大船法律事務所 辻堂法律事務所 平塚八重咲町法律事務所の某弁護士の述懐

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湘南に3つ ―大船(鎌倉市)・ 辻堂(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚八重咲町―法律事務所を置く 弁護士法人プロフェッションの いち弁護士が 思いや出来事を時々つづるブログ

カテゴリ:反省 回想 雑感( 4 )

弁護士も人。生きている。
幾多の苦悩、例えば、逆境・ストレス・辛苦・試練等は不可避だ。

当法人名の「プロフェッション」とは、神職・医師・弁護士を指す。
人の三大苦悩を担う職業を意味する。
三大苦悩の対象は、心・体・人間関係。これらのうち、「心の悩みは神職」、「体の悩みは医師」、「人間関係の悩みは弁護士」が担う。

「医者の不養生」という言葉がある。

神職・医師・弁護士、それぞれ心・体・人間関係に悩まないことなどはない。
一見悩んでいないように見えても、表に出していないにすぎない。

むしろ、表に出さない苦悩を抱え、その結果、共感力と問題解決力が醸成され、その結果、仕事にやりがいを見出すという、螺旋回転を繰り返していると思う。
もし悩みがなかったら、そもそも悩みに共感し、解決し、やりがいを感じることはできないのではなかろうか。

マザーテレサは、聖書の言葉を引用し、「神は乗り越えられない試練は与えない」と言った。

いま苦境にある人に、この言葉を話しても、おそらく効果はないだろう。
熱い物を食べて喉がやけどしそうなときに、「のど元過ぎれば熱さ忘れるから我慢」と言うようなものだ。
腑に落ちるとは思えない。

だからといって、いま苦境にある人に、響かないかもしれないけれども、この言葉をいま話す意味はあると思う。後から意味を持ってくると思う。

熱い物がいつかのど元を過ぎて、「のど元過ぎれば熱さ忘れる」のを実感するように、苦境が過ぎた暁には、「神は乗り越えられない試練は与えない」のを実感すると思う。

そして、実感の瞬間、それが新たなスタートへの力になり、将来もし苦境が来ても、前回乗り越えた経験が必ず生きると思う。

だから、いまは響かなくても、苦境にあるからこそ法律相談にみえる方に、いつも「神は乗り越えられない試練は与えない」という言葉を持ち(口には出さないにしても)向き合っている。

そもそも、相談にみえた時点で、苦境を乗り越える第一歩を踏み出している。あとは、乗り越えて、その後、「神は乗り越えられない試練は与えない」の実感へと道を歩むだけだと思う。
by ofuna-law | 2015-05-08 09:00 | 反省 回想 雑感

口喧嘩に負けない

イメージとして,弁護士は口喧嘩強そうに思うのでは。。

たしかに強いかもしれない。
仕事柄,相手の主張に反論して自説を説得的に主張するということには慣れているので。

元々,司法試験勉強の間,答案を書くときに反対説を叩いて自説を書くという形をたくさん勉強し,実務家になっても,相手方や検察官の提出する書面に対し反論の書面を書き続ける。

ただ,プロのレーサーが一般道でスピードを出さないのと同様,弁護士も,仕事外の口喧嘩の場合に本気にならない。仕事とプライベートは別。

まれに口喧嘩になり,まれに相手の言い方に相当いらっと来る例外的場合のみ,つい本気が出てまくし立ててしまうことがあるかもしれない。
しかし,すぐに自己嫌悪になり,相手は凹み,お互い気分が悪くなる。

本気になると仕事頭が回転し,とても疲れる
私生活で頭を疲れさせたくないので,何かそこまで言わなくてもいいだろう等反論の余地ありと感じても,ほぼスルーする。
by ofuna-law | 2011-11-24 11:42 | 反省 回想 雑感

嘘・嘘・嘘

検事2~3年生だったころ,地域の法曹(弁護士・検事・裁判官と司法修習生)の飲み会で,出席者の挨拶があり ,私が1番,2番に先輩検事,3番に弁護士会幹部(弁護士),4番に裁判長という順番で簡単に一言ずつという流れになったことがありました。

以下,かなり要約ですが,まず私が最初に
   「私は嘘つきはきらいなので検事になりました。被疑者の嘘に悩まされています。」
ということを言ったのです。
すると,2番目の先輩検事が
   「被疑者も嘘をつきますが,被害者も嘘をつくことがあり,悩みがあります。」
と言い
すると,3番目の弁護士会幹部(弁護士)
   「依頼者も嘘をつくことがあるので,そこに悩みがあります。」
と言い
最後に,裁判長が
   「当事者,証人色々な供述,どれが嘘でどれが本当かは我々も判断に悩みます。」
というようなことを言いました。

それで,オチがつき,その飲み会はかなり盛り上がりました。

事件処理にあたっては,事件当事者や関係者の話には嘘(自分に有利に事実を歪曲して話したり,隠したりすることなど)があるかもしれないことを大前提に(それが普通の人には信じられないかもしれませんが),どの話を信用し,どの話を信用しないかは,証拠や客観的状況等を総合的に判断するほかなく,法曹の腕の見せ所であると思います。

by ofuna-law | 2008-06-10 11:40 | 反省 回想 雑感

転落弁護士

内山哲夫著「転落弁護士―私はこうして塀の中に落ちた」を読みました。

依頼者からの預り金5000万円を横領(業務上横領)し,執行猶予判決をもらったものの,事件屋と組んだ談合事件が発覚して起訴され,実刑判決を受けて,刑務所で4年を過ごしたという筆者の,弁護士からの転落ストーリーです。

自分の二の舞にならないように弁護士に警鐘を鳴らすために,あえて筆をとったそうです。

とても興味深く,参考になりました。
「読み物」としてとてもおもしろかったです。

事件屋からもたらされる筋の悪い事件を絶対に引受けてはならないことがよくわかりました。
また,武士は食わねど高楊枝といいますが,当たり前のことですが,背伸びせずに,うまい話に飛びつかずに,自分に与えられたできる範囲の仕事を1件1件丁寧にこつこつとまじめにやることが大事なのだと再認識させられました。

銀座でこれまでに1億円は使った,銀座にはまったために事務所を池袋から銀座に移した,報酬がレンガ10個(1千万円の束が10個)と言われたなど,色々なエピソードが書いてありましたが,同じ弁護士である私から見ても,ちょっと現実感がなく,一般の人がこの本を読んで,弁護士を誤解しないでほしいなあと思いました。


例えば,私は,本日昼,立ち食い蕎麦で,ざる蕎麦大盛り500円を食べて大満足の弁護士です。
by ofuna-law | 2007-02-15 16:03 | 反省 回想 雑感

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