大船法律事務所 辻堂法律事務所 平塚八重咲町法律事務所 某辯護士の「弁」

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湘南に3つ ~大船(鎌倉市)・ 辻堂(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚八重咲町~ の法律事務所を置く「弁護士法人プロフェッション」の弁護士某が仕事や出来事や趣味などを時々弁ずるブログ

※2/10(土)の神奈川県弁護士会説明会で質問が多かったことなどを踏まえ、改訂しました。

弁護士法人プロフェッションでは、新人弁護士を募集中です。

人柄を最重視。
一方で、弊法人は、湘南地域密着型の弁護士法人。また、所属弁護士達のつながりを大切にしています。
そのため、地元出身や、所属弁護士の小中高大院母校の後輩が、より望ましいと思っています。

特徴は、代表個人の事務所が土地勘のある地元内で3つ拠点を置いたにすぎない形態。代表の目が届く範囲内で、3つの事務所が全体として一体の事務所です。

誤解されるのが、多支店展開を推し進める新興の弁護士法人と見られがちな点。
また、関連する質問でよくあるのが、今後事務所を増やすのか、という点。

前述した湘南地域密着性、個人事務所性、法人一体化性からして、新興弁護士法人とは違います。
また、事務所を増やす考えはありません。既に湘南地域内にまんべんなく拠点があります。次は各事務所を充実させ、法人の力を一層向上・強化させたい考えです。

新人の指導体制は、特に1年目は代表の直下で執務するいわゆる徒弟的な体制。起案は全て添削。法律相談、打合せ、出廷等、基本的に同行です。これまで勤務弁護士計8人を指導しており、創意工夫を経た自信ある指導体制だと思っています。

指導は、新人のためでもありますが、事務所のためでもあります。
すなわち、所属弁護士の質を保つことが、法人の名実を保つことに繋がるためです。
非常に気を遣っています。

ただ、なぜか代表が主事務所大船ではなく、従事務所平塚にいるため、指導中の執務場所が平塚になるのが留意点。

その平塚は日曜営業(金土休)。
その後、大船(平日営業。土日休)・辻堂(土曜営業。日月休)への異動可です。

この事務所の営業日がずれている点も特徴で、法人全体でみると、3事務所どこかが毎日営業している体制になっています。
これはお客様目線に合わせたもの。ベッドタウン性の高い平塚や辻堂は、土日相談のニーズが非常に高いです。また、お客様(その他関係各所も当然含みます)がいつ電話をかけても、営業する事務所に転送等され、応対できます。

「土日対応可」を標榜する事務所は多いです。ただこれは、本来定休日だけれども、お客様の希望に合わせ土日に対応するという意味。つまり、弁護士は、平日勤務に加え、お客様が希望に合わせ休日出勤の可能性があることになります。

弊法人は、週休連続二日を確保するため、辻堂は土曜、平塚は日曜を営業日としながら、別途連休となるよう定休日を定めています(辻堂は日月休、平塚は金土休)。
個々の弁護士は所属事務所の定休日に従い、休日出勤は禁止です。「休みは休む」をモットーに、営業日勤務に加えた休日出勤がないようにしています。

「連休はできるだけ長く」もモットーとしており、GWや年末年始等を比較的長くとっています。

このモットーは、土曜(辻堂)・日曜(平塚)の営業で連休が飛び石になったり、普通より減ってしまう場合につき、臨時休業にして飛び石等にしないことに繋がっています。
例えば、今年2/10~12の連休は、辻堂の10(土)・平塚の11(日)を臨時休業に。結果、辻堂は2/10~12を一般同様に連休、平塚は2/9~2/12まで連休(定休日の金曜日含む)でした。
連休の場合、お客様のニーズも少なくなりますし、事務所側もしっかり連休を取りたいと感じるからです。

土か日の営業が、修習生にはネックのようです。が、前述したお客様目線や、配慮もしているので、前向きに捉えてほしいです。

所属弁護士皆、向上心が高く個性豊か。
自由闊達な雰囲気で、個々の力を磨くとともに、組織力を強化しています。
例えば、3事務所をネットでつなぐ週1回の全体ミーティング、月1回の全弁護士懇談会(食事会)、先輩弁護士と事務所を跨ぎ1~2件程度ペアを組み遂行など。

まずは、メール等にてご連絡ください。
事務所訪問を気軽に受け付けており、夕方で調整して面接し、その後食事をして和む機会を設けるようにしています。
その後、何度か来訪してもらい、気心が分かってから採用しています。そうでないとお互いにとってよくないので。

他薦も、何卒お願い申し上げます。

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# by ofuna-law | 2018-02-12 07:59 | 事務所案内 
士業は、狩猟型士業と農耕型士業に分類できると思っています(個人的分類)。

狩猟型士業の例は、弁護士、司法書士、行政書士です。仕事が基本的にスポット・単発であり、そういった仕事を獲得し、処理後精算し、案件終了となります。仕事を獲得し続けなければならない点、「狩猟」の比喩が当てはまります。

農耕型士業の例は、税理士と社労士です。顧客は一旦獲得すると、顧問関係となり、長期間にわたり繋がって仕事を継続します。信頼関係を崩さず、安定的にサービスを供給し続けることで、毎月顧問料が入る点、「農耕」の比喩が当てはまります。

弁護士も、顧問先と顧問契約をします。これは、上記分類上は農耕型に該当します。
顧問先が多い弁護士・法律事務所もよく聞きますが、近時の統計上は、弁護士一人あたりの顧問先は、ゼロ件も多く、平均で数件とのこと。

顧問契約(特に優良な顧問先)の獲得(農耕型を増やす)のための工夫やノウハウを勉強しなければと、常々思っています。
が、狩猟型案件を多々抱えるため、どうしても後回しになり続けているのが現状です。

この点は、マチ弁共通の課題なのではないでしょうか。

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# by ofuna-law | 2018-02-08 08:20 | ・顧問弁護士
別名雨降山と呼ばれ古来信仰を集める大山(神奈川県伊勢原市)。

今年の数回の降雪で雪化粧し、冬の青空と相まって美しく鎮座しています。

このようにはっきりと頂上から裾野まで見える日の翌日は、ほぼ晴れます。
逆に、雲がかかっている翌日は、ほぼ雨です。

この事実が別名雨降山の由来であると推察しています。

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# by ofuna-law | 2018-02-04 12:37 | 事務所案内 
先日、神奈川県弁護士会による交通事故の高次脳機能障害に関する研修会に出席しました。

医学知識面で通常と異なれど、「障害(後遺障害)の診断」と「事故との因果関係」が主論点である面は、通常と異ならないと感じました。

医学知識面では、医療過誤(特に脳外科、精神科、検査関係)と重なり、積極的に取り組んでいる弊法人各弁護士的には、優位性を図ることができるかもしれないとも感じました。

講義中に「確かに」と腑に落ちたのが、被害者が子どものケースと高齢者のケースでの「事故との因果関係」。

一般成人の場合、高次脳機能障害により、事故前後の人格の変貌がわかりやすい。
これに対し、子どもは、そもそも人格が未熟ゆえ、事故前後の変貌が捉えにくい。高齢者は、認知症等との区別に難がある等から、やはり事故前後の変貌が捉えにくい。

だから、障害が事故によるものか(事故との因果関係)がネックになってくるという問題。

さて一般的に、交通事故の被害者が、弁護士に法律相談や依頼に至る場合、事故直後というのは意外に少なく、ある程度時間が経過して交渉が膠着等し、ようやくという流れが多いのが現状です。

後者のケースでは、事故直後からCT・MRT等の検査を経時的(継続的)にしっかりと行っていないことがあります(前者なら、アドバイスで事故直後からの検査を励行させる)。

