大船法律事務所 辻堂法律事務所 平塚八重咲町法律事務所の某弁護士の述懐

ofunalaw.exblog.jp

湘南に3つ ―大船(鎌倉市)・ 辻堂(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚八重咲町―法律事務所を置く 弁護士法人プロフェッションの いち弁護士が 思いや出来事を時々つづるブログ

<   2006年 03月 ( 8 )   > この月の画像一覧

法律相談の注意事項

法律相談を受けるにあたって相談される方にお願いしたいこと

1 聞きたいことをまとめておく(紙に書いておく)
2 事実関係をまとめておく(時系列にしておくとベターです)
3 何がしたいのか(お金を請求したい,破産したいなど)を明確にしておく
4 要領よく話す・弁護士から聞かれたことに端的に答える
5 緊張しない(なぜか弁護士を目の前にすると緊張する方が多い)
6 関係資料を持参する・必要ないかもしれない物も関係ありそうなら一応持参する

よろしくお願いします。
by ofuna-law | 2006-03-28 05:39 | 法律相談

刑法の思考パターン

犯罪とは,構成要件に該当し,違法,かつ,有責の行為を言います。

構成要件とは,一般に言う法律要件のことで,~罪として条文に書いてあって,それを主体,客体,行為,結果等に分類しうる要件事実のことです。
例えば,殺人罪の構成要件は,「人」という客体を「殺す」という行為をすることです。
この殺人罪の構成要件の解釈上の問題点としては,例えば,胎児は「人」かという問題があったり,例えば,硫黄を投与した行為(硫黄は医学的には少量ならば飲んでも人は死なない)が殺人行為といえるかという問題があったりします。

単純にAさんがBさんを刺殺した場合を想定しますと,これは殺人罪の構成要件に該当します。
とは言っても,まだ殺人罪が成立しません。
最初に定義づけたように,違法で,有責である必要があります。
これは違法性阻却事由がないか,と,責任阻却事由がないかという判断と同義です。

違法性阻却事由とは,刑法35条などに規定されており,正当行為や正当防衛や緊急避難が成立する場合を言います。
例えば,先ほどの想定事例で,実は先にBさんがAさんを殺そうとしてピストルで体に弾を撃っていた,Aさんは,身の危険を避けるため,仕方なくBさんを刺した。と言うような事情があった場合は,正当防衛となり,違法性が阻却され,犯罪不成立になります。

責任阻却事由とは,責任能力,責任故意などがない場合を言います。
例えば,先ほどの想定事例で,Aさんが,認知症で判断能力が全くなかったような場合は,責任能力がなく,責任が阻却され,犯罪不成立になります。

構成要件に該当し,違法性阻却事由がなく,責任阻却事由もないと,犯罪成立となります。

平成21年5月までに裁判員制度がスタートします。
犯罪の成否に関し,裁判員の判断が要求されるのは,以上の3場面です。
すなわち,まずは,構成要件該当性の有無,です。
次に,違法性阻却事由の有無,です。
最後に,責任阻却事由の有無,です。
事案により,構成要件該当性のみが問題となったり,違法性阻却事由が問題になったりすると思います。
by ofuna-law | 2006-03-26 09:19 | 法律 論点 解釈

弁護士介入のメリット

ある法律問題に対し,弁護士が介入すると,多くのメリットがあります。

1 債務整理の場合
  弁護士介入により,利息制限法の制限利率以上にとられていた利息を,制限利率に引き直して計算して債務が圧縮できますし,分割払いの和解成立後,元本を返済していけばよく,利息は原則として取られなくなります。

2 交通事故の場合
  例えば,交通事故に遭い,被害者として,傷害慰謝料等の損害が発生した場合,相手方の保険会社から,これくらいの金額でどうですか,という書面がきますが,これは控えめな金額であることがほとんどです。弁護士の基準(赤い本,青い本)によると,もっと多額の賠償金が取れるケースが多いと言えます。

3 内容証明郵便の場合
  ただでさえ,内容証明郵便が届くと,身が引き締まる人が多いと思いますが,弁護士名が入った内容証明郵便は,更に効果があります。なお,内容証明の表現には弁護士も気をつけており,相手方に督促の効果が高くなるような文章を起案しています。

4 刑事事件の場合
  裁判官の処分に「接見禁止処分」というものがあります。被疑者に弁護士以外の者との接見(面会)を禁止する処分です。この場合,弁護士しか被疑者に接見ができませんから,家族らとの連絡をするに当たり,弁護士が間に入ることになります。なお,接見禁止処分は,証拠隠滅防止のためのものですから,それに反することはできません。

まだありますがとりあえず取り急ぎ思いついたものだけ紹介しました。ご参考にしてください。

法律ブログランキングです。
初めての方,是非クリック↓お願いします。↓
常連の方も↓1日1回クリック↓よろしくお願いします。
人気blogランキングへ

お願いばかりですが,コメントも是非よろしくお願いします。
昨日は,これまでの過去最高1日140人の方が見てくれました。
ただし,何かの間違いかもしれません。
コメントまでは難しいようですが,励みになりますので,何とぞコメントよろしくお願いします。
by ofuna-law | 2006-03-24 08:21 | 取扱業務
オレンジとグリーンの湘南電車が今月のダイヤ改正で,東京~小田原(だったかな)間(とりあえず湘南地区の区間であることは確かです)で姿を消すそうです。

