大船法律事務所 辻堂法律事務所 平塚八重咲町法律事務所の某弁護士の述懐

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湘南に3つ ―大船(鎌倉市)・ 辻堂(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚八重咲町―法律事務所を置く 弁護士法人プロフェッションの いち弁護士が 思いや出来事を時々つづるブログ

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窃盗罪に罰金刑が新設

25日の衆議院本会議で可決,成立したそうです。
窃盗罪に罰金刑(50万円以下)が新設されました。

えーっ罰金刑がなかったの?と感じる方もおられるかも知れません。
もともと窃盗罪は,お金のない人が行う犯罪類型とされていたので,お金のない人から罰金はとれないという趣旨から,窃盗罪には罰金がなかったのでした。

しかし,近時,お金があるのに,ちょこっと万引をしてしまうとか,下着泥棒など,罰金刑を科してもよいような窃盗罪の態様が出現していた現状があり,今回,罰金刑が新設されました。

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by ofuna-law | 2006-04-26 17:20 | 法律 論点 解釈

山口母子殺害事件

国民誰もが,被告人の言動や弁護人の活動に疑問を持っているはずです。

「殺意の認定」のタイトルでも紹介しましたが,客観的に首を絞めて窒息死させているのに,今更殺意がなかったなどというのは,通るはずがないと思います。

本来であれば,被告人が,真しに反省しており,若年であり,矯正の可能性があることを強く主張して,被害者の遺族に対する慰謝の措置を十分に講ずるのが弁護人の役目だと思います。

死刑廃止論者の弁護人のようですが,死刑廃止論と殺意の否認はつながりません。
弁論の欠席もありましたし,引き延ばしを図っていると思います。

それにしても,夫の本村さんの毅然とした対応には敬意を覚えます。
私は,極刑(死刑)が下されるべきだと思います。
無期懲役では軽すぎると思います。

意見・反論ありましたら,コメントお願いします。

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by ofuna-law | 2006-04-23 09:28 | 今の関心事

殺意の認定

殺人罪で起訴されたが,被告人は「殺すつもりはなかった」と弁解している場合(殺意の否認)が,よくニュースで「起訴事実を否認し,殺意はないと弁解しました」と報道されるなど,ままあります。
ここで争点となるのが「殺意の認定」です。

前提知識から説明します。
殺意とは,人を殺す行為(殺人行為)を認識し認容する意思のこと(簡単に言えば,人を殺すつもりで殺人行為をすること)を言います。
殺人行為とは,人の生命を断絶するに足りる現実的危険性を有する行為を言います。
例えば,人に向けてマシンガンを乱射する行為は,人の生命を断絶するに足りる現実的危険性を有する行為であり,殺人行為です。
この殺人行為を認識し,認容(殺してもかまわないと思う)すれば,殺意が認められます。

なお,殺意には,大きく2つに分けて,確定的殺意と,未必的殺意があります。
確定的殺意とは,積極的に「殺してやる」との意思を有する場合です。
未必的殺意とは,消極的に「殺してやるとまでは思わないが,死んでも構わない」との意思を有する場合です。

殺意の認定は,検察側としては,それをどのように裁判官に認めてもらうか,弁護側としては,認めてもらわないようにするか,が裁判の争点・大きなポイントになります。

このような場合,証拠裁判主義をとる我が国の裁判制度のもとでは,行為の客観的状況(客観面)を証拠で認定し,そこから殺意を認定する手法がとられます。

まずは,行為態様,凶器を見ます。
人に向けてマシンガンを乱射していた被告人が,「人を殺すつもりはなかった」と言ったとしても,人に向けてマシンガンを乱射する行為自体,殺人行為としての危険性が高いので,それを行う場合,殺す意思はあるだろうという思考パターンがとられ,殺意が認定されます。
人をナイフで突き刺した被告人だったらどうでしょうか。
人体の枢要部(心臓や頭)を狙っているか,刺した回数はどうか,傷の深さはどうか,ナイフの刃渡りはどうか,ということを総合的に考えて,殺意を認定します。
例えば,刃渡り20センチのナイフで,心臓付近を5回深く刺していた場合,これは強固な殺意が認定されると思われます。
逆に,刃渡り5センチのナイフで,右腕付近を2~3回浅く切りつけていた場合,これは殺意は認められないでしょう。