高次脳機能障害で後者のケースの場合、弁護士の所に来たときには、証拠がなく証明できないという事態が考えられ、通常の流れとのギャップが心配になりました。

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# by ofuna-law | 2018-02-02 21:27 | ・交通事故
開業当初から、年1回ほど、お客様アンケートを実施しています。

お客様宛てにアンケート用紙を送付し、返送をお願いする形式です。
励みや改善のため。

当初はアンケートからのご示唆が多く、落ち込んだものでした。
数年後から、ほとんどが励ましに。ですが、新たなご示唆もあり、速やかな改善を努めています。
ただ、エレベーターがないなど、物理的に改善困難な件は、ご容赦いただきたく存じます。

前回ホームページ更新から数年。お客様アンケートの反映などもあり、現在リニューアルを進めています。

取り急ぎ、トップページ、アクセス、お客様の声が更新できました。
次は、弁護士紹介ページの更新を進めます。皆、歳やキャリアが増し変化がありますので。

以下、更新したページです。

トップページ(統計、地図差し替え等)http://www.prof-law.com/
お客様の声(整理、追加)http://www.prof-law.com/content/voice.html
アクセス(白黒地図差し替え等)
・大船 http://www.prof-law.com/content/kamakura.html
・辻堂 http://www.prof-law.com/content/fujisawa.html
・平塚 http://www.prof-law.com/content/hiratsuka.html

ご確認いただけますと嬉しいです。

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# by ofuna-law | 2018-01-30 08:19 | 事務所案内 
弁護士ドラマの質は、小道具である弁護士バッチの質に比例するというのが持論。
バッチが、より本物っぽいドラマは、内容も本物に近いと思っている。

今月松潤主演の弁護士ドラマのseasonⅡが始まった。seasonⅠよりも人物相関や過去が掘り下げられ、より面白くなっている。

では弁護士バッチはどうか。seasonⅠの時は同時に竹野内豊主演の弁護士ドラマも始まり、両者を比較できた。松潤のほうは、ややバッチの質がよかった。内容は今回もよい。

が、今回は共演木村文乃の弁護士バッチの出来に違和感が残る。

同女は元裁判官(なお、判事を辞めた弁護士を「ヤメ判」という)で、弁護士としては新人の設定。
ゆえに、弁護士バッチも交付されたばかりの新品のはず。
が、特に新品の場合、バッチの中央部分の色は、実際は白色だ。
なのに、バッチ周囲部分の色である金色と同じで、全体が同じ金色だったから。

元々、弁護士バッチは、ひまわりをかたどっている。
ひまわりの花は、黄色い花びらの部分と、後々種子になる中央部分からなる。
弁護士バッチの色は、花びら部分が金、中央部分が白。ちなみに、この中央部分には、天秤マークが刻されている。

経年により、金メッキが剥がれ、地金素材の銀色に変化することはある。

でも、中央部分が新品時から金色の弁護士バッチはない。経年しても地金の銀色になるから、やっぱり金色はない。木村が仮に新人弁護士ではなくキャリアある弁護士でもバッチ中央が金色はあり得ないということ。

小道具の質としての違和感はそこ。実に細かい話だけど。

脇役のラーメンズ片桐が司法試験に無事合格し弁護士になった暁には、当初から、中央部分が白色のバッチをつけてほしいと願う。

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# by ofuna-law | 2018-01-27 06:55 | コラム
内容証明、通知書、手紙などでの文語表現上、弁護士の自称は「当職」、逆に相手弁護士の他称は「貴職」です。

一般人に対する文書では、「当職は、~氏の代理人として、貴殿に対し、次のとおり通知します。」というように、使います。弁護士に対しては、「当職は、貴職に対し、次のとおり通知します。」というように使います。

あくまでも文語表現なので、口語では使わず、例えば、飲み会で、「すみません。当職は、お酒が飲めないのです。」とか、「貴職は、ビールがお好きでしたよね。」いうようには、全く使いません。

さて、敬称で言うと、弁護士は、「先生」になります。相手の先生への文書の宛名は、殿や様ではなく、通常「弁護士●●先生」という形で書きます。
口語でも「先生」なのですが、ただ、知遇のある弁護士なら大先輩でないかぎり、口語では「●●さん」と言いますし、後輩男性弁護士ですと、「●●君」と言うことも最近は多いです。

弁護士から検事への文書の宛名は、「検察官●●殿」か「●●検察官殿」を使うのが慣例です。「様」を使うことも増えてきています。

検察官から裁判所への起訴状は、「●●裁判所殿」が多い気がします。「御中」ではないのが、一般用語と異なる、法曹業界用語(用例)だと感じます。

弁護士から裁判所への訴状等は、「●●裁判所御中」と、一般用語と同じです。

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# by ofuna-law | 2018-01-26 14:46 | 法律 論点 解釈
AIと対比して人間らしさが語られることがある。
そんな中、最近「3つのカン(感・勘・観)」という話を読んだ。

「感」とは、感情、共感、感動、の感。
「勘」とは、勘に頼る、勘がよい・悪い、の勘。第六感は、漢字こそ違えど、勘を指す。
「観」とは、大局観、観察力、の観。

これら3つのカンは、(少なくとも今は)AIにはないと思う。
そして、これらは弁護士として、必要かつ大事にすべき感覚・能力・スキルだと思う。

相談者・依頼者は、どうしても感情優位の状態である。喜怒哀楽でいえば、怒か哀かが強い。
それを、絶妙なバランスで汲み取れたら望ましいと思う。
共感にも程度がある。浅くても、深くても、まずい。
浅いと親身とは言えなくなるし、深いとほかにも多数の案件を抱えるため全てが深いことで多重ストレスに陥り自分がつぶれかねないから。
検察は、「被害者と共に泣く検察」をキャッチコピーにするが、弁護士は、「相談の際、泣く(涙を流す)依頼者と一緒に泣いて(涙を流して)はならない」(そこまで感情移入するのはメンタルヘルス上よくない)と言われている。
以上が「感」について。

「勘」については、法的知識や経験に裏打ちされた勘。
相談者・依頼者から、例えば「~をしてもよいか・まずいか」と聞かれると、弁護士は「大丈夫・駄目・しないほうがいい・それはまずい」などと回答する。
このとき、頭ではどうやらまず勘が働いている。その後付けで、法的知識等で理論付けし、自分の勘が正しいかをチェックしているように思う。
法廷では、釈明を受けたり、尋問の際に想定外の話が出たり、異議を出したりする。こういった即座のやり取りのときは勘が先行している。持ち帰れるものは持ち帰って検討するのだが。

「観」も法的知識や経験に関連する。
が、「勘」と少し違うのは性格・個性・人生観といった個々の特性の要素が入る点と、「勘」は一瞬、「観」は将来に向けた長期的視座という点だろう。
相談内容を聞いたとき、その案件の結論を見通す・筋を読むこと。これはまさに大局観である。
その他、背景にある人間模様や思惑、こちらにどんな証拠があるか・相手の反論や証拠はどうかの当たりをつけること。
人生の荒波に揉まれていたり、辛酸をなめてきていると、裏の裏を考えられたり、人の気持ちを想像できたり、相手の立場で物を考えられると思うが、そういったことも「観」。

1年くらいだと大差ないが、2年以上前、5年以上前、10年以上前の自分を思い返すと、3つのカンの全てにおいて、それぞれの時点ごとに違ったし、今とも違うと感じる。
感は強すぎたりムラがあったし、勘は冴えている部分があったけど働かない部分も多かったし、観は長い目で見る長さが今より短かったと思う。

AIに取って代わられる仕事という切り口で見ると、弁護士は比較的残りやすいと言われているが、その理由のひとつには、人間らしい3つのカンが仕事に強く結びついていることが挙げられるのではないか。

