大船法律事務所 辻堂法律事務所 平塚八重咲町法律事務所 某辯護士の「弁」

ofunalaw.exblog.jp

湘南に3つ ~大船(鎌倉市)・ 辻堂(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚八重咲町~ の法律事務所を置く「弁護士法人プロフェッション」の弁護士某が仕事や出来事や趣味などを時々弁ずるブログ

カテゴリ:仕事術 仕事感( 14 )

AIと対比して人間らしさが語られることがある。
そんな中、最近「3つのカン(感・勘・観)」という話を読んだ。

「感」とは、感情、共感、感動、の感。
「勘」とは、勘に頼る、勘がよい・悪い、の勘。第六感は、漢字こそ違えど、勘を指す。
「観」とは、大局観、観察力、の観。

これら3つのカンは、(少なくとも今は)AIにはないと思う。
そして、これらは弁護士として、必要かつ大事にすべき感覚・能力・スキルだと思う。

相談者・依頼者は、どうしても感情優位の状態である。喜怒哀楽でいえば、怒か哀かが強い。
それを、絶妙なバランスで汲み取れたら望ましいと思う。
共感にも程度がある。浅くても、深くても、まずい。
浅いと親身とは言えなくなるし、深いとほかにも多数の案件を抱えるため全てが深いことで多重ストレスに陥り自分がつぶれかねないから。
検察は、「被害者と共に泣く検察」をキャッチコピーにするが、弁護士は、「相談の際、泣く(涙を流す)依頼者と一緒に泣いて(涙を流して)はならない」(そこまで感情移入するのはメンタルヘルス上よくない)と言われている。
以上が「感」について。

「勘」については、法的知識や経験に裏打ちされた勘。
相談者・依頼者から、例えば「~をしてもよいか・まずいか」と聞かれると、弁護士は「大丈夫・駄目・しないほうがいい・それはまずい」などと回答する。
このとき、頭ではどうやらまず勘が働いている。その後付けで、法的知識等で理論付けし、自分の勘が正しいかをチェックしているように思う。
法廷では、釈明を受けたり、尋問の際に想定外の話が出たり、異議を出したりする。こういった即座のやり取りのときは勘が先行している。持ち帰れるものは持ち帰って検討するのだが。

「観」も法的知識や経験に関連する。
が、「勘」と少し違うのは性格・個性・人生観といった個々の特性の要素が入る点と、「勘」は一瞬、「観」は将来に向けた長期的視座という点だろう。
相談内容を聞いたとき、その案件の結論を見通す・筋を読むこと。これはまさに大局観である。
その他、背景にある人間模様や思惑、こちらにどんな証拠があるか・相手の反論や証拠はどうかの当たりをつけること。
人生の荒波に揉まれていたり、辛酸をなめてきていると、裏の裏を考えられたり、人の気持ちを想像できたり、相手の立場で物を考えられると思うが、そういったことも「観」。

1年くらいだと大差ないが、2年以上前、5年以上前、10年以上前の自分を思い返すと、3つのカンの全てにおいて、それぞれの時点ごとに違ったし、今とも違うと感じる。
感は強すぎたりムラがあったし、勘は冴えている部分があったけど働かない部分も多かったし、観は長い目で見る長さが今より短かったと思う。

AIに取って代わられる仕事という切り口で見ると、弁護士は比較的残りやすいと言われているが、その理由のひとつには、人間らしい3つのカンが仕事に強く結びついていることが挙げられるのではないか。

とあるデータで、AIに代わられる率につき、裁判官と弁護士を対比すると、若干だけれども裁判官のほうが代わられる率が高く、弁護士のほうが低かった。(全般的に何事も両者の比較で逆転することがないから嬉しかった)

その理由を分析すると、依頼者のもつ膨大な情報を聞き取り、探し、掘り下げ、感情も汲み取るなどしてから、統合し、エッセンスのみを文章化・証拠化し、しかし、依頼者の意に沿い・反するものであってはならない。その過程が、AIには苦手なのだろう。
それと、対依頼者との話や対相手方との交渉は、いずれも人と人同士の話であり、特に「感」が入るので、依頼者として、AIには任せきれない・AIではフラストレーションが残る・納得し難いというか、そういう問題なのだと思う。

