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湘南に3つ ―大船(鎌倉市)・ 辻堂(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚八重咲町―法律事務所を置く 弁護士法人プロフェッションの いち弁護士が 思いや出来事を時々つづるブログ

日本三大弁財天 2013.7の記事改訂

湘南藤沢市の江の島の、江島神社の弁才天(弁財天・弁天)は、日本三大弁才天の1つ。

地元では、「カップルで行くと別れる」という噂がある。天女である弁才天が嫉妬するからとのこと(ちなみに、井の頭公園に行くと同様の噂があるが、ここには井の頭弁財天があり、同様の言われであろう。。)。

日本三大弁才天は、次のとおり。

宝厳寺(滋賀県長浜市・竹生島)
大願寺(広島県廿日市・宮島)
江島神社(神奈川県藤沢市・江の島)※江島神社を日本三大にするかは反対説あり。

弁才天は、ヒンドゥー教の聖なる河の神に由来する水の神。

そのため、水のそば(海、湖、河、島)に祭られることが多く、日本三大弁才天も全て該当する(井の頭も。。)。弁天島とか弁天池と名付けられる場所も各地に多い。
このヒンドゥー教の神が、仏教に取り入れられた。神仏習合により神社の祭神としても祀られる。近世になって、七福神の一員として信仰されるようになった。

ご利益は、「河の神様(が河の流れの音の連想で、=音楽)、「弁(=弁舌・学問・知恵・芸道)」「財(=財宝・富・金運・幸福)」というのが覚えやすい。なお、「天」は天女、女神。

ちなみに、鎌倉には銭洗い弁天がある。ここは中でも財運がご利益になっている。

弁天信仰は、奈良時代から始まる。三大弁才天のうち、起源が一番古いのは江の島(ただし、起源に諸説あり。後述)。

日本三大弁才天の場所を確認すると、滋賀、広島、神奈川。
徒歩で詣でることを考えると、バランスよく国内に所在していることが分かる。
各地の弁才天信仰のメッカとして位置づけられ、ゆえに日本三大になったのだと思う。

1 宝厳寺

西国三十三観音霊場の一つでもある。

神亀元年(724年)、民衆から絶大な人気があった「行基」が弁才天を祀ったのが起源とされる。
そして、度々の大火があったが、豊臣秀頼が伽藍を復興し、豊臣秀吉の霊廟(豊国廟)の唐門や伏見城の御殿が移築されるなどした。
この唐門は、国宝。その他、竹島経という美術品も国宝である。

由来と歴史は深い。

2 大願寺
全国に約500ある厳島神社の総本社。世界遺産。日本三景の一つ「安芸の宮島」。平舞台は日本三大舞台の一つ。大鳥居は日本三大鳥居の一つ。建造物や美術工芸品に国宝多数。

三大弁才天のうち最も著名だろう(弁才天としてはさておき)。

弘仁2年(811年)が起源。社格が整備される中で、市杵島姫命(仏教でいう弁才天)が祭られるようになった。
平清盛が社殿を造営し、平家一門の隆盛により栄え、平家の氏神に。平家滅亡後は、源氏をはじめ時の権力者の崇敬を受けた。毛利元就が崇敬して大修復をし、豊臣秀吉も九州遠征の途上で参拝するなどした。

江戸時代には、民衆に厳島詣が流行し、門前町や周囲が大いに賑わう。

3 江島神社

ここの由来と歴史も深い。

文武天皇四年(700年)が起源とされ(より後年という説あり)、以後、多くの名僧が訪れたとされる。日蓮、空海など。
鎌倉時代には、源頼朝が平泉藤原氏との戦いの戦勝祈願に来るなど、戦いの神としての弁才天信仰が広がり、東国武士が多く訪れた。

江の島が日本三大に数えられる理由は、このような歴史・由来のみならず、江戸時代の江ノ島詣が関係していると思う。

江戸は平和なので、戦勝祈願ではなく、学業成就・家内安全・安産等を祈願した。
徳川家康や代々の将軍たちも祈願したが、特に江戸の庶民が詣でた。

当時は、観光旅行という習慣はなく、庶民には、商用・参詣・訴訟など限られた旅しか許されず、信仰という名目をつけた物見遊山として、江ノ島、大山、富士山、成田山、一生に一度の贅沢としての伊勢などへの旅がされた。

江の島は、江戸から2~3日という近さがあり、神奈川県北方にある大山詣(信仰という名目をつけた物見遊山の旅としては大人気であった)とセットにできる。そのため、大いに流行した。

大山詣は、行きは大山街道(現在の国道246号沿い)・帰りは東海道という組み合わせが多かった。
東海道を使うと、途中、藤沢宿がある。
藤沢宿から江ノ島までは「江ノ島道」という江ノ島弁才天への参詣道がある。藤沢宿から江の島までは約1里。江の島へは海岸から小舟で渡った(なお、江の島のみならず、鎌倉見物もセットにされた)。

また、大山の山頂からは、江の島方向が望める。帰りに寄りたいという旅心を誘ったはずである。

単に立地だけでなく、歴史や由来等からも、大山と江ノ島はセットで詣でることがよいとされた。
というのも、大山の祭神は男神。江ノ島の祭神は女神。片方だけのお参りは忌みとされていたからである。

余談・・・「江の島」「江ノ島」「江島」という表記について。

昭和40年代に藤沢市・藤沢市観光協会が「江の島」に統一するよう動いた。
それ以前の史跡や交通機関等では、「江ノ島」「江島」という表記のまま現在に至っている。


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by ofuna-law | 2015-04-11 13:30 | 地域の出来事 歴史 研究等

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