とあるデータで、AIに代わられる率につき、裁判官と弁護士を対比すると、若干だけれども裁判官のほうが代わられる率が高く、弁護士のほうが低かった。(全般的に何事も両者の比較で逆転することがないから嬉しかった)

その理由を分析すると、依頼者のもつ膨大な情報を聞き取り、探し、掘り下げ、感情も汲み取るなどしてから、統合し、エッセンスのみを文章化・証拠化し、しかし、依頼者の意に沿い・反するものであってはならない。その過程が、AIには苦手なのだろう。
それと、対依頼者との話や対相手方との交渉は、いずれも人と人同士の話であり、特に「感」が入るので、依頼者として、AIには任せきれない・AIではフラストレーションが残る・納得し難いというか、そういう問題なのだと思う。

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# by ofuna-law | 2018-01-23 08:09 | 仕事術 仕事感
「泰然自若」と「冷静沈着」。

いずれの言葉も、意味は、感情に駆られたり物事に動じたりせず、非常の事に出会ったりしても、落ち着いて、物事に動じない様子・態度。

相克する一面を自覚するので、抱負として心に刻み、併せて最適と思っています。

「頭は冷たく、心はあたたかく」という言葉も(似ている言葉ですが)、時々言い聞かせています。

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# by ofuna-law | 2018-01-16 06:36 | スタンス
法曹界で,「事件を落とす」というのは,事件を終わらせる・解決させる,という意味です。

一般用語的には否定的な意味に感じるかもしれません。
ですが,「落とし所」という言葉が語源だと思います。
落とし所に落とし込んでいく・落としていく。転じて,「落とす」。
語源を考えると,特に否定的な意味は含まない業界用語です。

これを他動詞「落とす」ではなく,自動詞「落ちる」として使う場合もあります。
例えば,「事件が落ちた」。
ニュアンスとして,どちらかというと,自然に,事件が終わった・解決した,という意味。

12月と3月は,事件が落ちる数・割合が他の月よりも多いと感じます。
節目の月であるため,依頼者や相手方の各当事者,その弁護士,ひいては裁判所としても,終わらせたい・解決させたい気持ちが高まるからでしょう。
「落ちる」し,「落とす」のです。

同様に,検察官も,4月は検事異動月であるのも手伝って,年末12月と異動前3月の起訴・不起訴は増えます。
検察官の場合は,自然に他動詞「落ちる」というよりは,もっぱら自動詞「落とす」です。能動的・積極的に「落とし」にかかります。

さて少し余談。

警察や検察が,「落ちる」と使う場合,犯行を否認していた人が自白した場合,を指すことがあります。例えば,「完落ち」は,完全に自白したという意味。
これを他動詞で,自白させる,という意味にすると,「割る」と言います。「口を割る」が語源です。例えば,取調官は上司から(否認する者にあれこれ言わせず)「早く割れ」と指示されることがあります。

刑務所に入ることを,「刑務所に落ちる」「塀の中に落ちる」と使う場合があります。
これは,一般用語に近い否定的な意味の使い方。「落ちるところまで落ちた」のような「落ちる」が語源だと思います。

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# by ofuna-law | 2017-12-25 10:58 | 法律 論点 解釈
◎2005.6の記事では、弁護士の鞄はでかく、物が満載とし

1 その日の裁判記録(ファイル)が1~3冊
2 「訟廷日誌」という弁護士用手帳。それと,システム手帳(地図、ポストイット、メモやDOリストなどを書く)
3 「弁護士●●之印」と刻された弁護士の職印と携帯朱肉
4 県内警察署マップと弁護人選任届数通(当番弁護士要請対応のため)
5 印紙及び切手
6 計算機
7 筆記具とA4ルーズリーフ
8 本(移動や待ち時間に読むもの)
9 ノートパソコン(軽いのを買ったがやはり重い。メールチェック,ブログ更新、出先での起案のため)

という感じで、重さは5キロ程度。と記載してます。

◎「あれから10年以上たった2015.7・・・」

いかに鞄を軽くするかが課題。重さは半分以下に。
鞄自体、1泊の出張にも耐えられる大きさだったものが、今は小ぶりで薄いブリーフケースへ。素材も軽く強いものに。

1 裁判の場合、ブリーフケースとは別に、トートバックに記録を入れ携帯。ゆえに、裁判がないときは、ブリーフケースのみ。
2 訟廷日誌は、サイズが小さすぎ、2年前から中止。システム手帳も重い。だから、コクヨ「自分手帳」に統一。地図もあるし、表紙カバーにポストイット等や、上記5の印紙と切手も挟んでます。
3 職印と朱肉は外せないので持参。
4 警察署の地図はスマホで対応。選任届は都度。
5 前述のとおり、自分手帳の表紙カバーへ。
6 スマホで対応。
7 筆記具は手帳用と合体(以前は、手帳用とルーズリーフ用とが別だった)。
8 スマホで対応。
9 スマホで対応。起案は、紙に手書きし、写メで送信、事務局にパソコン清書してもらうようになっています。

スマホの進化で、対応できるものは全てスマホになり、半分以下に軽量化できたと。

その他、いつからか、レターセットと絵はがき(たまに書いて出すことが多くなったので)。
あと、財布とスイカと名刺と弁護士バッチ(10年前も持っていたのだろうけど、当然だから省略したのでしょう)です。

裁判記録をどう運ぶかには、弁護士界にトレンドがあります。

大きな鞄→キャリングケース→トートバック

◎「それから更に2年たって2017.12・・・」

時代がトートバックをメインとしてビジネスに使えるように。
そこで、昨年頃から、ブリーフケースではなく、ビジネストートを愛用しています。

普段は物を少なくし、多いときにも対応できるのが利点。

1 裁判記録は、ビジネストートを大きく使い対応。鞄ふたつ持ちはほぼなくなっています。
2 手帳は、日曜始まりのナカバヤシのもの。これにアシュフォードの手帳カバーをつけて高級に。
3 職印と朱肉は外せないので持参。
4 警察署の地図はスマホで対応。選任届は都度。
5 手帳カバーへ。
6 スマホで対応。
7 筆記具は手帳バンド付きペン入れに入れて手帳と合体。
8 スマホで対応。
9 スマホで対応。

手帳につき、事務所のほかの弁護士は、スマホでスケジュール管理をしています。確かに、カレンダーを共有してありスマホで管理できるのですが、未だに手帳が手放せません。

裁判記録が重いときのトレンドは

大きな鞄→キャリングケース→トートバック→キャリングケース

と、キャリングケースに戻っています。

最近のキャリングケースは、車輪がスムーズに回り軽く、進化し続けているからだと思います(機内持込需要などに応じて)。

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# by ofuna-law | 2017-12-15 17:47 | 仕事術 仕事感
江戸時代に大流行した大山詣。

先日テレビ番組で初めて知ったことなどを合わせて書いてみます。

1246mの山全体が山岳信仰の対象。なお、標高に由来し、大山街道を国道246号にした(下3桁が同じ)。が、のちの精緻な計測で現在は1252mと訂正されている。

古来、雨を降らす神(大山の別名が、雨降らし山)として信仰を集めた。現に、平塚事務所の窓から正面遠くに鎮座するが、山頂までよく見える日は翌日晴れることが多いです。

元は天台宗。大山寺(明治の神道国教化により大山阿夫利神社)。現在は、大山寺と大山阿夫利神社とが両立している。

修験者が集まり、戦国時代は武装化し僧兵がいた。
北条早雲は、それらを抱え、小田原城の支城山中城(静岡県三島市)を守らせた。山中城は、のちの秀吉の小田原攻めで滅ぼされる。多くの僧兵が殺されたという。