ブログランキングに参加しています
バナーをクリック頂けると幸いです
  にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

by ofuna-law | 2018-01-23 08:09 | 仕事術 仕事感
◎2005.6の記事では、弁護士の鞄はでかく、物が満載とし

1 その日の裁判記録(ファイル)が1~3冊
2 「訟廷日誌」という弁護士用手帳。それと,システム手帳(地図、ポストイット、メモやDOリストなどを書く)
3 「弁護士●●之印」と刻された弁護士の職印と携帯朱肉
4 県内警察署マップと弁護人選任届数通(当番弁護士要請対応のため)
5 印紙及び切手
6 計算機
7 筆記具とA4ルーズリーフ
8 本(移動や待ち時間に読むもの)
9 ノートパソコン(軽いのを買ったがやはり重い。メールチェック,ブログ更新、出先での起案のため)

という感じで、重さは5キロ程度。と記載してます。

◎「あれから10年以上たった2015.7・・・」

いかに鞄を軽くするかが課題。重さは半分以下に。
鞄自体、1泊の出張にも耐えられる大きさだったものが、今は小ぶりで薄いブリーフケースへ。素材も軽く強いものに。

1 裁判の場合、ブリーフケースとは別に、トートバックに記録を入れ携帯。ゆえに、裁判がないときは、ブリーフケースのみ。
2 訟廷日誌は、サイズが小さすぎ、2年前から中止。システム手帳も重い。だから、コクヨ「自分手帳」に統一。地図もあるし、表紙カバーにポストイット等や、上記5の印紙と切手も挟んでます。
3 職印と朱肉は外せないので持参。
4 警察署の地図はスマホで対応。選任届は都度。
5 前述のとおり、自分手帳の表紙カバーへ。
6 スマホで対応。
7 筆記具は手帳用と合体(以前は、手帳用とルーズリーフ用とが別だった)。
8 スマホで対応。
9 スマホで対応。起案は、紙に手書きし、写メで送信、事務局にパソコン清書してもらうようになっています。

スマホの進化で、対応できるものは全てスマホになり、半分以下に軽量化できたと。

その他、いつからか、レターセットと絵はがき(たまに書いて出すことが多くなったので)。
あと、財布とスイカと名刺と弁護士バッチ(10年前も持っていたのだろうけど、当然だから省略したのでしょう)です。

裁判記録をどう運ぶかには、弁護士界にトレンドがあります。

大きな鞄→キャリングケース→トートバック

◎「それから更に2年たって2017.12・・・」

時代がトートバックをメインとしてビジネスに使えるように。
そこで、昨年頃から、ブリーフケースではなく、ビジネストートを愛用しています。

普段は物を少なくし、多いときにも対応できるのが利点。

1 裁判記録は、ビジネストートを大きく使い対応。鞄ふたつ持ちはほぼなくなっています。
2 手帳は、日曜始まりのナカバヤシのもの。これにアシュフォードの手帳カバーをつけて高級に。
3 職印と朱肉は外せないので持参。
4 警察署の地図はスマホで対応。選任届は都度。
5 手帳カバーへ。
6 スマホで対応。
7 筆記具は手帳バンド付きペン入れに入れて手帳と合体。
8 スマホで対応。
9 スマホで対応。

手帳につき、事務所のほかの弁護士は、スマホでスケジュール管理をしています。確かに、カレンダーを共有してありスマホで管理できるのですが、未だに手帳が手放せません。

裁判記録が重いときのトレンドは

大きな鞄→キャリングケース→トートバック→キャリングケース

と、キャリングケースに戻っています。

最近のキャリングケースは、車輪がスムーズに回り軽く、進化し続けているからだと思います(機内持込需要などに応じて)。

ブログランキングに参加しています
バナーをクリック頂けると幸いです
  にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

by ofuna-law | 2017-12-15 17:47 | 仕事術 仕事感

検察の最大の強みは何か

検事経験から思う検察の最大の強みは,組織力にあると思う。

例えば,刑事公判。相対する検察官と弁護士は,通常,1人ずつである。

ただ,検察官の1人は,地検を代表する1人であり,背後に多数の検事ひいては地検のトップである検事正が控え,後ろ盾になっている。換言すると,強い上命下服制度のもと,決裁指導と報連相とが徹底された組織の中から,法廷に1人が来ているのである。
これに対し,弁護士の1人は,一法律事務所の1人である。背後の後ろ盾という局面だけで見ると,対検察との関係では,少ないのが否めないのではないか。

現場では1対1でも,背後を実質的にみると,もし多勢に無勢の状態になっているとしたらどうか。恐ろしいことである。

弁護士になってからというもの,この差を埋めないといけないというのが,一貫した課題である。経験に裏打ちされた危機感が伴う。
微力ながら,少しでも組織力を強くしたい。

