケース→トートバック→キャリングケース

と、キャリングケースに戻っています。

最近のキャリングケースは、車輪がスムーズに回り軽く、進化し続けているからだと思います(機内持込需要などに応じて)。

ブログランキングに参加しています
バナーをクリック頂けると幸いです
  にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

# by ofuna-law | 2017-12-15 17:47 | 仕事術 仕事感
環境依存文字らしくタイトルの文字化けが見受けられましたので、下部に画像を添付しました。

口へんに愛と書いて、噯(あつかい) と読みます。
中世では、紛争を調停することを、噯(あつかい) といったとのこと。

宮本昌孝著の「武者始め」という歴史小説で知りました。
この本は、戦国武将の初陣をテーマにしたもの。

冒頭の短編が、伊勢新九郎盛時(後の北条早雲)の「武者始め」。

駿河今川に仕える新九郎が、当主の戦死により勃発したお家騒動につき、噯(あつかい) をすることに。
噯(あつかい) をする者を、噯手(あつかいて)とか噯人(あつかいにん)といったとも。

問題は、世嗣ぎを、当主の子(幼児)とするか、それとも当主の亡兄の子(成年)とするか。

現代に引き直すと、交渉事ならば弁護士が、調停なら調停委員が、裁判なら裁判官が、それぞれ噯手ないし噯人とかつては呼ばれた立場だったということになります。

ブログランキングに参加しています
記事が「いいね」の場合下記バナーのクリックご協力ください

c0060448_08133135.png

# by ofuna-law | 2017-11-15 22:00 | 地域の出来事 歴史 研究等

「弁護士法人プロフェッション」代表某が時々弁ずるブログ|大船駅(鎌倉市)・辻堂駅(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚駅各3分|夜間休日相談あり


by prof-law