関東を与えられた家康は、大山の僧兵を警戒した。
そこで慶長年間、天台宗を真言宗に改宗させ、僧兵(僧)たちを山から下ろした。

その僧らが山麓で御師(先導師)となった。
御師といえば、伊勢神宮や出雲大社が有名。いわばツアーコンダクターとして、参詣客を営業し、連れてきて、世話をする。

その御師の営業力と江戸から近い立地などから、大山詣は大流行した。
講とよばれる参詣団体や、大山街道(大山道)とよばれる参詣道が整備されることになる。

大山詣とセットとされたのが江の島詣(神奈川県藤沢市)。

大山からは相模湾(湘南)が展望でき、江の島が見える。
山に来たら次は海ではなかろうか。

一説には、大山は男の神(大山祇神。かつては石尊大権現)。これと女の神(江島神社は弁財天。日本三大弁財天のひとつ)とを同時に詣でること、これが御師のヒット企画ツアーだったという。

江戸時代、参詣客の96%が男性というデータがあるそうだ。女人禁制や男尊女卑が関係しているのだとも思う。
大山と江の島の間には、藤沢宿がある。歓楽街がある。
精進落としのついでに、藤沢宿で歓楽する。これの点が96%を占める男性参詣客に人気だったのではないか。

藤沢市城南には、大山の「一の鳥居」がある。
謎なのが、小田急の伊勢原駅近くにも「一の鳥居」があること。

仮説ではあるが、伊勢原の一の鳥居は、昭和に伊勢原駅ができ、これを利用する参詣者のためにできたものではないか。
あるいは、大山道は、大山を終点として、放射状に広がっているから、ルートごとに始点付近に一の鳥居があっておかしくないということである。

なお、二の鳥居からは、山麓近くに位置し、ひとつずつしかない。

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# by ofuna-law | 2017-12-14 12:50 | 地域の出来事 歴史 研究等
ある大先輩の弁護士が,「法律家は1年で3歳としをとる」と仰っていました。

どういう意味かというと,仕事柄,人同士の深刻な悩みや問題(裁判や弁護士に頼むまでの紛争は一生に一度あるかないか)を扱うので,社会経験が3倍相当になって,1年で3歳としをとるくらいになるということです。

この言葉を司法修習生の時に聞いたのですが,なるほどそうかなと実感しています。

ただ,大卒後ほかの仕事をすることなく法曹界に入ったものですから,比較ができません。
1年で何歳もとしをとる仕事はほかにもあると思います。

仮に,1年で3歳としをとると,法曹資格を得て20年なので,都合,84歳(24+20×3)になります(苦笑)。

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# by ofuna-law | 2017-11-14 09:12 | コラム
証人や当事者(以下,「証人等」という。)の尋問は,交互尋問方式といって

主尋問→反対尋問→補充尋問

という流れで行われます。

主尋問は,味方側の弁護士が一問一答で事実の経過等を証人等に質問します。

次に,反対尋問は,敵側の弁護士が主尋問を突き崩すべく証人等に質問します。

最後に,補充尋問は,裁判官が疑問に思ったところを証人等に質問します。

自分の側の証人等とは,事前に打合せをします(いわゆる証人テスト)。
主尋問で聞く質問をリハーサルするとともに,反対尋問対策として,自分が敵側弁護士だとして,反対尋問でどのような突き崩し方をするかを想定してリハーサルしておきます。

尋問当日に先立ち,弁護士は,相手方の証人等がどんなタイプか,どんな証言をするかを想像し,これまで法廷に出ている客観的証拠と経験則を手がかりに,どうやって反対尋問を成功させ,相手方の証人等の証言を突き崩すかを考えます。

反対尋問は,成功しないのが普通というのが,弁護士の常識です。

なぜなら,相手方の証人等も,当然リハーサルをして突き崩されない対策をしているからです。
でも,成功を目指し色々と試みます。

まず基本としては
・自己矛盾供述はないか
・思い込み供述はないか
・客観的証拠と矛盾する供述はないか
・経験則と矛盾する供述はないか
といった点を中心に反対尋問を構想しておきます。

また当日現場で相手側の主尋問を聞いて
・何かひっかかる(疑問に思う)点がないか
・不審な証言態度がないか
・おかしいことを言っていないか
などに注意し,臨機応変な反対尋問をします。

あとは結局のところ,経験です。

仮に,自分側の証人等が,敵側弁護士に突き崩されて反対尋問が成功した場合,その事件は負けるかもしれません。

が,その反対尋問から,多くのことを学び,かなりの経験になります。
普通は,リハーサルで想定していた以上のことを敵側弁護士がしてきますから,そんなやり方もあったか,と目から鱗が落ちることしばしばです。
もっとも,先ほど述べたとおり,反対尋問は成功しないのが普通なので,かなりレアケースとなります。

また,自分の反対尋問で,色々試みて駄目だった場合も経験になりますし,成功することもあるので,これも経験になります。

現場対応で,その場ではできなくても,後から,ああすればどうだったろうと思うこともあり,別機会に試したりします。

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# by ofuna-law | 2017-11-14 08:14 | 法律 論点 解釈
弁護士の資格だからできることは色々あります。

まず第1は,訴訟及び調停等の裁判に関する一切の業務です。
弁護士の中心業務です。

その他,弁護士は,他の士業の仕事もできることになっています。例えば,司法書士,税理士,弁理士,行政書士などの業務です。
弁護士の資格は,これら士業の資格を兼ねています。

その他,弁護士には,弁護士法23条にもとづく照会という職権があります。
官公庁,電話会社,銀行,郵便局等に対し,事実確認などの照会ができます。

戸籍や住民票も取ることができます。職務上請求といいます。

相手への感銘力といいますか,同じ内容証明を出すにしても,ご本人が出すよりは,弁護士名で出した方が,効果があることが多いです。

# by ofuna-law | 2017-10-01 23:47 | 取扱業務
確か天海祐希主演で「離婚弁護士」というテレビドラマがありました。

ここ数年,離婚相談は確実に増えています。
世の中の離婚そのものが増えているという訳ではなく,弁護士相談に至る離婚事例が増えているのだと思います。弁護士仲間は皆そう言います。

妻側からか夫側からか,どちらの相談が多いと思われますか。

2005年時は,半々くらい。2015年時は,どちらかというと妻側が多かったです。
2017年現在,6:4位の割合で妻側が多いです。

じっくり相談したうえで,依頼に至るケースが多いです。

相談・依頼が増えれば,当然,自然と得意分野化します。
妻側と夫側,必ずどちらかが攻めてどちらかが守るという形勢になりがちで,ゆえに,攻める場合守る方法、守る場合攻める方法といったような循環で,知見経験ノウハウが蓄積されることになります。

法的・弁護士的には,離婚は,「1人対1人」の「感情」的に最もシビアな紛争類型です。
この類型の複数形(数人対数人)が「相続」。「感情」対立も似ているためか,離婚をつとめられずに,いわんや相続をや,という印象があります。
ちなみに,貸金請求や交通事故だと,「感情」の要素が弱まり,「金銭」の要素がクローズアップされる紛争類型になっていきます。これと比較すると,離婚における感情の対立は激烈と言えます。

依頼の場合,弁護士費用については,弊所報酬規程の範囲内で,事案に応じて,決めています。

「事案に応じて」というのがあいまいかもしれませんが,離婚の難易度,裁判までいきそうかや,慰謝料・財産分与の額,子どもの親権の問題が絡むか,などを判断して決めます。

協議→調停→裁判
という手続きの流れになりますが,裁判まで至るケースは,離婚まで1~3年かかる感覚があります。
ゆえに,「離婚は結婚の数倍パワーがいる」という言葉は,正鵠を射ていると感じます。

