湘南|大船と辻堂(藤沢・茅ヶ崎)と平塚|3つ法律事務所がある弁護士法人代表の「弁」

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「弁護士法人プロフェッション」代表が時々弁ずるブログ|大船駅(鎌倉市)・辻堂駅(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚駅各3分|夜間休日相談あり

確か天海祐希主演で「離婚弁護士」というテレビドラマがありました。

ここ数年,離婚相談は確実に増えています。
世の中の離婚そのものが増えているという訳ではなく,弁護士相談に至る離婚事例が増えているのだと思います。弁護士仲間は皆そう言います。

妻側からか夫側からか,どちらの相談が多いと思われますか。

2005年時は,半々くらい。2015年時は,どちらかというと妻側が多かったです。
2017年現在,6:4位の割合で妻側が多いです。

じっくり相談したうえで,依頼に至るケースが多いです。

相談・依頼が増えれば,当然,自然と得意分野化します。
妻側と夫側,必ずどちらかが攻めてどちらかが守るという形勢になりがちで,ゆえに,攻める場合守る方法、守る場合攻める方法といったような循環で,知見経験ノウハウが蓄積されることになります。

法的・弁護士的には,離婚は,「1人対1人」の「感情」的に最もシビアな紛争類型です。
この類型の複数形(数人対数人)が「相続」。「感情」対立も似ているためか,離婚をつとめられずに,いわんや相続をや,という印象があります。
ちなみに,貸金請求や交通事故だと,「感情」の要素が弱まり,「金銭」の要素がクローズアップされる紛争類型になっていきます。これと比較すると,離婚における感情の対立は激烈と言えます。

依頼の場合,弁護士費用については,弊所報酬規程の範囲内で,事案に応じて,決めています。

「事案に応じて」というのがあいまいかもしれませんが,離婚の難易度,裁判までいきそうかや,慰謝料・財産分与の額,子どもの親権の問題が絡むか,などを判断して決めます。

協議→調停→裁判
という手続きの流れになりますが,裁判まで至るケースは,離婚まで1~3年かかる感覚があります。
ゆえに,「離婚は結婚の数倍パワーがいる」という言葉は,正鵠を射ていると感じます。

# by ofuna-law | 2017-09-01 08:40 | ・男女問題
東海道線の某駅にて(弊法人3事務所最寄り鉄道)。

将来は「鉄」になるかもしれない幼男児が「ラピートだ!」とその母に興奮して叫んでいた。

が、ラピートは東海道線ではない。
確か南海の特急である。要は大阪の私鉄の特急である。

今年7月から東急が「ロイヤルエクスプレス」という豪華特急を、東海道線で伊豆まで走らせている(地元神奈川新聞に出ていた)。

確かに、色はラピートだ(濃い青色)。

「おしい。ロイヤルエクスプレス!」と、ひとり呟いた。

ちなみに、普通よりは詳しいが、「鉄」ではない。

ラピート公式 http://www.nankai.co.jp/traffic/express/rapit.html
ロイヤルエクスプレス公式 https://www.the-royalexpress.jp/concept/

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# by ofuna-law | 2017-08-02 17:45 | コラム
弁護士歴56年になる先輩弁護士の懇親会での挨拶。
その中でのひと言が,腑に落ち,身にしみた。

「長いこと弁護士をしていると,山あり谷あり,公私ともに色々ある。悪いこともある。」
「でも,その自分に降りかかる経験全てが,弁護士をするうえでは糧になってくる。」
「弁護士というのは,そういう仕事。」

言われてみると,とても当てはまる。
改めて,この先悪いことがあっても,乗り越えて糧にして頑張らねばと思いました。

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# by ofuna-law | 2017-08-01 18:00 | 人脈 友人知人
元検事なのに実は刑事訴訟法の司法試験を受験をしていなかったりする(今とは試験制度が違ったため)。

でも司試後に刑訴も学び検事をやり,弁護士になったら細かな法律も学び続けます。

そんな経験をもとに書く「法律の学び方」です。

1 各法律の全体構造(体系)を理解する

法律には全体構造(体系)があります。
どんな目的で何をどのように規律しようとする法律なのかという,一貫したものです。

「目的と手段」という言葉がありますが,それでいうと,個々の条文は手段です。条文には,そもそもの目的(立法趣旨)があります。全体がその法律の目的で一貫しています。

そういう構造で全体が形成されていること,これが全体構造(体系)です。
全体構造を見失うと,膨大な条文の森を彷徨う状態に陥り,理解が及びません。

常に,全体として何を規律している法律か,どうしてそういう条文・概念・制度があるのか,という全体構造を意識した勉強が不可欠です。

ボーリングに例えた場合,センターピンを倒せば自然と他のピンも倒れます(逆にセンターピンを倒さずに一本ずつ倒していたらきりがない)。
法律も,全体構造を捉え,センターピンに当たるような要諦をまず倒せば,自然と細かい条文も倒れて,最終的に全体が理解できる構造になっています。