次に,動機も見ます。
その被告人に被害者を殺す動機があったか。怨恨等がなかったか。これも関係者の供述から明らかにされ,動機があったかを見ます。

ほかにも,判断要素はありますが,大まかには,以上のような要素から被告人をとりまく客観的状況を総合的に認定し,客観面から,殺意があったか否かを判断するのです。

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by ofuna-law | 2006-04-19 09:09 | 法律 論点 解釈

取消と無効

取消とは,当事者の一方的意思表示により法律行為の効力を否定することを言います。
無効とは,効力がないことを言います。

取消は,取消の意思表示をすると,遡及的無効という効果を発生させます(民125)。
遡及的無効とは,当初に遡ってはじめから無効になるということです。

詐欺による意思表示は取消ができます(民法96条)。
例えば,嘘の過大性能をうたって,パソコンを売った場合,詐欺による売買契約なので,後で嘘だと分かった当事者は取消をすることができます。

ところで,詐欺の被害者は,錯誤に陥って(だまされて)買うという意思表示をします。
錯誤による意思表示は無効です(民法95条)。

ここで論点となるのが,「無効な行為が取消できるのか」という問題です。
そもそも錯誤で無効なのだから,取消できないのではないかが問題になります。

取消も無効も両方とも効力を否定する法技術にすぎないことから,無効の行為も取り消しできるというのが判例・通説です。

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by ofuna-law | 2006-04-17 09:41 | 法律 論点 解釈
新会社法が06.5.1施行されます。

栄区役所においてあったのですが(だから色々なところにおいてあると思います),「使える・使おう 会社法」という30ページの小冊子が,コンパクトで,かつ,無料で,かつ,わかりやすいので,おすすめです。

受験生用には,葉玉匤美ほか著「新・会社法100問」が絶対お勧めです。
基本書(教科書)としては,弥永真生著「リーガルマインド会社法(第10版)」がいいでしょう。

葉玉匤美さんは,検事で,もとLEC東京リーガルマインドの講師です。
会社法についての詳しいブログがあります。難しいですが勉強になります。
会社法であそぼ
by ofuna-law | 2006-04-13 13:50 | 法律 論点 解釈

慰謝料請求 とその入門

慰謝料とは,肉体的・精神的苦痛を慰謝する賠償金のことです。

具体例としては,以下のとおりです。

1 離婚慰謝料請求
  相手方の有責行為により離婚に至れば,離婚すること自体,精神的苦痛を受けるので,慰謝料請求ができます。この有責行為が,性格の不一致などではなく,浮気・不倫(不貞),暴力等不法行為である場合は,その不法行為により,精神的苦痛を受けたとして,慰謝料請求ができます。このように離婚慰謝料は,離婚自体の慰謝料と,不貞等の慰謝料の2つに分類ができます。
  相場としては,事案により,100万円から1000万円といった感じでしょうか。

2 不倫相手に対する慰謝料請求
  配偶者が不倫している場合,配偶者本人にも慰謝料請求ができますが,不倫の相手方にも慰謝料請求ができます。夫婦関係の安定を破壊され,精神的苦痛を受けたと評価されます。この場合,不倫関係が一時的なものだと,慰謝料額は低くなります。逆に,別れずに不倫相手とくっついてしまうような場合は,慰謝料額は高くなります。
  相場としては,事案により,100万円から500万円といった感じでしょうか。

3 暴行・傷害・強姦の慰謝料請求
  暴行・傷害・強姦の被害者になれば,当然,肉体的・精神的苦痛を受けますので,慰謝料請求ができます。暴行・傷害・強姦の行為の酷さ,怪我の大小等が考慮されて慰謝料額が決まります。
  相場としては,事案により,10万円から500万円といった感じでしょうか。

4 その他
  その他としては,名誉毀損の慰謝料,プライバシー侵害の慰謝料,いじめの慰謝料,交通事故の慰謝料,環境権侵害の慰謝料などがあります。
  例えば,名誉プライバシーの内容にもよりますが1万円から、交通事故で死亡された場合は1500万円から1億円以上といった感じでしょうか。

ポイントは,客観的基準です。すなわち,個人の苦痛の感じ方は極めて主観的ですから,通常一般人が基準となります。具体的には,同じ状況に通常一般人が置かれた場合,その通常一般人は,苦痛と感じるのか,苦痛と感じるなら,それはどのくらいか,が基準となります。

慰謝料についてのご相談がありましたら,当事務所までお願いします。
法律相談は電話予約制になっています。電話0467-42-8093です。
by ofuna-law | 2006-04-04 12:47 | 取扱業務

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