# by ofuna-law | 2017-09-01 08:40 | ・男女問題
東海道線の某駅にて(弊法人3事務所最寄り鉄道)。

将来は「鉄」になるかもしれない幼男児が「ラピートだ!」とその母に興奮して叫んでいた。

が、ラピートは東海道線ではない。
確か南海の特急である。要は大阪の私鉄の特急である。

今年7月から東急が「ロイヤルエクスプレス」という豪華特急を、東海道線で伊豆まで走らせている(地元神奈川新聞に出ていた)。

確かに、色はラピートだ(濃い青色)。

「おしい。ロイヤルエクスプレス!」と、ひとり呟いた。

ちなみに、普通よりは詳しいが、「鉄」ではない。

ラピート公式 http://www.nankai.co.jp/traffic/express/rapit.html
ロイヤルエクスプレス公式 https://www.the-royalexpress.jp/concept/

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# by ofuna-law | 2017-08-02 17:45 | コラム
元検事なのに実は刑事訴訟法の司法試験を受験をしていなかったりする(今とは試験制度が違ったため)。

でも司試後に刑訴も学び検事をやり,弁護士になったら細かな法律も学び続けます。

そんな経験をもとに書く「法律の学び方」です。

1 各法律の全体構造(体系)を理解する

法律には全体構造(体系)があります。
どんな目的で何をどのように規律しようとする法律なのかという,一貫したものです。

「目的と手段」という言葉がありますが,それでいうと,個々の条文は手段です。条文には,そもそもの目的(立法趣旨)があります。全体がその法律の目的で一貫しています。

そういう構造で全体が形成されていること,これが全体構造(体系)です。
全体構造を見失うと,膨大な条文の森を彷徨う状態に陥り,理解が及びません。

常に,全体として何を規律している法律か,どうしてそういう条文・概念・制度があるのか,という全体構造を意識した勉強が不可欠です。

ボーリングに例えた場合,センターピンを倒せば自然と他のピンも倒れます(逆にセンターピンを倒さずに一本ずつ倒していたらきりがない)。
法律も,全体構造を捉え,センターピンに当たるような要諦をまず倒せば,自然と細かい条文も倒れて,最終的に全体が理解できる構造になっています。

では,どのように全体構造をつかむかというと,まずは,基本書・教科書の「序文(はしがき)」と「目次」がポイントになります。

序文(はしがき)には,簡潔にその法律の要諦が書いてあることが多いです。
目次は,著者が,意図を持ってあえて体系立てて目次を作っています。

これらを地図のように確認しながら,本文を読み進めることで,全体構造を意識した勉強ができます。

2 定義をこつこつと覚える

基本書・教科書を読むと,専門用語が沢山出てきます。誰しもそれで嫌になりますが,その定義をこつこつと覚えて(押さえて)いくと,だんだんとその法律が分かってきます。

基本書・教科書からは,定義部分がひろえるので,そこをカッコでくくるなり,マーキングするなりし,その定義からこつこつと覚えていきます。

行政法の勉強に例えると,公法私法二分論だとか,規制行政・給付行政だとか,行政行為だとか,初めての専門用語がどんどんでてきます。
ひとつひとつその定義部分を特定し,覚えて,読み進めるうちにまた同じ用語がでてきたとき,定義を思い出せなかったら,前に戻って定義部分を確認して覚え直し,前と後ろを行ったり来たりしながら読み進めます。

なお,基本書・教科書の末尾にある「索引」は,これを活用して,定義を覚えているか確認するとよいです。

3 条文・判例に飛ぶ

基本書・教科書を読んでいると,条文の番号が引用されていたり,判例百選の事件番号が引用されています。

これは,著者からの「この条文を見よ」「この事件の判例百選を見よ」というメッセージです。

流し読みのときや,最後まで読み切るのが優先のときは,いちいち条文・判例に飛んでいられませんが,熟読のときは必ず条文・判例に飛び,そこを読んで知識を深めるべきです。

なお,六法で条文を引いたときは,必ず条文の頭に鉛筆で印を入れて,条文を引いた痕跡を残しておくべき。次引いたときに記憶が強化されます。

あと,教科書,条文,判例百選等を読むときは,色鉛筆やマーカーで色分けすると分かりやすいです。
例えば,定義は緑,理由・趣旨は黄色,問題提起はオレンジ,自説はピンク,反対説は青,判例は紫,キーワードは赤というように。自由に楽しく。

4 司法試験の過去問を解く

ただ教科書を読むだけでは,深く考える癖が身に付かなかったり,具体的なイメージができないので,司法試験の過去問を解き,自分の到達度や理解を確かめることも必要。いわゆるケースメソッドです。

過去問は,問題文を読み,頭で10~15分程度自分なりの答えを考えた後,解説や解答例を読んで,自分の考えがどのように間違えていたか,考え方の筋道をチェックします。

やり方として,教科書よりも先に過去問というのも,全然ありだと思います。

過去問を制するものは司法試験を制するという言葉もあります。
なぜそのような問題が出題されたのか,出題趣旨を探ることで,法律家に求められる素養・知識・能力が何なのかが見えてきます。

蛇足ですが,司法試験の問題は,単に知識を聞くだけではなく,「ひねり」が加えられていて,その場で色々と考えさせる良問ぞろいです。

5 講義を聴く

教科書を読んでも,頭にすっきり入ってこず,いつも教科書の最初の方のページで止まって先に進まないタイプや,耳から入るほうが早いタイプの人は,大学や予備校の講義がおすすめです。

講義を聴く際は,予習と復習により,理解を深め記憶を定着させます。

講義は,録音(あるいは音源を購入)し,少なくとも2回は聞くべき。
それは,記憶の定着の意味だけでなく,1回目と2回目では,耳でフォーカスする部分が違い,理解が深まるという意味があります。

講師は,大学であれば司法試験の試験委員の経験がある教授が望ましく,予備校であれば,迷わず看板講師がよいでしょう。
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# by ofuna-law | 2017-07-20 09:49 | 司法試験 勉強

検察の最大の強みは何か

検事経験から思う検察の最大の強みは,組織力にあると思う。

例えば,刑事公判。相対する検察官と弁護士は,通常,1人ずつである。

ただ,検察官の1人は,地検を代表する1人であり,背後に多数の検事ひいては地検のトップである検事正が控え,後ろ盾になっている。換言すると,強い上命下服制度のもと,決裁指導と報連相とが徹底された組織の中から,法廷に1人が来ているのである。
これに対し,弁護士の1人は,一法律事務所の1人である。背後の後ろ盾という局面だけで見ると,対検察との関係では,少ないのが否めないのではないか。

現場では1対1でも,背後を実質的にみると,もし多勢に無勢の状態になっているとしたらどうか。恐ろしいことである。

弁護士になってからというもの,この差を埋めないといけないというのが,一貫した課題である。経験に裏打ちされた危機感が伴う。
微力ながら,少しでも組織力を強くしたい。

もしそれが実現できたら,公判で検事と1対1で相対しても,恐れるに足らないことになる。

翻って,これを民事事件にあてはめたらどうか。

民事裁判でも,相対する被告の弁護士と原告の弁護士は,通常,1人ずつである。
とはいえ,かたや検察のような組織力を持つ法律事務所の弁護士と,かたやそうではない事務所の弁護士との相対という構図だったらどうか。

背後を実質的にみたときに,もし多勢に無勢の状態になれていたとしたら,恐れるに足らないばかりか,常に強い優位性を保てる。

一弁護士の,ゼロからの組織づくりゆえ,前述のとおり微力。そのうえ,目指す組織力が圧倒的であるが,千里の道も一歩から。
弁護士登録から14年。現在,当法人は,3事務所・弁護士6名の体制。いまだ道半ばであるが,目指すのは,検察のごとき強い組織力である。