では,どのように全体構造をつかむかというと,まずは,基本書・教科書の「序文(はしがき)」と「目次」がポイントになります。

序文(はしがき)には,簡潔にその法律の要諦が書いてあることが多いです。
目次は,著者が,意図を持ってあえて体系立てて目次を作っています。

これらを地図のように確認しながら,本文を読み進めることで,全体構造を意識した勉強ができます。

2 定義をこつこつと覚える

基本書・教科書を読むと,専門用語が沢山出てきます。誰しもそれで嫌になりますが,その定義をこつこつと覚えて(押さえて)いくと,だんだんとその法律が分かってきます。

基本書・教科書からは,定義部分がひろえるので,そこをカッコでくくるなり,マーキングするなりし,その定義からこつこつと覚えていきます。

行政法の勉強に例えると,公法私法二分論だとか,規制行政・給付行政だとか,行政行為だとか,初めての専門用語がどんどんでてきます。
ひとつひとつその定義部分を特定し,覚えて,読み進めるうちにまた同じ用語がでてきたとき,定義を思い出せなかったら,前に戻って定義部分を確認して覚え直し,前と後ろを行ったり来たりしながら読み進めます。

なお,基本書・教科書の末尾にある「索引」は,これを活用して,定義を覚えているか確認するとよいです。

3 条文・判例に飛ぶ

基本書・教科書を読んでいると,条文の番号が引用されていたり,判例百選の事件番号が引用されています。

これは,著者からの「この条文を見よ」「この事件の判例百選を見よ」というメッセージです。

流し読みのときや,最後まで読み切るのが優先のときは,いちいち条文・判例に飛んでいられませんが,熟読のときは必ず条文・判例に飛び,そこを読んで知識を深めるべきです。

なお,六法で条文を引いたときは,必ず条文の頭に鉛筆で印を入れて,条文を引いた痕跡を残しておくべき。次引いたときに記憶が強化されます。

あと,教科書,条文,判例百選等を読むときは,色鉛筆やマーカーで色分けすると分かりやすいです。
例えば,定義は緑,理由・趣旨は黄色,問題提起はオレンジ,自説はピンク,反対説は青,判例は紫,キーワードは赤というように。自由に楽しく。

4 司法試験の過去問を解く

ただ教科書を読むだけでは,深く考える癖が身に付かなかったり,具体的なイメージができないので,司法試験の過去問を解き,自分の到達度や理解を確かめることも必要。いわゆるケースメソッドです。

過去問は,問題文を読み,頭で10~15分程度自分なりの答えを考えた後,解説や解答例を読んで,自分の考えがどのように間違えていたか,考え方の筋道をチェックします。

やり方として,教科書よりも先に過去問というのも,全然ありだと思います。

過去問を制するものは司法試験を制するという言葉もあります。
なぜそのような問題が出題されたのか,出題趣旨を探ることで,法律家に求められる素養・知識・能力が何なのかが見えてきます。

蛇足ですが,司法試験の問題は,単に知識を聞くだけではなく,「ひねり」が加えられていて,その場で色々と考えさせる良問ぞろいです。

5 講義を聴く

教科書を読んでも,頭にすっきり入ってこず,いつも教科書の最初の方のページで止まって先に進まないタイプや,耳から入るほうが早いタイプの人は,大学や予備校の講義がおすすめです。

講義を聴く際は,予習と復習により,理解を深め記憶を定着させます。

講義は,録音(あるいは音源を購入)し,少なくとも2回は聞くべき。
それは,記憶の定着の意味だけでなく,1回目と2回目では,耳でフォーカスする部分が違い,理解が深まるという意味があります。

講師は,大学であれば司法試験の試験委員の経験がある教授が望ましく,予備校であれば,迷わず看板講師がよいでしょう。

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# by ofuna-law | 2017-07-20 09:49 | 司法試験 勉強

検察の最大の強みは何か

検事経験から思う検察の最大の強みは,組織力にあると思う。

例えば,刑事公判。相対する検察官と弁護士は,通常,1人ずつである。

ただ,検察官の1人は,地検を代表する1人であり,背後に多数の検事ひいては地検のトップである検事正が控え,後ろ盾になっている。換言すると,強い上命下服制度のもと,決裁指導と報連相とが徹底された組織の中から,法廷に1人が来ているのである。
これに対し,弁護士の1人は,一法律事務所の1人である。背後の後ろ盾という局面だけで見ると,対検察との関係では,少ないのが否めないのではないか。

現場では1対1でも,背後を実質的にみると,もし多勢に無勢の状態になっているとしたらどうか。恐ろしいことである。

弁護士になってからというもの,この差を埋めないといけないというのが,一貫した課題である。経験に裏打ちされた危機感が伴う。
微力ながら,少しでも組織力を強くしたい。

もしそれが実現できたら,公判で検事と1対1で相対しても,恐れるに足らないことになる。

翻って,これを民事事件にあてはめたらどうか。

民事裁判でも,相対する被告の弁護士と原告の弁護士は,通常,1人ずつである。
とはいえ,かたや検察のような組織力を持つ法律事務所の弁護士と,かたやそうではない事務所の弁護士との相対という構図だったらどうか。

背後を実質的にみたときに,もし多勢に無勢の状態になれていたとしたら,恐れるに足らないばかりか,常に強い優位性を保てる。

一弁護士の,ゼロからの組織づくりゆえ,前述のとおり微力。そのうえ,目指す組織力が圧倒的であるが,千里の道も一歩から。
弁護士登録から14年。現在,当法人は,3事務所・弁護士6名の体制。いまだ道半ばであるが,目指すのは,検察のごとき強い組織力である。

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# by ofuna-law | 2017-06-24 20:02 | 法曹 J・P・B 

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