大船法律事務所 辻堂法律事務所 平塚八重咲町法律事務所の某弁護士の述懐

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湘南に3つ ―大船(鎌倉市)・ 辻堂(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚八重咲町―法律事務所を置く 弁護士法人プロフェッションの いち弁護士が 思いや出来事を時々つづるブログ

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話を細かく聞く

後で行き違いになると大変なので,法律相談や依頼後の打ち合わせでは,お互い疲れるほど,細かく話を聞くようにしてます。

事情によっては,それを聞いたか聞いてないかで,事案の結論が左右されるほどの事情もあるからです。

例えば,「人が鼻をかんだちり紙1枚を盗んだ(意思に反して占有を移転した)」という事例があるとします。
この場合,この犯人を処罰するべきだと思われますか?

普通,処罰する必要はないと考えるのではないでしょうか?

判例や学者も,この場合,結論としては処罰する必要はないと考えるのが大勢です。
ただし,それを根拠づける法的構成は,いろいろな考え方があります。

例えば,
1 鼻をかんだちり紙1枚には,財産的価値がないから,「財物」に当たらないとして,構成要件該当性を否定して,犯罪不成立とする説
2 一応財物であるとしても,財産権侵害の程度が軽微であるので,可罰的違法性がないとして,違法性を否定して,犯罪不成立とする説
3 犯罪は成立するものの,起訴価値がないとして,検察官の起訴便宜主義により,起訴を否定し,処罰を否定する説
などが考えられます。

でも上の事例の場合に,「鼻をかんだのは女性で鼻紙を盗んだのはその女性のことを一方的に好きな男」だったとしたら,処罰しないという先ほどの結論を維持できますか?

おそらく,この場合は,たぶん処罰すべきという結論になるのではないでしょうか?

このように事情を色々踏まえないと,一概には結論は出せないのが通常です。
ですので,話は細かく念入りに聞くようにしています。
by ofuna-law | 2011-11-25 15:33 | 法律相談

口喧嘩に負けない

イメージとして,弁護士は口喧嘩強そうに思うのでは。。

たしかに強いかもしれない。
仕事柄,相手の主張に反論して自説を説得的に主張するということには慣れているので。

元々,司法試験勉強の間,答案を書くときに反対説を叩いて自説を書くという形をたくさん勉強し,実務家になっても,相手方や検察官の提出する書面に対し反論の書面を書き続ける。

ただ,プロのレーサーが一般道でスピードを出さないのと同様,弁護士も,仕事外の口喧嘩の場合に本気にならない。仕事とプライベートは別。

まれに口喧嘩になり,まれに相手の言い方に相当いらっと来る例外的場合のみ,つい本気が出てまくし立ててしまうことがあるかもしれない。
しかし,すぐに自己嫌悪になり,相手は凹み,お互い気分が悪くなる。

本気になると仕事頭が回転し,とても疲れる
私生活で頭を疲れさせたくないので,何かそこまで言わなくてもいいだろう等反論の余地ありと感じても,ほぼスルーする。
by ofuna-law | 2011-11-24 11:42 | 回想 雑感

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