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# by ofuna-law | 2017-06-24 20:02 | 仕事術 仕事感
大岡裁きで有名な大岡忠相(越前)の菩提寺は、湘南内「茅ヶ崎市」の北部にある(浄見寺)。

大岡裁きの例は、色々あれど、解釈に一考を要するのが、次のもの。

どちらが本当の母かの争い。大岡越前の前で、2人の争う女が、子の手を引っ張る。痛がる子を見て、片方の女が手を離す。

大岡越前は、手を離した女を本当の親とした。
根拠は、本当の親だからこそ、痛がる子を見て、手を離したのであり、愛あればの証だと。

しかし、これには違う見方も存する。

本当の親ならば、偽者に渡してはならないと、子が泣いても心を鬼にして引っ張るのではないか。また、手を離した女も、執着が弱い、あるいは自分が偽者だから、鬼の形相の相手に根負けして、離さざるを得なかったのではないか。

近現代の裁判では、このような疑義をなくすために、証拠をもって勝敗を決め、証拠の中でも、客観的証拠を重視する(主観的証拠とは、供述のこと。嘘や誤認の余地が多くなる)。これを、証拠裁判主義という。

なお、上記例には、裏話があるといわれる。

大岡越前は、引っ張り合いだけで決めたのではない。裁きの前に、捜査を入れ証拠を掴んでおり、心証はもう事前に決まっていたというのである。
その上で、引っ張り合いをさせた。

結果的に、離した女を勝たせたが、もし、その女が離さなかったら、偽者許さじの親心を認定し、結局その女を勝たせようと考えていたというのである。

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# by ofuna-law | 2017-05-01 00:02 | 地域の出来事 歴史 研究等
弊所平塚の支所は,八重咲町にある。

強引に繋げるが,食用の「八重桜」の産地が秦野市である。塩漬けにして食する。
全国シェア7割を誇る日本一の産地が神奈川県にあるのである。

ソメイヨシノが散った後,満開を迎えるのが八重桜。先週辺り正に見頃で,秦野市における収穫もピーク。

たまたま林道ドライブの途中に通過したが,緑色(自然)と黄色(タンポポや菜の花)の世界に,八重桜のピンクが差し色になる牧歌的な風景が美しく,八重桜畑で花がどんどん摘まれていた。
ただ,高齢化した農家(摘み手)の後継不足が悩みだそうだ。神奈川新聞の記事になっていた。

これも強引な余談であるが,秦野市の車のナンバーは,湘南ナンバーである。秦野市は,平塚市の北西部に位置し,海(相模湾)にも,相模川にも,接していない(湘南の「湘」とは,「相にさんずい」ゆえに,語源的に,相模川や相模湾との関係は密接不可分と考えられる)。

湘南の現在の中心にあたる藤沢及び茅ヶ崎から特に,「秦野は湘南ではない」と揶揄されるのであるが,「湘南ではない」と言われることでは同じの平塚からすれば,「そんな了見の狭いこと言わず,この辺一帯みんな湘南でいいじゃないか」と思う(叩かれないように小声でしか言えないけど)。

湘南は,地域的に何と言っても「寛容」。その原点に立ち戻れば,それで何ら問題ないのである。

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# by ofuna-law | 2017-04-25 10:05 | 地域の出来事 歴史 研究等
弁護士といえど,細かい法律や議論や下級審の判例等につき,わからないことは多いもの。

わからないときは,体系的思考(いわゆるリーガルマインド)を用いて,まずは基本からさかのぼって考えて一定の結論を出す(仮定の結論。以下,仮説という)。

仮説は出すだけではだめで,文献等を調べて,裏づけを取る。
裏づけが取れたら,仮説はもう仮説ではなくなる(最新の判例や学説の到達点を知り,確たる説として身につくことになる)。

弁護士も長くなると,導いた仮説が間違っている場合(読み違え)は稀になってくる。
もし間違えていても,新たに判例や学説の到達点を学び,それだけではなくて,なぜ間違えたのか原因までさかのぼって,体系的思考をアップデートすることになる。今後同じ過ちを繰り返す愚を招かないためである。しかも,したたかに,こんな機会を与えられて得をしたと考える。

「考えること」と「調べること」は両輪である。学生は,得てして片手落ちが多いので,当てはまるなら反省を要する。

調べるときのために,目に留まった専門書等はできる限り買っている(仕事のためだから経費だし,一挙両得以上である)。
判例・文献のデータベースも導入している。

もっとも,こういった,考える・調べるの以前に,そもそも何が問題なのかを思いつくことが,もっと大切な能力ではなかろうか。

「思いつくこと」とは,いわば,膨大な事実(情報)の中から,何が問題なのかを抽出できる能力。何を考え,調べなければならないか,そもそも何がわからないかを,自ら発想できること。膨大な事実(情報)を取捨分別して「たぶんここは法律上の論点があるはず」というアタリをつける能力ともいえようか。

学生の場合,これは教わる対象である。問題点や論点につき,思いつく以前に所与のものとして教わるのである。
が,実務の世界は,もう教科書(基本書)等では語れないほど,広く深い海である。
そこで漂流するか,自ら進んでゆけるか。
実務家へシフトする過程で,自力で発想してアタリをつけて思いつく能力が育まれていき,必須の能力と化す。

結局,実務家にとって,「思いつく→考える→調べる」が,両輪ならぬ三輪であり,いずれも不可欠の知力として,三位一体をなしていると思うのである。

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# by ofuna-law | 2017-04-23 19:38 | 法律 論点 解釈
1 2015年2月

ブログ開始10年。当時の記事数が1000件以上。「忘れられる権利」なる新しい権利があるが、自ら削除しないと、残り続けてしまうから厄介だ。

陳腐や浅薄や拙い記事を削除する必要がある。が、内容で判断していたら、膨大ゆえ途方もない。

タイトルのみで判断して削除し、ようやく734件までにできた。それでも多い。

そのタイトルだけ見ても、この10年、色々あったなあと感慨深い。当時の将来予測が間違えていたり、当たっていたり。少しは鋭い指摘もあった。

テーマとして今も普遍なものは残して、少しずつ改訂(アップデート)し、整理整頓せねば。

2 2015年4月

その後2015年4月までに、記事数を639件まで絞った。削除しつつ、アップデートしつつ、新しい記事も書く。これは昔より減ったが。

でも、まだ多い。遅々として進まないが、今後も整理整頓をせねば。

3 2017年4月

アクセス数が多い記事が順番に表示されるという、ブログサイトの機能がある。

ここ最近は、その機能を利用して、整理整頓をするようにしている。上がってきたものをまずチェックする。駄文等でも、閲覧がないなら、整理整頓の優先順位は低い。逆に、閲覧がある記事が駄文等だとまずく、整理整頓の優先順位が高い。

ばっさりと削除する判断が以前よりできるようになった。年の功か。

本日現在、記事数は367件にまで減っている。


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# by ofuna-law | 2017-04-22 08:18 | コラム
後北条氏の本拠「小田原城」。昨年リニューアルされ、過去最高の観光客が押し寄せている。

後北条氏は、戦国時代における関東の覇者である。初代早雲は下克上の先駆けでもある。
家康も、江戸城、江戸の街づくり、上水整備など、小田原を模した。

にもかかわらず、後北条氏はなぜ地味なのか。

地元に住む筆者が痛感するのだから、その地味感は自然な国民感覚であろう。

私見であるが、理由のひとつは、天下人秀吉に負けたこと。歴史における敗者は、勝者の歴史を華々しく飾る反作用として、殊更愚者として描かれる。

これは、例えば、桶狭間の勝者信長を上げるべく今川義元を愚者に下げる、大阪の陣の勝者家康を上げるべく豊臣秀頼を愚者に下げる等々、枚挙に暇がない。なお、近年、義元にせよ秀頼にせよ、その器量はとみに見直されている。