私の地元藤沢駅では,キオスクがリニューアルオープンされ,オレンジとグリーンの列車型店舗になりました。これは一見の価値あります。
大船をすぎるとき,人々が一目大船観音を見ようとするのと同じように,藤沢をすぎるとき,人々はこのキオスクを見ようとするようになると思います。

姿を消す理由は色々あるみたいですが,私の知る限りでは,湘南電車は鉄製だそうで,その鉄製の車両が,時代の流れで,ステンレス製の車両に変わるとのことです。
私的には,ステンレス製はいいのですが,デザインまで変えることないのにな,と思います。

あとその鉄製のオレンジとグリーンの湘南電車は,「3つドア」でしたが,ステンレス製の新型車両は,「4つドア」です。座席もボックスシートは前後の1~2両にしかなく,ロングシートが主流になります。

by ofuna-law | 2006-03-16 19:55 | 地域の出来事 歴史 研究等

人権侵害

よく耳にする,「人権侵害」と言ったときの,「人権」ですが,人権とは,対国家との関係で問題になるものなので,使い方に注意・区別が必要です。
言い換えると,人権侵害があった,と言う場合の正しい人権侵害の相手方は,国家(行政,公共団体,公務員)になります。

これに対して,私人間(市民間。侵害の相手方が民間人の場合)では,「人権侵害」という言い方は本当は正しくありません。
例えば,Aさんから嫌がらせを受けたからと言って,「Aさんから人権侵害を受けた。」というのは法律学的には正しくありません。人権の侵害の相手方が私人だからです。

人権という概念自体,歴史的に,専政権力(国家)に不当に圧力を受けてきた人民(国民)が,権力に立ち向かうために生み出されたことからも,対国家との関係で問題となることがお分かりいただけるかと思います。

なお,私人間では,民法709条の不法行為に基づく損害賠償請求や,民法90条の公序良俗違反の中で,権利(人権ではない)侵害といった形で斟酌されます。
人権を間接的に私法に適用していく考え方なので,間接適用説とも言われます。

ランキングです。
1日1回クリックお願いします(1日きざみで集計されるようです)。
人気blogランキングへ
by ofuna-law | 2006-03-16 14:11 | 法律 論点 解釈

キャビネット増える

今動いている事件の記録と,解決済み(終了)の記録が増えてきたため,先日,キャビネットを1つ買いました。
これで事件用キャビネットは3台になりました。

まだ新しいのの中はがらがらですが。

また,パソコンのモニターが壊れたので買い換えました。
これはまだ納入になってません。

事務所の備品が増えると,とても気持ちがいいです。
独立しがいがあったと感じるひとときです。
by ofuna-law | 2006-03-15 15:17 | これまでの事務所運営

山本一力著「あかね空」

第126回直木賞受賞作。一気に読了しました。

人情味あふれる時代小説です。
親子関係や夫婦関係が身につまされます。
お勧めです。

同じ著者で「蒼龍」という短編集もあるのですが,これもまたおもしろいです。


by ofuna-law | 2006-03-14 10:07 | 趣味 オフ 癒し

民法90条

民法90条は,公序良俗に反する法律行為を無効と定めています。

公序良俗とは,社会常識や法律などの社会のルール(公序)と道徳や倫理などの社会の常識(良俗)を意味します。なお,この定義付けは,何の本も見ないで私の知識と感覚と思いつきで書いているので,やや不正確かもしれませんが,おおよそ間違いではないと思うので,ご了承ください。

法律行為とは,契約などのことを言います。

公序良俗に反する法律行為の例としては,殺人契約(1000万円支払うからAさんを殺してくれという契約)や禁制品の売買契約(覚せい剤,大麻,麻薬,銃器などの売買契約),愛人契約などがあります。

この前,新聞にも載っていましたが,高金利の貸金契約も,公序良俗に反し,無効という最高裁判例がでました。これはヤミ金業者の被害者を救済する,非常によい(当たり前なのですが)判例です。この判例がでたので,民法90条のことをブログに書いてみました。

ランキングです。
クリックお願いします。
人気blogランキングへ
本日30位です。少しUPしました。
みなさんのご協力に感謝申し上げます。

一週間平均で毎日約60人の人がこのブログを見てくれています。
ふとした出来事,疑問,質問等のコメントをいただけると大変助かります。
クリックとコメント,2つセットでよろしくお願いします。
by ofuna-law | 2006-03-09 14:00 | 法律 論点 解釈

湘南に3つ ―大船(鎌倉市)・ 辻堂(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚八重咲町―法律事務所を置く 弁護士法人プロフェッションの いち弁護士が 思いや出来事を時々つづるブログ


by prof-law