暗記法
範囲が膨大ゆえ,闇雲な暗記は埒があきません。
暗記すべき知識と,暗記しなくてよい知識の区別がまず大事です。
暗記すべき知識は,定義,趣旨,条文の位置,百選判例のキーワード・筋,論点における問題の所在,反対説,自説,規範部分です。
かつ、それらを体系別に整理し(本の目次が参考になります)暗記します。
人の記憶は短期記憶と長期記憶からなり,短期記憶が長期記憶に変わらなければ頭に定着しません。
そのためには,繰り返すこと,それも一旦覚えた後,忘れたころにまた繰り返すことが第一です。
暗記するときは,覚悟を決め,時間をかけて暗記するとよいでしょう。
時間的には,寝る前がベストです。寝る前に覚えると寝ている間に頭に定着しやすくなるそうで,実際にも効果があると思います。
あと,体を使いながら覚えるとよいです。まず,口を使って,声に出して,それを耳で意識的に聞いて,暗記します。同時に,手も使います。ボールペンで字を書きなぐりながらやります。ボールペンの芯は,インクが切れたものを取っておきます。集めるとそのうち数百本にもなりますから,これをみて自信をつけます(自己満足の世界ですがお守りにしてました)。
どうしても覚えられないものはカードにして小さくし,それをちょくちょく見るようにするとよいです。カードにして小さくする方法は,結構効果的です。
あと,教科書やノートは,色鉛筆で色分け(アンダーライン・括弧・囲み)します。色分けしながら暗記をします。一度だけでなく何度も何度も同じ色で強弱を付けて色分けします。ちなみに,私の受験生時代の色分けは,定義=緑,問題提起=オレンジ,自説=ピンク,理由・趣旨=黄色,反対説=青,批判=赤,判例=紫,キーワード=茶色 でした。
語呂合わせは,少しだけ使いました。
「今日こそ日曜」とか=一般先取特権の種類です。