同じ構図が、後北条氏も正に当てはまると思うのである。

理由はそれだけでなく、もうひとつあると思っている。

小田原城陥落後、秀吉の命により、家康が関東に転封され、江戸を本拠とした。が、関東は、早雲公以来五代、70年以上にわたり後北条氏が支配していた地。

後北条氏への領民の信頼は厚く、領民にすれば、家康は完全に外様であった。
家康とすれば、関東の領民の信頼獲得の策を要したはずである。

この局面では、家康が、後北条氏を愚者とするのは、失政に繋がる。後北条氏を信頼する領民の反発を買うおそれがあるからである。

後北条氏を受け継ぎつつ、それを上回ることにより、後北条氏よりも家康がよいというように威光を高めていくのがよい。

現に、家康は、関東(少なくとも相模の国)の神社ほとんどに積極的に寄進をするなどした(後北条時代における小田原城の鬼門守護を担っていた二宮「川匂神社」への寄進は端的な一例であろう)。
それだけでなく、関東武士の祖である頼朝にあやかった。これは注目点である。頼朝を再評価し、自身を頼朝に重ね、その威光を利用したのである(地域的に頼朝と家康の伝説は多々残るのに、後北条氏の伝説は不思議にもすっぽり抜けた如く残っていない)。

こういった地道な政策が進めば進むほど、頼朝と家康が強調され、対して、後北条氏は、漸次薄れていくことになったように思う。

以上、ふたつの大きな理由により、後北条氏は地味になってしまったと考える。

ただし、まだまだ調査検討熟慮が必要な問題である。

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# by ofuna-law | 2017-04-21 08:43 | 地域の出来事 歴史 研究等
入学したばかりで,司法試験をはじめたい気持ちが強い人が多いのではないでしょうか。

その意欲はとても大切。ですが,老婆心ながら,1~2年くらいは大学生活を思い切り満喫するのがちょうどよいと思います。

なぜなら,合格に必要な勉強時間数は合計1万時間。達成には毎日8~12時間×3~4年が必要なので,予備試験にせよ法科大学院に進むにせよ,長期戦必至だからです。

また,司法試験の勉強を例えると,長距離の下りエスカレーターを一気にてっぺんまで駆け上がり切る如しです。ずっと走り続けないと上がれず,一旦止まると自動的に下がってしまう。

しかも,司法試験は本気になってからが勝負。これもよく出る話です。
本気で勉強しないと合格しない。やってるふりみたいな,お勉強ごっこの時間は,前述の合計1万時間には,一切算入しません。

要は,途中休めない本気の長期戦になるから,開始前に今やりたいことを思い切りするというのが肝要。

それと,失念しがちなのが,「今しかできないこと」の価値。
サークル活動や,アルバイト,趣味,交友関係,恋愛など,大学生の今しかできないこと,やりたいこと。その価値は,非常に大きい。
数年後には絶対にできなくなります。

そんな今しかできない経験が,勉強を開始したときに相互作用を生むことにつながりますし,ひいては,法曹になったときに,生きてきます。
特に弁護士はクライアントや人脈の幅が広いため,そういう経験がないと,頭でっかちのイメージばかりが強くなって,不利な場面も出かねません。

1~2年くらいは楽しむ。その後は,まさに別人になって,本気で勉強にすべてをかけて取り組むのが,お勧めです。
そういう経験がなく,先にはじめた人は,簡単に追い越せるものです。

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# by ofuna-law | 2017-04-19 08:12 | 司法試験 勉強
大谷實先生の学説(大谷説)を完徹していたが、刑法総論についていうと、大谷先生の「刑法講義総論」は、いまや新版第4版。

でも、刊行が2012.5。5年も経っていることは、その間の新判例が載っていないことを意味する。値段も5000円近くして高いし、もしかしたら、近々第5版が出るかもしれない。だから、いまは買えない。

というわけで、別の先生で、出版年月が近く、気鋭で定評のある基本書を探すと、なかなか見つからない。

そもそも共著は除外。刑法は最も体系の一貫性が必要な法律だから。単著が理想で、理想を求めることは、最も刑法的な思考である。難解で膨大なパズルを孤独に一つの体系として構築し確立してほしい。それが刑法の理想だと思う。氏名で「~説」と呼称されるまでになるのはそのため。

あと、元が実務家も除外。刑法は最も純理論的な法律学だから。実務はいわば妥協の世界である。その妥協の世界を、生粋の学者が純粋に完璧に美しく理論化してほしい。無理はもちろん承知ではあるが、そこに刑法の出発点があると思う。

元が大谷説であるし、判例通説に即せば、行為無価値で。かつ、気鋭の学者で、定評のある書。

となると、なかなかいない。著者の経歴や、売れ行き(版を重ねているか)を、慎重に吟味する。

迷った挙げ句、高橋則夫先生のご著書を選択して買うことにした。

第3版が2016.10刊行。しかも、出版社が成文堂(大谷説と同じ)。経歴は早稲田の西原門下であるとのこと。西原説といえば、「共同意思主体説」ではないか。それなら知っている。同じ早稲田でも、結果無価値の曽根説とは違うのだ。

一方で、いまなら、最高裁判事になったばかりの山口厚先生は外せない。

結果無価値でも、最高裁判事ともなれば、昔の団藤先生のような通説判例への歩み寄りも多少は期待するし、近時の山口説はそれを予感させる説の動きもある。

ないだろうが当初の大谷先生のような、ひょっとすることも起きないかとも思ったりもする(大谷説が結果無価値から行為無価値に大転換したのをリアルタイムで経験した一人であったりする)。

刑法各論についていうと、大谷先生の「刑法講義各論」の最新版は、新版第4版補訂版で、2015.9の刊行。これは買わねばならない。

刑事実務的に、平成10年代は、刑法各論は、判例通説ではない結果無価値でありながら、西田説が圧倒的に支持されていた。名著である。

ただ、西田先生は2013.6に亡くなられた。門下の先生(佐伯先生とか)が改訂するかもしれないが、西田先生ご自身の筆ではないと、説が薄まると感じる。いまは買えない。

体系の一貫性からすると、高橋先生の総論を今回買うなら、各論も買うべきであろう。版をみると、第2版が2014.10刊行。やはり、いま買ってよい。

それと山口説の総論を買うから、同様に各論もと考えたが、刊行が古かった。おそらく近々新しい版が出るはず。だから、いまは買わない。

ちなみに、井田先生のご著書も売れているようで、行為無価値だから検討の余地があるのではないかと思う方もいるかもしれない。

ただ、あくまでも大谷説から見ると、井田説は目的的行為論に拠っており、目的的行為論といえば元は福田説であり、本流の団藤大塚説からは傍流と感じるため(もとより大谷説は東大ではないのでおかしな話だが)、読んでもいないのに敬遠してしまう。

それにしても、昔(約20年以上前)と違って、たくさんの先生がたくさんの基本書を書いている。選択の余地がなかったのも窮屈だったが、余地がありすぎるのも絞れない。悩みという点では同じだが、悩みが贅沢になったものである。

ちなみに、総論2冊、各論2冊を買ったが、通読する余裕がないのが残念である(ということは、通読したうえで推薦しているわけではないので、注意を要する)。


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# by ofuna-law | 2017-04-13 10:44 | 法律 論点 解釈

恩田陸著「蜜蜂と遠雷」

新聞書評に掲載されていて,本屋大賞ノミネートや直木賞も受賞している本書。
ピアノコンクールを舞台に,第1次予選,第2次予選,第3次予選,決勝と,若き個性的な主人公たちが繰り広げるそれぞれの演奏と成長。

