大船法律事務所 辻堂法律事務所 平塚八重咲町法律事務所 某辯護士の「弁」

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湘南に3つ ~大船(鎌倉市)・ 辻堂(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚八重咲町~ の法律事務所を置く「弁護士法人プロフェッション」の弁護士某が仕事や出来事や趣味などを時々弁ずるブログ

将棋やチェス、そして、大貧民(トランプ)のイメージ

交渉でも証人尋問でも、こちらがどう言ったら(どう質問したら)、相手がどう言うか(どう答えるか)、それについて、こちらはどう言うか(どう質問するか)、それについては・・・。

というような繰り返しの攻防の先の先に練りに練って読んで、自分がもって行きたい(引き出したい)発言・結論へと追い込んでいくイメージで進めます。将棋やチェスをしているときのイメージです。

特に証人尋問では、想定問答集を作り臨みます。

途中、答えが分岐すること(「A」と答える場合又は「B」と答える場合というように)も想定されます。そういうときは、質問(聞き方)を工夫して、答えが分岐しないような手を打つようにします。

例えば質問をクローズドクエスチョン(極端にいえば、イエスかノーかでしか答えられないような、答えの自由度がない質問)にすると、聞き方次第で、イエスにしたいなら、イエスと答える可能性が高い質問にするよう、工夫します。

分岐が避けられないときは、分岐させるしかないので、ツリー状に問答が広がっていきます。「A」と答えたら、次の質問はこうする。「B」と答えたら、次の質問はこうする。というように。すなわち、ツリー状に問答が広がるというのは、答えごとに分岐が広がって想定問答のパターンがどんどん増えていくという意味です。

ですが、最終的には、 もって行きたい発言・結論へと追い込みます。それを最優先に考えます。

一方、こちらに都合のよくもって行くことができないときは、逆に相手の都合のよい方に敢えてもって行くこともあります。

そのときは、トランプゲームの大貧民でいう「革命」のように、例えば、隠し球の決定的証拠を突然突きつけ相手の都合のよくもって行った答えを、根底から覆せないかと考たうえでやっています。

これがはまり、最後まであたためていた隠し球を出して、証人が崩れ去ると(非常に稀ですが)は、背筋がゾゾゾとします。

これまで、隠し球で相手が崩れ去った経験は、数回(だけ)。いずれも相手方優勢という心証を持っていた裁判官の表情が一瞬にして変わりました(こちらの主張が実は正しかったという心証に引っくり返るため)。

そのうち、1回だけ、裁判官から突如激怒され、「そんな決定的証拠を持ってるなら、もっと早く出しなさい!」と、叱られたことがあります。

その裁判官には、その後別事件で顔を合わせる度に、「お分かりかと思いますが、お手持ちの証拠は、先に早く提出してください」と毎回言われるようになりました。

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by ofuna-law | 2013-11-15 11:30 | スタンス

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