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法的3段論法とリーガルマインド(法的思考能力)

法的3段論法というのは,法律家の頭のフレームワークです。

大前提  eg 人は死ぬ
 ↓
小前提     ソクラテスは人である     
 ↓
結 論     ゆえにソクラテスは死ぬ

という流れで3段に思考するので,法的3段論法と言います。

大前提は条文であり,小前提は条文に該当する事実関係であり,それをあてはめて結論を出します。たとえば,刑法199条の殺人罪の場合,

大前提  人を殺した者は死刑または無期もしくは5年以上の懲役
 ↓
小前提  AさんはBさんをピストルで射殺した
 ↓
結 論  ゆえにAさんは懲役10年

リーガルマインド(法的思考能力)とは,概念が多岐にわたるのですが,今説明した法的3段論法もリーガルマインドの一つです。
定義としては,法を解釈し適用して紛争を解決する能力。という感じでしょうか。

法の解釈には,文理解釈と目的論的解釈があります。
文理解釈というのは,条文の文をそのまま素直に解釈する方法です。
目的論的解釈とは,条文の文ではなく,条文の目的に遡ってその目的に沿うように解釈する方法を言います。

たとえば,「この橋は牛は渡ってはいけません」という条文があったとしましょう。

この場合,牛は渡れないんだな。というのは文理解釈です。
では,人は?豚は?車は?どうでしょうか。
牛しか禁止されてないから,人も豚も車もいいはずだ。というのも文理解釈(反対解釈)です。

ただ,なぜこんな決まりがあるのだろうと目的に遡って考える解釈が目的論的解釈であり,たとえば,橋の強度の問題で,牛のような重い動物が通ると橋が壊れてしまうために,牛は通ってはならないというのが,この条文の趣旨だとしましょう。
そうすると,人や豚は牛より軽いから,1人・匹であれば,通ってもよいということになるでしょうし,車は牛より重いので,通ってはならないことになります。

豚10匹だったらどうでしょう?
豚10匹なら,重さは牛と変わらないので,通ってはいけないことになるのだと思います(類推解釈)。

このように条文を解釈・適用できる能力をリーガルマインドと呼びます。
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by ofuna-law | 2008-12-01 02:04 | 法律 論点 解釈

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