しばらく前から個人的に,代表的なクラシックは曲と曲名と作曲家を一致させたいという願望が湧き,車でよく聴くようになっていたのも,読んだ理由のひとつであったりもする(余談)。なお,本書に出る多数の曲は,作曲家こそ有名どころばかりで知っているが,曲ひとつひとつは全て不知であった。

つい先日,寝る前に読み始めたら,止まらない。すぐに寝落ちするかと思ったら,しない。
結局,朝まで6時間ほどかけ一気読みである。
(翌日寝不足で辛かったのみならず,生活のリズム全体がまだチグハグで大迷惑である)

一言で感想をいうと,「音楽を極めて重厚に文章化する作者の力量が凄い」。

自覚や理解ができ,直接なら誰かと鮮明に共有できることなのに,いざそれを未知の誰かに対し,言葉や文章を介して伝えるのが難しい事柄というのは,世の中に多数存在する。

本書では,それが音楽なのであるが,その難しいことに見事成功しているのである。

弁護士も,書面に,事実や心情をわかりやすく,しかしながらできる限り簡潔に文章にできるにこしたことはない。むしろ,日頃,それに四苦八苦し,試行錯誤を繰り返している。
本書は,すばらしい見本だと思う。

今まさに読むべき本である。

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# by ofuna-law | 2017-04-05 08:00 | 趣味 オフ 癒し
2005年弁護士登録以来、愛用していたのは弁護士専用の「訟廷日誌」(しょうていにっし)。
c0060448_8142027.jpg
全国弁護士協同組合連合会が発行しており、組合員であれば、毎年、無償支給されます。
この訟廷日誌のオリジナルの罫線(スケジュールの欄)は少なめ。だから、使用当時は、罫線を自筆で加え枠を倍にしていました(紙の薄さもあって、使ううちに自筆の線に沿って裂け始め、頁が次第に横に短冊状になる欠点があった)。

2013年の手帳カバーブームを受け、訟廷日誌と併用していた小さめのシステム手帳の中身の一体化を図りました。
下記写真の左が併用していたシステム手帳。右が一体化のための手帳カバー。その中に訟廷日誌とシステム手帳の中身を挟んでいる状態を撮影。訟廷日誌のサイズに合う手帳カバーをつぶさに調べると、システム手帳と同じアシュフォード製にて、ジャストサイズの手帳カバー( ローファーRHDカバーA6 )を発見・購入。
c0060448_8223647.jpg

その後2014年に手帳ブームが到来し、これらの使用を2015年にやめ、コクヨの「ジブン手帳」に一新しました。

ジブン手帳は、使いやすく、翌年も購入・使用しました。
が、欠点は紙が薄いこと。手帳のペンはフリクションを使うのですが、紙の薄さのせいで、文字を消したときに紙の裏面の文字が消えてしまうのです(フリクションは、摩擦熱で透明になるインクであるため、文字が消えて見える仕組みを利用するペンだから)。

また、平塚八重咲町法律事務所は、日曜日~木曜日が営業のため、手帳は一週が日曜日始まりがほしい。ジブン手帳は、月曜日始まり。ゆえに、勤務上の都合に合わない。

結局、最近は、ナカバヤシの日曜日始まりの手帳(ロジカルダイアリーバーチカル A5)を使用。
約800円というリーズナブルな価格で、紙も厚く、使いやすいです。

これに、アシュフォードのA5の革製手帳カバーをつけて、外見的な高級感を出しています。

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# by ofuna-law | 2017-03-14 08:00 | 仕事術 仕事感
過去の事件を調べて証拠を集める。関係者から話を聞く。裏をとる。結果、事実を文章にする。事件記者の仕事。

証拠裁判主義のもとでは、弁護士は、まず証拠ありきで動く。そして、証拠に基づき、事実を文章にする。ゆえに、事件記者の面を持つ。

小説家は、想像力を頼りに、物語を書く。人物を生き生きと動かして出来事を起こし、読み手の心を揺さぶる。

証拠だけでは物語は書けない。証拠だけでは書けない余白を弁護士は想像力で埋める。こうして、読み手である裁判官の心に訴えていく。ゆえに、小説家の面も持つ。

ただ、証拠と証拠が矛盾せぬよう細心の注意を払い、経験則や客観性を頼りとし、筋や座りを重視し、使う想像力は少しだけ、説得のためだけに、というのが、小説家と違う。大きな縛りのある中の小さな想像力にすぎない。

俳人は、5・7・5という限られた字数内で、季節感と五感を刺激する映像を描く。

同じ文章を書くとき、長ければいいというものではない。同じ意味なら短い文章がわかりやすい。だから、弁護士には、いかに短く、端的に書くかが求められる。また、無味乾燥になりがちな文章をそうでなくできたら伝わり方を鮮烈にできる。これが俳人の面だ。

これが、
事件記者+小説家+俳人=弁護士
という自説である。

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# by ofuna-law | 2017-02-22 08:25 | 仕事術 仕事感

弁護士の「弁」という漢字は,そのもの「弁」を含め,元は4つの漢字(弁・辨・瓣・辯)を当用漢字の字数制限のため集約し,「弁」ひとつを用いるようになっているとのこと。
音読み「ベン」,訓読み「わきまえる」。

元々の4つの漢字の独自の意味は,次のとおり。

1 弁
(ずきん状の)冠。「武弁/弁髦」

2 辨 ※挟まれているのは「リ」
是非・善悪を区別する。正しいか正しくないかを分ける。わきまえる(物事がそうなった理由を知っている)。「弁別/思弁/弁証/弁明」
けじめをつけて処理する。「弁済・弁償/勘弁/支弁/自弁」
弁当。「駅弁/早弁/腰弁 (こしべん) 」
事を処理する。事務をさばく。「合弁/弁理」

3 瓣 ※挟まれているのは「瓜」
瓜の種。瓜の種を含んだ柔らかい部分。
花びら。「花弁」
果物のふさ。みかんなどの肉の一片。
管を流れる気体・液体の流れを制御する(花びら状の)装置・バルブ。「弁膜/安全弁/僧帽弁」


4 辯 ※挟まれている漢字は「言」
理屈を立てて話す。訴える。「弁解/弁護/弁明/弁論/抗弁/答弁」
理屈を立てた議論。述べる。ものの言いぶり。「弁舌/詭弁 (きべん) /訥弁 (とつべん) /熱弁/雄弁」
独特のしゃべり方。方言。「大阪弁/東北弁」

以上からすると,士業で同じ漢字を使う「弁護士」と「弁理士」。元の弁の字は違い,それぞれ「辯護士」「辨理士」となります。

辯護士。つらいの「辛」が2つも挟まる言葉(「言」)の仕事であると読め,確かにそういう一面があると感じるのが正直なところ。

なお,以下備考。

辨には,「辧」(異体字。辨の[リ]が[刀])と「辦」(環境依存文字。「辨」の[リ]が[力])があるとの指摘があります。
ただ,「辦」は「弁」の旧字体ではなく表外漢字で,新字体は存在せず,当て字として「弁」とするとの指摘もあります。ゆえに,「辨」と明確に区別すべきかもしれません。そもそも「辦」は,処理するとの意味。そのため,だとすると,辨理士は,「辦理士」となります。
「辮」という辮髪を意味する漢字もあります。「弁」に集約した字ではないのですが,当て字は「弁」。辮髪を,弁髪と書きますので。

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# by ofuna-law | 2017-01-20 12:32 | コラム

湘南に3つ ~大船(鎌倉市)・ 辻堂(藤沢市・茅ヶ崎市)・平塚八重咲町~ の法律事務所を置く「弁護士法人プロフェッション」の弁護士某が仕事や出来事や趣味などを時々弁ずるブログ


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