もしそれが実現できたら,公判で検事と1対1で相対しても,恐れるに足らないことになる。

翻って,これを民事事件にあてはめたらどうか。

民事裁判でも,相対する被告の弁護士と原告の弁護士は,通常,1人ずつである。
とはいえ,かたや検察のような組織力を持つ法律事務所の弁護士と,かたやそうではない事務所の弁護士との相対という構図だったらどうか。

背後を実質的にみたときに,もし多勢に無勢の状態になれていたとしたら,恐れるに足らないばかりか,常に強い優位性を保てる。

一弁護士の,ゼロからの組織づくりゆえ,前述のとおり微力。そのうえ,目指す組織力が圧倒的であるが,千里の道も一歩から。
弁護士登録から14年。現在,当法人は,3事務所・弁護士6名の体制。いまだ道半ばであるが,目指すのは,検察のごとき強い組織力である。

ブログランキングに参加しています
バナーをクリック頂けると幸いです
  にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

by ofuna-law | 2017-06-24 20:02 | 仕事術 仕事感
2005年弁護士登録以来、愛用していたのは弁護士専用の「訟廷日誌」(しょうていにっし)。
c0060448_8142027.jpg
全国弁護士協同組合連合会が発行しており、組合員であれば、毎年、無償支給されます。
この訟廷日誌のオリジナルの罫線(スケジュールの欄)は少なめ。だから、使用当時は、罫線を自筆で加え枠を倍にしていました(紙の薄さもあって、使ううちに自筆の線に沿って裂け始め、頁が次第に横に短冊状になる欠点があった)。

2013年の手帳カバーブームを受け、訟廷日誌と併用していた小さめのシステム手帳の中身の一体化を図りました。
下記写真の左が併用していたシステム手帳。右が一体化のための手帳カバー。その中に訟廷日誌とシステム手帳の中身を挟んでいる状態を撮影。訟廷日誌のサイズに合う手帳カバーをつぶさに調べると、システム手帳と同じアシュフォード製にて、ジャストサイズの手帳カバー( ローファーRHDカバーA6 )を発見・購入。
c0060448_8223647.jpg

その後2014年に手帳ブームが到来し、これらの使用を2015年にやめ、コクヨの「ジブン手帳」に一新しました。

ジブン手帳は、使いやすく、翌年も購入・使用しました。
が、欠点は紙が薄いこと。手帳のペンはフリクションを使うのですが、紙の薄さのせいで、文字を消したときに紙の裏面の文字が消えてしまうのです(フリクションは、摩擦熱で透明になるインクであるため、文字が消えて見える仕組みを利用するペンだから)。

また、平塚八重咲町法律事務所は、日曜日~木曜日が営業のため、手帳は一週が日曜日始まりがほしい。ジブン手帳は、月曜日始まり。ゆえに、勤務上の都合に合わない。

結局、最近は、ナカバヤシの日曜日始まりの手帳(ロジカルダイアリーバーチカル A5)を使用。
約800円というリーズナブルな価格で、紙も厚く、使いやすいです。

これに、アシュフォードのA5の革製手帳カバーをつけて、外見的な高級感を出しています。

ブログランキングに参加しています
バナーをクリック頂けると幸いです
  にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

by ofuna-law | 2017-03-14 08:00 | 仕事術 仕事感
過去の事件を調べて証拠を集める。関係者から話を聞く。裏をとる。結果、事実を文章にする。事件記者の仕事。

証拠裁判主義のもとでは、弁護士は、まず証拠ありきで動く。そして、証拠に基づき、事実を文章にする。ゆえに、事件記者の面を持つ。

小説家は、想像力を頼りに、物語を書く。人物を生き生きと動かして出来事を起こし、読み手の心を揺さぶる。

証拠だけでは物語は書けない。証拠だけでは書けない余白を弁護士は想像力で埋める。こうして、読み手である裁判官の心に訴えていく。ゆえに、小説家の面も持つ。

ただ、証拠と証拠が矛盾せぬよう細心の注意を払い、経験則や客観性を頼りとし、筋や座りを重視し、使う想像力は少しだけ、説得のためだけに、というのが、小説家と違う。大きな縛りのある中の小さな想像力にすぎない。

俳人は、5・7・5という限られた字数内で、季節感と五感を刺激する映像を描く。

同じ文章を書くとき、長ければいいというものではない。同じ意味なら短い文章がわかりやすい。だから、弁護士には、いかに短く、端的に書くかが求められる。また、無味乾燥になりがちな文章をそうでなくできたら伝わり方を鮮烈にできる。これが俳人の面だ。

