大船法律事務所 辻堂法律事務所 平塚八重咲町法律事務所の某弁護士の述懐

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湘南に3つ ―大船(鎌倉市)・ 辻堂(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚八重咲町―法律事務所を置く 弁護士法人プロフェッションの いち弁護士が 思いや出来事を時々つづるブログ

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あっというまに1週間

前回アップから,あっという間に1週間が経ってしまいました。早い。
先週は,ばたばたとして,ほとんど事務所にいませんでした。

先日,外部の法律相談で,なかなか興味深い相談がありました。
かなり抽象化してるので守秘義務は大丈夫だと思ってますので,紹介します。

1 計画停電のための宿泊日程変更のキャンセル料

  相談者は,宿泊5日前にホテルの宿泊予約を入れた。
  5日前なのでキャンセル料は20%で,それは納得済み。
  その後,計画停電に当たるため一部施設が使えないと分かった。
  そのため予定を1日ずらして日程変更をした。
  とはいえ,計画停電は実施されなかった。
  相談者は,変更後の日程で宿泊した。
  その後,家にホテルから20%のキャンセル料の請求書が届いた。
  キャンセル料は支払わなければいけないか?

2 水道管の移設請求

  相談者は,道路から奥まった土地に住んでいる。
  50年前から,手前の他人の家の土地の地下を通って水道管が引っぱってあった。
  手前の家と共同でその地下の水道管を使用してきた。
  その後,数年前に相談者の家の裏側に通路ができ裏側の道路と繋がった。
  今般,前の家が建て替えになり,前の家は別ルートで水道管を引いた。
  なお,特に古い水道管に問題があったわけではない。
  前の家は,自分の家の地下を通る古い水道管を使ってほしくないと考えたらしい。
  裏の通路の地下を通して別の水道管を引いてほしいと言ってきた。
  だが,それには費用が50万円くらいかかる。
  今のまま古い水道管を使う事はできるか?

相談時間30分の間で一応の結論を出さないと法律相談にならないので,色々考えました。

結論的には,

1は,支払わなくてよい。
2は,そのまま使い続けてよい。

としました。

理由ですが,

1は,動機の錯誤で,判例理論によると,本件はちゃんとしたサービスを受けられると思ったからという動機が黙示に表示されているので,キャンセル料支払の意思表示は錯誤無効(民95条)。
2は,宇奈月温泉事件という有名な判例があって,これは引湯管の事例なのですが,それと同様の事例と考え,手前の家の水道管撤去請求は,所有権の権利濫用(民法1条)。

としました。

あくまで私の見解なので,反対の考え方もありえますよ,と釘を刺しましたが,相談者2人は,両方とも結論に納得してお帰りになられました。
ちょっとは相談者のお役に立てたかなと思えた相談でした。

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by ofuna-law | 2011-05-30 14:22 | 日々の事件簿

証拠(書証)の提出

新人事務員に,刑事事件の弁護側書証を,公判期日前に検察庁にFAXする指示をしました。
そうしたところ,裁判所にはFAXしないんですか?と尋ねられました。

確かに,民事では,審理促進充実の見地から,早期に書証を裁判所にFAXします。

しかし,刑事では,起訴状一本主義,予断排除の原則というのがあって,事件の証拠類は,第1回公判期日前に裁判官は見せないで,裁判官に先入観なく公判に臨んでもらう建前になっています。

ですので,刑事の書証は,公判前に,検察庁にはFAXしますが,裁判所にはFAXしてはいけないことになります。

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by ofuna-law | 2011-05-18 13:48 | 法律 論点 解釈

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