これが、
事件記者+小説家+俳人=弁護士
という自説である。

ブログランキングに参加しています
バナーをクリック頂けると幸いです
  にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ


by ofuna-law | 2017-02-22 08:25 | 仕事術 仕事感
対価的均衡とは、法律用語で、例えば、売買契約(双務契約)で、缶コーヒーと代金130円という(対価、いわゆるバーターが)均衡しているという意味。

平塚事務所は日曜日営業。その代わりに金土定休。なお、土曜日は普通休日だから、定休の点の問題は金曜日のことになります。

続けてきて、日曜日営業の点のお客様メリットは確かに大きい様子。

では、弁護士的にはというと。。。
。。。これは、個人的な気分の問題と仕事関係先との問題とにわけると整理して理解してもらえやすいような気がします。

まず気分。
日曜日営業は、生来日曜日は休み、という感覚からすると、一見損と思えるかもしれませんが、日曜日は、マイペースが貫けるので、実はよし。
金曜日定休は、オフの外出が空いているなど、よし。この点、実は、当初から、平日に休めるメリットを狙ってたというか、平日に休みたかったというのが本心であったりする。

マイペースが貫けるというのは、同業や営業など仕事関係先から電話がなく、静かで、外出もなく一日事務所詰めで、来客と起案に集中できるということ。これに対し、平日は、一日のやることが常にバタバタで出たり入ったりや、不規則な電話・FAX・メール対応等、やることが細切れでマイペースが全く貫けないので。

一方、仕事先との問題。
定休の金曜日は、電話かけるうけるをしないしできない(なお、電話は営業している大船事務所・辻堂事務所に転送される)し、裁判所などには行けないし行かない。
日曜日は日曜日で、これら仕事関係先は定休だから、こちらからのアクションができない。

このことは、辻堂事務所を土曜日営業にしていたから、折り込み済みではあったものの、要は、仕事関係先との関係では損。

結局、気分は得・仕事関係先とは損。
ゆえに、プラスマイナスゼロで、対価的均衡は保たれている、というのが個人的感想になります。

ブログランキングに参加しています
バナーをクリック頂けると幸いです

  にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
by ofuna-law | 2015-06-26 09:10 | 仕事術 仕事感

目から鱗の作文技術

1 木下是雄著「理科系の作文技術(中公新書)」

司法試験時代、先輩弁護士から、論文の文章作成の参考になると勧められて読んだ。
目から鱗が落ちる技術が満載。ひたすらまねた。

詳しい内容はもう忘れたが(身にはついているはず)、特に「トピックセンテンス」という技術は忘れられない。
一文のテーマ・その一文で一番言いたいこと、それが、トピックセンテンス。
これを、前へ前へ出す。出せば出すほど、その一文で読み手に「何を伝えたいのか」を先に知らせ、その後何が書かれるのかを予測でき、一読了解に繋がるというものだ。

本のタイトルは「理科系」だが、法律論文にもあてはまり、とても有益な本である。
なお、合格後、司法修習中の教官からも勧められた。それほど、当業界内では有名な本だと思う。

2 今年は色々と「削る」に挑戦しており、ブログの整理整頓や事務所HPリニューアルに取り組み、これらの文章を、できるだけ簡にして要を得るよう推敲している(まだまだ未熟だが)。

そこで参考図書を探して見つけたのが、野内良三著「日本語作文術(中公新書)」。

この本も「トピックセンテンス」の技術など、論文作成術が記載されるが、論文以外の作文技術も厚く、「削る」趣旨に合うものでは、「文節は長い順に並べる」のほか、特に目を引いた技術が「論文は名詞(主語)中心構文、そうでない文章は動詞中心構文で書き、両方を双方向的に書き換えられるようにする」というものだった。
by ofuna-law | 2015-04-28 08:48 | 仕事術 仕事感
弁護士の仕事を大きく分類すると

1 法律相談,打ち合わせ,接見など「人から話を聞く仕事」
2 起案など「書面を作成する仕事」
3 判例や文献の検索など「分からないことを調べる仕事」
4 裁判,調停など「裁判所で代理や弁護をする仕事」
5 電話,決裁など「事務の仕事」

に分類できると思います。

一番好きなのは,3の仕事です。

判例や文献の調査をすると,既存の知識以上に,こんな判例や学説,新しい議論や知らなかった議論があるんだと思うことばかりで,知的興味心向上心が満足感することが好きなんだと,思っています。

1は,人から話を聞くと,普通1時間とかがかかり,話している間は集中して,回答に被せて更に質問をしたり,言葉だけでなく言葉の裏にある相手の真意を推し量ったり,ただ漫然と聞くだけではないので,頭はフル回転。終わるとぐたっと非常に疲れる仕事です。
話を聞く際状況を自分に置き換えて話を聞くようにするので,「どうして」「この点はどう考えましたか」となぜ?なぜ?と疑問が次々出てくるのが不思議。

2は,法律家として文章を練るのは,職人芸の世界。更なる極みに達するため日々力を進歩させないといけないのが,性に合っています。

by ofuna-law | 2012-06-01 15:00 | 仕事術 仕事感

頭脳労働

遅まきながら,頭脳労働者であると再認識してます。

例えば,法律相談の際,相談者から,丁寧に話を聞きます。このとき,失礼があってはいけないため質問の仕方を工夫するほか,相談者の発言をしっかり理解し,整理しないといけません。そして,記録のため,手書きで要領よくしかも具体的にメモをします。
これだけで頭はフル回転です。

そして,法律相談の特徴は,恋愛相談等とは異なり,法的な解決方法や法的な帰結等,要は,答えを出さなければいけないこと。話を聞いて「そうですか。大変ですね」では終われません。知識を記憶喚起し,足りなければ条文や文献や判例を参照しながら,法律相談に対し自分なりに,しかし,一般に通用する法的解釈を行い,それを法律相談の時間内に,明確に答えないといけません。
このときも頭はフル回転です。

ほかには,例えば,起案のとき。文章を紡ぐにあたり,一言一句表現に気をつけ,文章として,法的に整理し,論理一貫し,しかも,相手方の主張を排斥しながら自説を展開し,最終的には,判決を下す裁判官を説得する文章を起案します。文章を紡ぐなかで,度々疑問が生じたり,法解釈として正しいのかとか不安になりますが,その都度,判例や文献を調査し,説得的な自説として取り込み,矛盾なく展開します。
やはり頭はフル回転です。

一度考え出すと,納得するまで答えを追い求めてしまうので(弁護士は皆そうだと思います),集中して,あっというまに時間が経ちます。起案も,少しずつ書きためるということができず,書き始めると一気に起案します。適宜の休憩がなかなかできず,集中時間が数時間かかることが普通です。

こんな感じですので,仕事が終わると(仕事の途中でも),脳みそがちぎれるような状態になり,すごく頭が疲れます。肉体労働ではないので,体は元気。頭だけ,ぐったりとなります。
つくづく頭脳労働者と再認識します。

頭の疲れに対する対策としては,仕事をできるだけ早く切り上げて帰ること。休みは完全に休むこと。オフは仕事は考えず,よく寝ること。充実したオフにすることです。

by ofuna-law | 2011-07-27 12:11 | 仕事術 仕事感
裁判書類等書面を作成することを「起案」と言います。

起案は,まとめて一気に最初から最後までやりきりたい性分。

長い起案になると,まず最初からして,取りかかるのがストレスで,始めるときの工夫が必要です。ちなみに,起案中は,集中的に頭を使い,1件起案し終えると,頭がぐたっと疲れます。

工夫を以下に列挙します。

1 やる気が出る(下りる)のを待つ。

やる気には波があります。出ないときに捻出するのではなく,やる気の波が来るのを待ち,波が来たら,とりかかって一気に終わらせるようにしています。もっとも,現実は,提出期限が切迫し,おしりに火がついてと,やらねばならなくなるのがいつものパターン。

2 起案以外の仕事を先にやり,満を持して起案にとりかかる。

起案中に雑事にとらわれないよう,起案以外の仕事は先に。もはや起案しか仕事がない状況にし,満を持して起案にとりかかると,スムーズに起案に入れる。

3 やることを分解して細かくし,1つ1つ進めていく。

長い起案となるほど,始め難くなります。その起案における作業をあえて分解して細かくし,1つ1つ進め,最終的に起案ができあかがるような工夫もしいます。その細分化を例えると,当事者の氏名や事件番号,文章の構成,項目立て,骨子,内容,というように。それを1つ1つ進めると,段々と終わってくる。

このような工夫です。

by ofuna-law | 2010-11-05 14:00 | 仕事術 仕事感

湘南に3つ ~大船(鎌倉市)・ 辻堂(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚八重咲町~ の法律事務所を置く「弁護士法人プロフェッション」の弁護士某が仕事や出来事や趣味などを時々弁ずるブログ


by prof-law